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目指せ!月間賞への道。本編

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目指せ!月間賞への道。本編

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インプロレスGMさん
20年程打ち散らかしてまいりました。私は何を得たのか、そして何を失ったのか。そんな事を微塵も考えずに今日も打ちます。明日も打ちます。そして呑みます。
投稿日:2016/05/01 13:50

さて月間賞を獲るぞ!といってのまさかの月またぎ。

それもまたよし。

すいません、完全にうっかりです。

でだ、前回月間賞を獲るには幾つかのポイントを挙げました。

老若男女幅広く楽しんで頂く為に今回は男性と女性の好みをリサーチしてコラムに反映していこうかなと。

男性向けには
~友情、努力、勝利~
の例のアレ。

女性向けには
~スイーツ~

これらを踏まえて先日、私の行った実戦記を書いて行こうかと。



~話は二日前。

地元を離れ見知らぬ駅の見知らぬパチ屋に。

たまには初めての店で打ってみるのもありだろうとそんな好奇心だけで入ったのだが、まさかあれほどの死闘を強いたげられるとは、まだ夢にも思っていなかった。

開店直後の店内を見て回るも全体的にこれといった台がない。

パチ、スロ共に前日の稼働もあまりよろしくないようだ。

「おやびん、こりゃとんでもない店に来てしまったでやんすかねぇ。」


こいつの名前はメガネ。
いつの間にか私に付いて回るようになってしまった。

舎弟気分で接して来るんだろうが、ほとほとにいい迷惑である。

★*☆マカロン★*☆♪


しかし、今回ばかりはメガネの言う通りかもしれない。

考えてみれば朝イチで並んでいたのは私とメガネだけだったからなぁ。


まぁ、せっかく来たんだ。

設定は期待出来そうもない。
なら設定関係ないアイツでも戯れてみるか。


「なるほど!HANABI って訳ですかい?」


設定関係大アリだろうよ。

何故にメガネはここまでスロットを知らないのか。

何故にスロを主に立ち回る私に付いて来るのか。

何故にメガネは眼鏡をしてないのにメガネと呼ばれているのか。


様々な疑問を溜め息一つでなんとなく消化して私はGOD の神々の凱旋に煙草を放り投げる。


「さすが!おやびん!ここはいつもの神を黙らせる鬼の左手でフリーズさせてくんなましよ!」


いつも右手なんだがとりあえずスルーしておく。

まぁ、とは言っても設定には正直期待出来そうもないのでリセットかフリーズ頼みにはなってしまいそうではあるが、そんな時、私の背後からそれはそれは大きな声が私に浴びせられた。


★*☆ミルフィーユ★*☆♪



「おう!ワシのシマで何勝手に打っとるんじゃい!」


ドスの効いた声で睨み付ける大男がそこにいた。

「ゲゲーッ!な、なんやこの5メートルはある化け物は!お、おそろしかー!」


メガネがその場にへたりこんでしまった。

しかしそれも無理はない。

確かにそこには学ランをまとった昔ながらの番長風の男が我々を見下ろしていたのだ。


「見ない顔だなぁ。お前、ここの凱旋を打つってぇ事はこの俺、柏甚五郎様に勝負を挑むって事でいいんだろうなぁ。」


メガネの顔が更に青ざめていく。

「なんやてー!か、柏甚五郎やてー!?」


メガネ知っているのか?

「スロット界の裏攻略軍団『怒離負』の四天王の一人でやんすよ!!」


「ほう、チビのくせにワシの事を知っているとは見上げたもんだ。さて、どうするかいもう一人のあんちゃんよ?」


私の事か。

やれやれ。

まぁ、退屈もしていた所だ。

その勝負のってやってもいい。


「そうこなくっちゃだな。よしお互いに凱旋で勝負といこうか。負けたらこの店には二度と来れない。それでいいか?」


まぁ、元からこの店には二度と来ないつもりだったのでなんのデメリットもないのだが、とりあえずこの柏甚五郎の打ち方が気になるので黙って勝負を受ける事にした。


なるほどとりあえずお互い様子見か。この柏甚五郎って奴も淡々と通常時を消化している。

「うーん、残念だなぁ。とりあえずワシの台にはリセットは効かないようだったワイ。あんちゃんはどうしたんじゃい?朝イチスルーのただ今300回転かぁ。厳しいのぉ。ガハハハ!」



「な、なんやこいつの余裕は!おやびんなんか怪しいですぜ!」


確かにメガネの言う通りだ。

柏の台に高設定らしき挙動は今の所ない。


すると奴はふと台から立ち上がり姿勢を但しまた店内に響くかの大声を発した。



「おはようございまーす!!!!」



★*☆奥州ポテト★*☆♪


メガネがその大声で50メートルほど吹き飛んでいった。

「な、なんて声や。にしてもなんで急に台に向かって朝の挨拶なんぞするんや?こいつ頭おかしくなったんとちゃいますか?ねぇ!おやびん!」


私は思わず笑みがこぼれてしまった。

なるほど、まだこのご時世にこんな奴がいたんだな。

メガネは私の心意を分かっていなかったようだが柏甚五郎には伝わったようだ。

「ほう、あんちゃんにはわかるかい?この意味が。」


メガネはようやく分かってないのが自分だけだと気づいたらしい。

「おやびん!どういう事なんですかい?そんな…台に向かっておはようございますって!あっしには全く…。」


実に悪ぶれた笑い顔で甚五郎は打ちはじめた。


「この台はのう、今朝イチに戻ったんじゃい!」



★*☆いちごタルト★*☆♪



「な、なんやてー!ぐ、ぐはぁっ!」


メガネが言ってる意味も分からずに凄い勢いで吐血するのも無理はない。

柏甚五郎は流暢に続ける。


「あんちゃんには分かってるようだからそこのチビ

、お前に教えたるわ。ええか?さっきこの台は朝イチの回転数を越えた。したらこいつが次当たるのはいつだ?レア役を引いたとき、子役の連続、そしてフリーズ。どれも容易ではないわなぁ。」


甚五郎の台が騒がしくなる。


「それまではこいつはワシらに適当に毎回左から押されているだけなんじゃい。そうするとどうなるか?わかるか?」

甚五郎の台に連続演出が発生し始めた。


「気が緩むのじゃ。」


どうやら私の読みは当たっていたらしい。柏甚五郎なかなかの曲者のようだ。


「スロット台も人間じゃ。気が緩んだ時、突然おはようございます!と言われたら気が動転して朝イチ状態に戻るんじゃい。そしてその結果がこれじゃい!」


★*☆メープルバタークッキー★*☆♪

液晶には111が。

「なんやてー!再度朝イチ情態にしてからのリセット狙いだとー!そ、そんな事が…。というかスロット台も人間って…。ご、ごばぁっ!!」


メガネが今度は両耳からなにかを大量に噴出してのたうち回り後ろのシマにあった「熊酒場」に右足の小指を思いきり打ち付けていた。


「あんちゃん、そういう訳や。ワシには台の気が緩んだ時、そいつをいつでも狙い打ちして朝イチに変えちまうのよ。どうやらこの勝負ワシの勝ちのようじゃのう。なんやあんちゃんもう600ハマってんのかい?ガハハハ!」


「おやびん、これはあかんですわ。勝てへんですわ。このままじゃおやびんの投資がかさんで派手に負けるだけでやんすよ!」


ずいぶんなめられたもんだ。

封じ手にしていたあの技をだすしかないようだ。


私はおもむろに通常時の凱旋を中押しし始めた。


店内にけたたましく鳴る警告音。

画面にはひたすら
「左から押して下さい」
の文字。

それでも私は中押し、変則押しを続ける。


「ガハハハッ!勝てない事を知っておかしくなりおったワイ!」


「おやびん!やめてください!そんなのひたすらペナルティを繰り返すだけでやんすよ!ここは素直に負けを認めるでや…はっ!」


今度はメガネが先に気づいたようだな。


「おやびん、それはもしかして…。」


軽く百回は警告音が鳴っているであろうか。

画面にはひたすら
「左から押して下さい」
の繰り返し。


ひたすら高速でペナルティを課していく私に柏甚五郎も恐る恐る気づいたようだ。


「お前、まさか…。それは…。」



柏、悪く思うなよ。

次のレバーだ。

次のレバーを叩いた時、全てが終わる。


★*☆プリン★*☆♪



「…遅れた?」



誰の耳にも明らかだった。


「ば、バカな!?遅れただと!?」



わかるかい?甚五郎。
こいつはさっきまで何のレア役も引いていない。

ゲーム数的にも当たるようなゾーンじゃない。


ましてや、延々と変則押しのペナルティ中だったんだ。

なのに、こいつは遅れた。


意味がわかるかい?

わかるよな。お前なら。


『そう。スロット台も人間なんだ。』


液晶には777。
リールには寸分のずれもなくGOD が揃っている。


「ぷげぇー!ぷしゅるるーっ!でやんす!」


メガネは体内という体内から様々な体液を放出させながら「熊酒場」の筐体にのめり込んでいった。


甚五郎…。


私はGOD の揃った台に優しく触れながら今や膝から崩れ落ちている甚五郎に話始めた。



そう、お前さんの言う通りスロット台だって人間だ。


お前さんは、台に朝の挨拶をすることによって朝イチ情態を再度植え付ける打法をしていたな。

私は通常時延々とはまりきってだらけている台に突然変異押しを繰り返す事によって台を情緒不安定にするんだ。


はやく左から押して欲しい。

しかし押さない。

限界ギリギリまでペナルティを喰らってやる。

その時だ。

奴の処理能力にズレが生じる。

そのズレが遅れだ。


その僅かな瞬間に神を引きずり出す。


久しぶりだったよ。


スロット台を人間として接する奴を見たのは。

「ふ、ふふっ。負けだ。ワシの負けだ!ここまでやられたのは気分がええわい!いいじゃろう!ワシはこの店にはもう来ない!あんたら好きにするがええわい!」


甚五郎、なかなかに気持ちのいい男だ。


だけどな心配するな。


ほら店長がやってきたぜ。



「お前ら全員、出禁な。」


★*☆角砂糖★*☆♪


~完~




うん。

私だけが満足すればいいです(笑)。


月間賞?


はて、なんの事やら。



というかこの駄文が月間賞になったらパチセブンは終わりかと(笑)。


ここまで読んで下さった奇特な方!

本当にありがとうございました!

8

インプロレスGMさんの

※本記事はユーザー投稿コンテンツです。

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このコラムへのコメント(14 件)

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インプロレスGM
投稿日:2016/05/04
まきぐちょさん
ありがとうございます!

そうなんですよ、メガネは完全に昭和のギャグ漫画キャラですね。

まん丸メガネでチビで学ラン引きずってるタイプですね。

まぁ、ここでのメガネはメガネしてない設定ですけども(笑)。

…なんでメガネって名前にしたんだって話ですね。
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まきぐちょ
投稿日:2016/05/04
面白かったwww
メガネが特に!!!www
いや~昭和のギャグ漫画をにおわせる♪
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インプロレスGM
投稿日:2016/05/04
吉田未満さん
ありがとうございます!

そして、今気づいた。
そうか、スイーツではなくスウィーツか!

勉強になりました。
次回からは気を付けます。
いや、次回はないです(笑)。


にしてもそうですか白米を食べたくなりましたか。

そうでしょう、そうでしょう。

今回の文にはサブリミナルで随所に白米をほっしたくなる単語が散りばめられていますから。


どこ?って話ですね。

あ、私もわかりません。

でも白米美味しいですよね。

うーん、何を言ってるんだ私は。
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投稿日:2016/05/04
コメント失礼します。

スウィーツ☆&友情努力勝利のアレですね!!!!

面白かったです!!読んでたら白米食べたくなりました。
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インプロレスGM
投稿日:2016/05/02
スベリプ夜叉さん
ありがとうございます!

なんて素晴らしい読解力!

というかスイーツカットインという単語にワタクシ、この文を書いた意義があったなぁと(笑)。

そうなんですよね、あのスイーツのくだりはカットインなんですよ!(完全に後付け)

いやぁ、素直に嬉しいです!

こんな長文にお付き合い頂き本当にありがとうございます!

こんなコラム風情しか書けませんが今後ともよろしくお願いいたします!
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スベリプ夜叉
投稿日:2016/05/02
スイーツカットインの強さは
角砂糖(白) < 奥州ポテト(黄) < いちごタルト(赤) <マカロン(虹色)
かな?

…最初のマカロンカットインが私の脇腹に痛みを与え、文章読解力を奪って行きました…(笑)
( *´艸`)
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インプロレスGM
投稿日:2016/05/02
はらいそさん
あぁ!人の子ってフレーズいいですね!

どうかしてる感が凄く増す(笑)。

次はしれっと使わせて頂きます!
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インプロレスGM
投稿日:2016/05/02
FLEAさん
完全に最後はスイーツ、ネタ切れでございます(笑)。

にしてもシリーズ化は脳内ではあるんですが、この文を書くのに三時間かかったので暫くはいいです(笑)。
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インプロレスGM
投稿日:2016/05/02
もこにさん
私は最初からスイーツの意味がよく分かってません(笑)。

いまになって何故なのかと。

にしても最後まで読んで下さってありがとうございます!

次は手短に分かりやすくします(笑)。
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インプロレスGM
投稿日:2016/05/02
あきうめさくらさん
ええ、月間賞は書き初めて二行目で無いなと(笑)。

まぁ、こんな駄文を好んで書く人もいるんですよって事で。

うん、色々と書いてみますよ!

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