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居酒屋びっくぼーなす(再送)
居酒屋びっくぼーなす(再送)
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あきうめさん
恥ずかしながら帰ってきました - 投稿日:2017/02/27 04:39
※過去記事と全く同じモノとなります。
ご了承下さい。再送したのは何故か。
コラムの最後に書きます。
私は業界タレントが集まる居酒屋の雇われ店長。
7の付く日だけに開く店の名前は「びっぐぼーなす」。
パチスロ好きな先代が開業時に、熊酒場という響きを嫌い、せめてもの縁起かつぎにとつけた名前です。
話は記憶とweb上の情報を頼りに書いているため、【間違っている部分も多いと思うので、鵜呑みにしないよう】お願いします。
獺祭、八海山、越乃寒梅からいいちこ、ホッピーまで取り揃え、今日はなじみの客も帰り、さてそろそろ閉めようかと考えている所
「海賊王に俺はなる!」
「急になんですか。びっくりしますよ。」
「ああ、モノマネしたんだ。本人にそっくりだろ?」
…この方は常連のコンドル様。
昔からのファンも多く、多彩な顔を見せるだけでなく、お客さんに甘い所も見せるオールドファンはみんな好きと答える人気者だ。
「しかし、ずいぶん酔ってらっしゃいますね。」
「いや、俺も堕ちたなぁとさ」
「堕ちた、と言いますと?」
「いやいや。俺も華々しくデビューしたわけじゃないさ。だけど技術さえ身につけたら誰でも楽しめた。そこから人気が出始めたんだ。」
1995年デビューのクランキーコンドル。最初は技術介入を知らず、ベルすら取りこぼす配列ゆえ、設定6でも店の黒字だったと聞く。しかし、半年後には若者を夢中にさせる機種となり、アルゼ(ユニバーサル)機種が王国のように並ぶ礎となる。
「とにかく甘い。勝てる。技術を見せつけられる。そんな点がウケたのかな。」
「きっとそうでしょうね。」
「正直リーチ目はパルサー連中の方が早かったからさ。パルサーの二番煎じって言われた時期もあったなぁ」
「でも、続けて出たじゃないですか」
「コンテストな。ビタに変わって客は離れたけど、いまだにコンテストのリーチ目が好きって奴もいるな」
「そこからしばらく音沙汰がなかったんですが」
「………アイツらのせいだ」
「アイツら?」
「ああ、雷様と、憎い鉢巻野郎だよ!」
1998年、3連図柄というインパクト、フラッシュによる新しさを打ち出したサンダーV、そしてアルゼといえばおなじみのドンちゃん。その最初、ハナビが登場すると一気にホールの主戦機種となった。(注…ここではバーサスを省略します)
「ハッピ着ただけで人気になりやがって。目元は俺に似てんじゃねーか。それがどんどん新しくなって、ついには液晶までつきやがった。」
「さらに会社のマスコットキャラクターみたいにもなったし、犬っころまで人気になりやがってよ」
「……ビリーですかね?」
「そうだよ。兄弟ができた。彼女もできた。師匠まで出てきやがった。俺は一人で頑張ったのに」
「いやいや、よく頑張ってましたよ。今でもファンが多いのはコンドルさんの実力でしょう?」
「……そういうお前さんは?」
「……はい?」
「お前さんはどうだって聞いてんの」
「だいぶ酔ってらっしゃいますね。わ、わ、話題を変えましょうか。」
正直なところ、大花火からデビューした私に取って
コンドルは打ちづらい機種というイメージしかなかった。取りこぼすベル、MAXベットもない。数えるどころか、当時は1回しか触らなかった。
機嫌を損ねてはいけないと思い、話題を変えたが、
火に油を注ぐ結果となった。
「でも、5号機で復活しましたよね?液晶もついたじゃないですか!」
「あれのどこにクランキーらしさがあるんだよ! ただコミカルになっただけだろうが! 彼女?できたさ!けど所詮人間とコンドルじゃあ無理だろ!笑うなら笑え!」
言葉に詰まる私を見て、悲しげに微笑む。
「責めて悪いな。時期も悪かったんだよ。5号機なんかより、もう無くなる4号機にみんな流れて行った。でも5号機を作らないとこの先困ってしまう。」
「最初にドンちゃんでコケたらまずいだろ? だから俺が選ばれた。それだけのことさ。だけど、そんな俺にもスポットライトがまた当たったんだよ」
「アクロスさんが出してくれたんですよね?」
「そう。A‐プロジェクトを立ち上げてくれて、第1弾に俺を選んでくれたんだ。嬉しかったなあ。レッツゴークランキーチャレンジ!ってうるさいと思う奴もいたが」
「確かに素晴らしく、面白かったです」
「…でもさ。」
「…でも?」
「やっぱり鉢巻野郎にゃあ勝てん。」
今のホールを見渡せばわかる通り、いまだにハナビは現役機種。ジャグラーばかりだったノーマル市場に活気を取り戻した。
クランキーコレクションについて多くは語らない。
「今年で20周年なんだって。俺。実感ないけどさ。その記念に、祝福されて出してくれたはずが、まさかの抱き合わせだってさ。もう言葉も出ないね」
一部の噂では、大型忍法帳の大量導入をするため、新しいコンドルさんを入れたら優先する。そんな話だった。
「でも、やっぱり好きだって言ってくれる奴らがいるんだ。こんな俺でもさ。昔から変わらないなぁとか。新しい一面あるじゃんとか。それだけで泣けてくるわ。」
「時代が変わっても、コンドルさんは変わっちゃだめなんですよ。変わらない良さ、昔からある素晴らしさを変えたらだめなんです。地味でも人気がなくても、好きな人のために一生懸命作るからファンが離れないんですよ」
「中にはREGとリールだけでも打ちますって奇特な奴もいるけどな」
そう笑っている顔は泣いていた。
もう店は閉めた。今日はゆっくり彼の愚痴を聞きながら
自分も少しだけ酔いたいと思う。
いつの時代にも、「名機」と呼ばれる台が出てくれる事を祈りながら。
岡井さんの名作
「BAR BIG BONUS」に影響された、というか
のぶねこさんが公式のパロディ漫画を載せていて
文章で何かできないか、考えた結果出しましたが
何も起こりませんでした。
だけど、次がラストボーナスだと知り、
どうしても同じ日に出してみたかった。
過去記事だし、
自分の我が儘だとわかっているけれど。
尊敬する岡井さんに感謝の気持ちを込めて。
きっと岡井さんは戻ってきますよ。
自由帳から公式に名前を変えて。
4
あきうめさんの
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このコラムへのコメント(4 件)
ニヤニヤニヤニヤニヤ。
というか、公式に引っ張らなかったら編集長失格ですよ(笑)
あの人材は他に出しちゃダメゼッタイ(笑)
場所によって違うけど、
地元にいた頃は豚串なんてオシャレな呼び方しないで
「焼き鳥」で通じてたよ(笑)
東京に来て、ねぎまや皮の上手さを初めて知ったんだよ。
あれは感動したね。
もし函館に旅行した時は、ハセガワストアの焼き鳥弁当美味しいから買ってみて。
豚串だけどね!
ってなんの話だっけ?(2%~~~!)
今度は焼き鳥屋の店長としてさ‼︎←おいっ‼︎
いや、北海道だと焼き鳥は豚串なんだよね?ね?
セフ、セーフっ‼︎
アングラからメジャーへ。
猛禽類は羽ばたいてくんだね。