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とある機種との対話 ~バジリスク絆 前編~
とある機種との対話 ~バジリスク絆 前編~
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鷹ふぁんとむさん
やさぐれスノーマンです。UMA並に人見知りするヤツですけど、適当に構ってやってください。初代サンダーVやハナビ辺りから打ち始めました。 アイコンを描いてくれたらびっとパァンツァーさん、本当にありがとー! ※現在コラムは無期限休止中ずら - 投稿日:2016/02/19 08:46
その日は朝から深々と雪が降っていた。
前日から明日は打ちに行こうと決めていた僕は、降り積もった家の前の雪を早々と片付けていた。
だが、いつもの朝より気温が高かったその日の雪は水分が多く少し重かった。予想以上に片付けるのに時間がかかってしまったのだ。
予定より10分位遅れながらも何とか終わらせ、車で適当な音楽を聴き、苛立ちを紛らわせながらいつものホールへと走らせる。
並び時間には間に合った。はやる気持ちを押さえながら開店時間になり入店したものの、期待とは裏腹にこの日は狙える台もというのが皆無に等しかった。そんなスロットコーナーを宛もなくさまよっている時だ。何処からか突然に声を掛けられたのだ。
?「おいそこのお主、待たれよ」
何となく古風な口調と声質に、僕は思わず立ち止まる。
僕「ひょっとして…、今呼び止めたのってお前?」
恐る恐る振り向くと、そこには『バジリスク~絆』のコーナーがあった。
今日の朝イチは特に並びも多くはなく、並んでいた客も入店と同時にそれぞれ散って行ったため、どの島も閑散としていた。
バジ絆コーナーもまだ誰も打っている人はいなく、少し寂しげな雰囲気が漂っていた。
どうやらその内の1台が、ホール内をただウロウロていた僕に話し掛けてきたらしい。
絆「そうだ、お主だ。打つ台がないのでござるか?」
僕「まぁ…、まだ見の状態だけど…」
絆「どうだ?たまにワシを打ってみるというのはいかがでござるか?」
僕「えっ?ヤダよ」
即答した。
理由はある。地元ではあまり機械割が高いとされる機種には高設定が使われていないことが多いのと、バジ絆は個人的に相性があまり良くはないのだ。
絆「そんな即答せんでも…。冷たいでござるな」
僕「そんなことないよ。お前だって僕が打たない理由なんて大体知ってんだろ?それに永く置いてもらっている割には、結構酷い扱い受けてるじゃねーか。見逃してくれよ」
絆「今日は使ってるかもしれないでござるよ」
僕「いいよ、そんな分かりきった嘘つくなって」
普段友人と話すようないつもの口調で僕は絆に話した。特に冷たく言ったつもりもない。
だが、ホールからいつも酷い扱いを受けていた絆からしたら、また塩対応されたと思ってしまったのかもしれない。僕がこう言い放ったあと絆は数秒間沈黙し、少し声を震わせながらこう言いはじめた。
絆「…ワシだって…ワシだって…ウグッ…こんな扱い受けたくってウッ……受けてるわけじゃ…ヒクッ…」
ちょっと小芝居チックな胡散臭さはあったが明らかに泣いているようだった。可愛い女の子じゃなくっても、僕の目の前で泣かれてしまってはさすがに心がチクリと痛む。
まぁそういう特徴的な泣き方をする奴かもしれないし、絆は比較的設定の上下奇偶は分かりやすい方だから、少しくらいなら打ってやってもいいかな…。
当然乗り気ではなかったのだが椅子に腰掛け、1万円をサンドに入れ、メダルを投入し、ちょっとキツく言っちゃったのかもなぁ…と少し反省しながら絆に話し掛けた。
僕「わかったよ、打つよ。でも挙動が少しでも怪しかったらすぐやめるからな」
絆「ありがとぅございまぁ~~~~すぅ☆!」
僕「…。」
物凄く嫌な予感がした。
後編に続く↓
http://pachiseven.jp/columns/column_detail/4234#contents
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鷹ふぁんとむさんの
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このコラムへのコメント(14 件)
さあーって、後編でどうなるのかな。
最後までそのままで行けやい!
今回は完全に小説っぽく書いてみました。情景をシリアスに描く語りの部分と、会話のやりとりのギャップ感がミソと思っております。後編もがんばります!
凄いです
これはいいものですよ、続きが楽しみです
元気な☆つき挨拶に
声出して笑いましたw