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「ギラギラ」だけじゃない、パチンコ店の面白さを見に行きませんか?【パーラードラゴン天王台】
「ギラギラ」だけじゃない、パチンコ店の面白さを見に行きませんか?【パーラードラゴン天王台】
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かちょーさん
モブ子に恋することってありますよね - 投稿日:2024/05/30 23:31
うおおおおおお!!!!!!
金が!!!無ぇ!!!!!!(ドン!!)
もう既に多数の方が述べられておりますが、最近のパチンコ・パチスロはとにかく荒いスペックが多い!!
それ自体が良いことか悪いことかは一旦置いておくとして、一日で五万負け、なんなら十万負けが当たり前となる遊技環境に嫌気がさしてしまっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
現にホールではVVV、からくり、チバリヨ2が出玉ランキングを埋め、
地域間では「どのくらい出玉が出てるか」で競われ、
パチンコに逃げても甘を被ったミドルが待ち構える。
このような環境では疲れてしまうのも当たり前、だと思うのです。せいぜい逃げ場はノーマルと低貸しコーナーくらいだしね。
スマスロとジャグラーにしか設定が入らず、
パチンコは人気機種以外、クギがガッチガチ、
ついでに所得もそんな上がっていない。
もうやめてしまおうか、パチンコなんて___
それでも!!!!!!
僕は皆さんにお伝えしたいことがあるのです。
それは、パチンコ店の魅力というのは「機種構成」と「出玉感」だけではないということです。
・大衆娯楽としての存在はもう無いのか?
__改めて、ひとむかし前までパチンコというものは大衆娯楽の代表でありましたが、様々な「娯楽」を気軽に楽しめるようになった昨今。その結果、射幸性が高くなったのではないかという意見まであります。
そんな令和5年の現在において、「地域密着」や「大衆娯楽」を謳うホールは淘汰されていき、気が付けば多くのパチンコ店が閉店する事態に見舞われたのです。
…それでも、それでも今なお「地域密着」や「大衆娯楽」を掲げるホールは存在します。
時代に淘汰されようが
資金が無かろうが、
機種が古かろうが、
「パチンコ店」としてあり続ける。
そんなホールが、まだ日本には残っているのです。
…少々前置きが長くなりましたが、今回は4号機世代の方には懐かしさを、そして5号機、6号機世代の方には驚きを感じさせるようなお店をご紹介させていただきます。
それがこちら。「パーラードラゴン天王台」です。
*************
パーラードラゴン天王台
千葉県我孫子市天王台1丁目6-1
P-world https://www.p-world.co.jp/chiba/doragon-tennoudai.htm
天王台商店街HP https://tennoudai.jp/store/s01.html
*************
古そうでしょ?古いんですわ。
なんと今年で創業48年。(1976年開業)現存しているパチンコ店の中でも相当な老舗です。
じゃあ中身はどうなのかというと…
これまた良い見た目をしていますね(ニッコリ)
天井から光を降り注ぐ蛍光灯、
1000円しか使えないサンド、
椅子の跡が付いた木の床、
そしてやけにデカイ箱…
各台計数機やスマスロが主となった今のホールでは見られない光景が、ここにありました。
僕が初めてパチンコを打った6年前はこんな感じのホールが結構あったなぁ、と思い出に浸りながらパチンココーナーに入ると…
圧倒的な違和感を感じました。
皆さん、この写真のどこがおかしいか分かりますか?
正解は「サンドが使えない」ことです。
硬貨での玉貸しですが投入口が塞がれてますね。
え?じゃあどうやって球を借りるのかって?
その答えがコチラです。
何と専用の玉貸しスペースから借りるのです。
この光景を知ってる方は恐らく年季の入ったプレイヤー。昔はカウンターで借りてたと聞きましたがそれを味わえるというのです。
また玉貸し機には説明文があるのもグッド。今回は1パチは遊技しませんでしたが、次回は是非とも使ってみたいですね!
…さて、ここまで読んでくださった皆さん。今のところホールの印象は「古いホールだなぁ」くらいだと思います。
ですがそれだけじゃない。実はこのホールには、全国どこを探しても見つからない…と言えるくらい、特別で印象的で、何より「ヤバイ」ものがあるのです。
ではその「ヤバイ」ものとは何か…
いいですか?度肝抜かれないでくださいね?
それがコチラ!
セルフドル箱1000玉入り(1000円)です。
いやヤバくないかこれ?
玉をモロ出し(語弊)のまま放置ですよ。ちなみにスタッフさんが常に見守ってるとかそういう訳じゃないんです。監視カメラがある、とはいっても不正のやりようが明らかにある貸し方だと思うのです。
そんな異常な光景に目を白黒させていると、店員さんがいらっしゃったので色々とお話を伺わせて頂きました。
****************
店員さん「あれ、お客様何かお困りですか?」
かちょー「あっ、いや…この貸し出し方凄いなって…都内じゃ考えられないですよ。…お客さんに取られたりとかはしないんですか?」
店員さん「あはは、ありがとうございます。それが皆さんちゃんとルールを守ってくださるんですよ。」
そんな話をしていると、常連と思われる高齢のお客さんが慣れた手つきでポストに1000円札を入れドル箱を一つ持って行った。
かちょー「あの、なんでこんな貸し出し方をしてるんですか?」
店員さん「実は資金不足でサンドが買えてないんですよね。新紙幣の問題もあるので、パチスロ用のサンドも使えなくなりそうなんです。」
かちょー「……そしたら、スロット用のメダルもカウンターで貸出ですか?」
店員さん「もしかしたらそうなるかもしれませんね。店長と考えてる真っ最中なんです。」
かちょー「……………。」
サンドが買えない。
これもまた、リアルの一つなんです。
スマスロ、スマパチの代償である設備投資。それに手を加えられない中小ホールは多いですが、このお店はそれ以上。非常に失礼な物言いですが、大きな風が吹けば飛んでしまいそうな…そんな状態のお店なのです。
今後、あと何年、いや今年中に閉店してしまってもおかしくないこのホール。
だからと言って、店員さんは諦めているわけではないのです。
・大手にはない「空間」
▲ポップな注意書き 絵が可愛いです
確かに設備は古く、機種も古いモノばかり。
ですがこのホールは営業を諦めてないのです。
例えば遊技台。
僕は今回、複数の機種を打ちましたがどれも「ちょうどいい」音量に調節されていました。アクロス機種の音量は特に凄かった。1から5までバッチリ機能しています。
勿論台はいつでもピッカピカ。遊技が終わった台はきちんと清掃が入り、いつ、どんな台であっても快適に遊技できました。
更に地域との共存。
このホールは地域の人の為に無料でトイレを開放しています。僕が働いているホールもトイレの貸し出しは自由にしてますが、「ご自由にご利用ください」なんてことは明言していません。リスクもありますしね。
トイレ内には天王台商店街のマップがあったり(写真無し)、これこそ地域密着、いや地域共存と言っても過言ではありません。
そしてこのホールに来ているお客様。
パチンコ店は華やかな一方、暗い面も多くあります。
高い射幸性を持った機種で負けてしまいお金が無くなり、その腹いせを店員にぶつける…といった光景は僕の職場でもよく見かけます。
「この店遠隔やってんだろ!!」
「お前!インカムで何話してんだ!!」
「ここに来るといつも負ける!ふざけるな!」
こんな罵詈雑言は日常茶飯事。自動ドアや遊技台に痰を吐きかけられることもたまにあります。それほどまでに今のパチスロ・パチンコは人を狂わしてしまう可能性があるのです。
ですがこのホールは違う。
お客さんの姿を見てみると、店員さんと世間話をしたり、他のお客さんが当たったことを喜んだり、なんというか殺伐としてないんですよね。
先ほども記述しましたが、不正し放題な環境でもそれをせず、きちんとルールを守り、そのうえで和気あいあいと楽しむ。パチンコ店ではあるが、今のパチンコ店にはない暖かな空間。とでも言うべきでしょうか。
最新台は無い、
サンドも無い、
けれど、楽しい。
その姿はただ単にボロいんじゃない。時代と逆行しながらも、ぱちんこの本質的な楽しさを思い出させてくれるホールなんだ。と感じました。
・まとめ
パチンコ店における「優良店」ってのは、この日が何万枚出た~とか、パチンコがガバガバだ~とか、そういった面で見るのは間違いではありません。ですがこういった、地域と共存しお客様第一をサービスで見せる。これまた優良店だと思うんです。
今後、新紙幣問題を筆頭として様々な問題がホールにやってきます。このお店も考えたくは無いですが…資金繰りなどの問題で閉業してしまうかもしれません。
…だからこそこういうホールに行ってほしい。正直打たなくてもいいんです。それ以上に、今のパチンコ屋とは全く違う、「大衆遊技」をコンセプトにしたお店に触れて、見て欲しいんです。
きっとそこにはあなたの知らない輝きがある。ただ単に出玉だけではない、もっと根本的な、ぱちんこの楽しさを感じられる場所だから。
・おまけ
あまり玉でお店のライターを貰いました。こういうのも今ではほとんど見ませんよね。因みに、すぐガスが切れるとクレームがあるそうですw
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かちょーさんの
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このコラムへのコメント(16 件)
大王のレポート記事は事前に読んでました!
どうですか次は王から龍に取材チェンジってのも…
こういうタイプの優良店を集めたサイトとかがあっても良いと思うのです。ねぇパチ7編集長!!(飛び火)
こういうパチンコを楽しむことと共にコミュニケーションも楽しめる地域密着店には頑張っていただきたい。
おそらくさみらいさんにとって、このパチンコ屋は「答え」だと思います。
…1年前まではもっとこういうお店があったんですけどね。是非とも生き残って欲しいものです
実は栃木、茨城エリアにはここのように島端、またはカウンターで貸し出しのお店がわずかですがあります。
こういうのをあえて今探すのも面白いですよ!
己の歩幅で歩んで来たからこその、姿なんでしょうね。
私が何気にクソ憧れているパチンコ屋です。
流石に無人は無かったけど、昔はカウンターに玉を買いに行ったんだよなあ
おばちゃんにお金渡すとハンドルを手でガラガラと回して小箱に入れてくれる
頑張ってねなんて声掛けられてさあ
こう言う画像見ると頭の中は軍艦マーチが流れて床ワックスの臭いが襲ってくるね
あと2年で半世紀になるので生ける文化遺産として残してほしいです!
板張りの人の軌跡が染み付いた床も美しいですし、軽率に文化遺産登録していただきたいです