パチスロデビュー

夏休みも終わり少し涼しくなったころどこからか友人がやってきて一言、

「スロットうちにいこうや！」

全てはここから始まった。この友人は今でも付き合いのある数少ない友人だ。こいつと遊ばなければ…。

こいつはよくでてくるのでYCと呼ぼう。

実質この日がデビュー戦である。意気揚々とホールに向かう。ここには現在ドラッグストアになっており今はなき、○幸。

ＹＣ「なにうつ？」
少年「わからん。なにうつ？」
ＹＣ「わからん。」

会話にならない。どうしよう。
ところが彼が着席した台は「HANABI」だった。
あの日みたパネルと角刈りだ。
隣に座りうち始める。人生３回転目。
隣をみると、タンッ、タンッ、タン！

少年「は、早いし押し方ちゃうやん！」

この時、ハサミ打ちをおぼえた。

ＹＣ「この３人がとまったらリーチ目やき。」

今思えば彼は馬鹿にしていたのだろう。
そんな感じで1000円溶け2000円いれて数ゲーム後、突然とまる３連ドンちゃん。狙えてないからたまたま押せたのだ。すると、

ＹＣ「はいっちゅうやん！」

今思えば彼は馬鹿にしていたのだろう。
そして揃えさせてくれず彼はドンちゃんをとめていた。
これが少年の初ビッグボーナスである。
この時はリプレイ外しなんて知るはずもなくそのままフリー打ち。360枚程度だったかな。
おもむろに彼に聞いてみた。

少年「これでなんぼぐらい？」
ＹＣ「7000ぐらいよ！」
少年「！！！」

正直やめたかった。怖かった店員の視線。
彼は言う、「連チャンするちや！」

今思えば彼は馬鹿にしていたのだろう。
しかし、ほんとにクレジット内で当たった。バケだった。少し回してやめたが換金の仕方がわからない。
彼に聞いて教えてもらった。

今思えば彼は馬鹿にしていたのだろう。
渡してもらった１万円。勝ちにして8000円。
これがビギナーズラックというものか。
次の日、服を買いにいき、その次の日、１万円負けた。

少年はこの時にオシャレと言う言葉をどこかに落としてきた。

つづく。

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