必殺技とは……

俺はスロッターあらすぃ。
俺にはちょっとした悩みがある…





オレには必殺技がない…






今まで戦いを振り返ると、
ライバルたちは個性豊かな必殺技を編み出していた…。


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雷のパチンカー事、
否図 真央（いなず まお）の必殺落雷打法、

炎のスロッカス事、
素浪 人（すろ じん）の必殺燃えるレバー打法。

氷結のパチプロ事、
氷結 美味（ひょうけつ びみ）のツンドラの積雪打法。

砂塵のスロッ匹狼事、
狼 牙風（ロウ ガフウ）の砂漠の舞打法。

これまで対戦してきた数々のライバル。ここぞの所でみんな必殺技を繰り出してきた…

これまでの戦いは何とかなってきたが、次の相手はそうはいかないはずだ…

あらすぃは必殺技を会得すべく、必殺技を伝授すると云う必殺技仙人に教えを受ける事にした。

山を越え、谷を渡り、そして着いた仙人の住む祠。

【樑山白】である。


祠と言ってはみたが、
なんだ…これは…

まばゆいネオン、
外にまで聞こえる銀玉の音、唸るジェッターの音。挙句の果てにはマイクパフォーマンスまで聞こえてくる…。

コレは正にホールそのものだ…

息を呑み、扉の前に立つとスゥーっと扉は開いた。





ジャラジャラジャラジャラジャラジャラー‼︎

ガコッ‼︎ガコッ‼︎


キュキュキュキュイーン‼︎


ヤッター‼︎パッパラパー‼︎



全方位から大量の音‼︎音！オト‼︎
目の前には、天井まで届きそうなドル箱タワー。その上に何者かが居る‼︎


「…あれが、必殺仙人⁈」

シュイン‼︎

影が一瞬に消える‼︎

そして、背後から声がする。

「待っておったぞ。あらすぃよ」

‼︎‼︎

振り向くあらすぃ‼︎

が、居ない‼︎



困惑するあらすぃ…

「ワシに技を教えて貰うならば、このドル箱と同じだけ積むが良い」

更に謎の声は続く。

「台は存分にある。好きなだけ打つが良い」

ざっと見た限り、ドル箱タワーには万両箱で土台があり、その上に2500発入るパチンコのドル箱、更にスロットの俵積みの箱が幾重にも重なっている。

あらすぃは顔にパチンと気合いを入れ台に座り、修行が始まった…


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中略。



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……どれくらい経ったのだろうか。

何回新台入れ換えがあったかすら分からない…が、遂に、あらすぃは最後の箱を積むことが出来た…



どこからか声がする…


謎の声「……あらすぃよ。よくぞ試練を乗り越えた…そなたは、最早必殺技を会得しておる。」

あらすぃ「多分……技仙人よ‼︎ 我が必殺技とは⁉︎」






謎の声「無じゃ…」







あらすぃ「無…ですか？」



謎の声「そうじゃ…無である。
または夢とも云うものじゃ」





あらすぃ「え⁇ ちょっと待って⁉︎夢オチとかそーゆー奴じゃないです…よね…？」





謎の声「さあ、あらすぃよ。ここには用はもうないはずじゃ‼︎さらばじゃ‼︎」


＼(^o^)／ ｶﾞｺﾝ!!



あらすぃ「うわああああァァァァァ⁉︎」



あらすぃの立っている床が抜け、あらすぃは真っ逆さまに落ちていく…



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……うっ



「こ、ここは…」


ジャラジャラジャラジャラー‼︎

キュキュキュキュキュキュキュイーン‼︎ガコッ‼︎ガコッ‼︎

ヤッター‼︎パッパラパー‼︎

「ここは、ホール⁈」

「やはり夢だったのか…」

肩を撫で下ろし、ふと前を向くと…

ぷ、プレミアムフラグ⁉︎

「仙人が言っていた事は無。」


「つまり、必殺技なんて無い……全ては夢⁉︎」

夢…追い続ければ必殺技になる。そう仙人は伝えたかったのだろう。

あらすぃは夢を乗せて、
レバーを叩くのであった……。



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ジャッジメント‼︎
全て犬50でした。

チャンチャン＼(^o^)／

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