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【私の回胴人生 20の時】
【私の回胴人生 20の時】
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シヲンさん
2019年に神奈川に移住。 5号機からの打ち始めなので古い機種は詳しくないです。 2011~2015年頃は専業だった経験有りますが、今となっては社畜の為ライトユーザー。 2021年5月6日時点で無職になる。 のんびりと楽しみながら書いていこうと思います。 Twitter:@atarazu_tenjou - 投稿日:2020/11/25 23:45
お暇な時のお供にご一読いただけると幸いです。
続編になります。
エヴァ約束の時で無事勝利を収めてK太郎との再会をしたシオソ。
その場で連絡先を交換して1年近く年月が経った。
『明日月一の店あるけど行く?』
そのメールは夜中突然来た。
翌日は特に予定もなく、いつも通り朝一から地元のホールを巡回する予定だったシオソは『行く』と返事をした。
すると
『んじゃ作戦会議しようぜ。久々に話すし(笑) 迎えに行くよ!』
自宅の場所をメールで伝え、待つこと10分ほど
『着いた!』
時間が時間なので全身スウェットで家を出た。
黒のフォルツァにまたがったK太郎がそこにいる。
思えばバイクの後ろに乗ったのはこれが初めてである。
少し緊張しながらも少し自宅から離れた辺りのアパートに止まる。
K:「ここに住んでんだよ俺。シオソん家から近えな(笑)」
驚きである、自転車でも恐らく10分かからない場所にK太郎は一人暮らしをしていた。
K太郎が中学を卒業してから何をしていたかなど他愛もない話をしていたが驚きの連続だった。
初めて打ったのは中2で北斗の拳を打たされたという話。
少し家庭が複雑になったのもあって定時制の高校もまともに通わず中退した話。
専業のプロとして身の回りの金銭は全てスロットで稼いで生活をしている話。
今招待されている部屋が家出した女の子を住まわせる為に借りたという話。
シオソの今までの経験とはかけ離れた世界をK太郎は話してくれた。
そしてシオソはあの日K太郎を邪険に扱ってしまったことを謝り、二人の話はさらに盛り上がった。
あの店のあの日がどうだとか
あの辺はライバル多いからどうだとか
家出娘のその後はどうだとか
気付けば明るくなりかかっていたその時
K:「ひとまず作戦会議忘れないうちにやっとこう(笑)」
シ:「あ…そうだな(笑)」
行く店は大型スロット専門店、月一イベント日で公約がハイスペック機全6アリ
対象機種は
マーベル、スパイダーマン2、リンかけ、バイオ
その他全台ハーフ等アリ
朝一はハイスペック機狙いで、ほかの機種にも入ることからツモれなかったら状況を教えあいながら他機種を探す。
もはや作戦会議と呼べる内容では無いがその程度の取り決めをして仮眠をとった。
戦国無双の無限戦国ラッシュ(慶次)のアラームで二人とも起床。
K太郎のバイクで店に到着。抽選。
無事スパイダーマン2を二人で確保でき、打ち出す。
だがこの時シオソはスパイダーマン2のゲーム性は理解していたがあまり詳しくはわからなかった。
簡単に中押しを教えてもらいながら打つ形となった。
中々ボーナスが引けない展開でお互いに投資が込んでいた。
周りも同じ様な展開。昼前の段階で1台出ているだけで他3台のスパイダーマン2は凹み台だった。
K:「ボーナス中のピザはいいんだけどな~。店の中回る?」
シ:「そうだな。」
出玉感だけでいえばバイオハザードが強い。
二人の中の意見も一致しスパイダーマン2を辞める。
シオソは全台朝一状態のがんばれゴエモンを打ち出し、K太郎は天外魔境のゾーン狙いをする。
結果これが大正解。
K太郎の天蓋魔境は一撃8000枚出て。
シオソのゴエモンはインパクトBIGを良いタイミングで2発引き一撃5000枚出る。
その後もゴエモンで粘り閉店近くまで打ち切って結果6000枚程流す。
二人とも結果快勝した。
そしてこの日に親からの借金120万円が完済された。
自ら呪縛に飛び込みようやく呪縛を解除できた。
家まで送ってもらいバイクを降りるとき。
K:「明日も同じ店朝から行く予定なんだけど行く?」
シ:「バイトあるから昼前までになるけど良いよ」
その日の全台発表はメールでバイオハザードと来た。
明日はイベント日ではないからハイエナかゾーン狙いをしようという話をして別れ。
翌日バイクで迎えに来てもらい同じ店に到着。
抽選は受けずにゆっくりと入店。
朝一二人してホール全体を回りスパイダーマン2前で合流。
K:「なんも打てるの無いけどどうする?」
シ:「うーん昨日いろいろ教えてもらいながら打ったけどスパイダーマン2いまいちよくわかんないんだよね。ちょっとまた教えてくれない?」
K:「ん?良いよ~。」
スパイダーマン2に着席し、改めて周りに客がいない状態で中押し手順を教えてもらう。
K太郎もシオソも昨日とうって変わってボーナスがそこそこ引け、ボーナス中のピザもホールが出る。
手順もだいぶ分かったところで
K:「今プラスだべ?今やめれば俺もプラスだし昨日イベ対象でハズレ機種だったからやめて回遊しよう。」
シ:「そうだね。」
お互いに少しのプラスを収め、店を巡回するがあまり打てる台が見つからない。
稼働も昨日と違い良くないのもあり、そこからは店を転々とする。
シオソはバイトの時間になり、そのままバイト先までバイクで送ってもらう。
シ:「休憩いただきます~。」
バイトの休憩中にメールを見てると朝一スパイダーマン2を打った店からのメールが来ていた。
そして何とも言えない感情が湧く。
『本日も全台アリ』
ただこれだけの一文が妙に引っかかった。
シ:「まさかな…。」
朝一に捨てたスパイダーマン2が全台ってことはさすがにないだろうと思いその日のバイトをこなす。
そして嫌な予感が的中する。
『本日のTOP機種スパイダーマン2』
4台中4台差枚プラスで5000枚以上出てる…。
そしてメールを確認する前に気づいていたが鬼の様に着信がK太郎から来ていた。
バイト終わりに店から出つつ折り返し電話をすると前の方から着信音が鳴る。
K:「やっちまったな~!!(笑)」
笑いながらK太郎がバイクにまたがり言う。
店の前まで来ていたのだ。
シ:「なんかわりいな余計な事しちゃった気がして…。」
この時のシオソの感情はこうである。
自分がもう一回打ち方を教えてくれと言わなければスパイダーマン2を捨てるという選択にはならなかったのではないか?
スロットに向き合ってきた歴もその店に通っていた歴も自分より遥かに長いK太郎の立ち回りに余計な事をしてしまったんじゃないか?
K:「ん?そりゃ別に何とも思ってないよ(笑)やめとくかって話したのは俺だしやめたのも俺だし全部自分の判断なんだから(笑)シオソは気にしなくて良いよ(笑)」
シ:「…。」
K:「むしろこういう事も店がするのが分かったからいい経験よ。また行こうぜ(笑)」
シ:「おう。」
大げさかもしれないが救われた気がした。
同時に自分がまだまだだと実感した。
何故なら自分がやめない方がいいという判断もできそれをK太郎に言う事もできたのだから。
あらゆる状況を総合的にみることも必要だが、その場の実績値を信用しきれなかったことが何より悔しかった。
自分がやってきたことに自信を持ち切れなかった。それが何とも言えず悔しい気持ちだった。
結果論だがバイトを休んで続行していればそれだけで半月分のバイト代を稼げたのだ。
(バイトを当日欠勤するのは社会人として良くないと知るのはだいぶ後の話になる)
こうして反省をしたシオソはこの後K太郎にも自分の意見を言える様な対等な仲になり、供に稼働する頻度を増やしていくのであった。
毎週続編を書く予定ですが、実践コラムを書く場合は前後するかもです。
惰性で続編を書いてる半分懐かしいな~と懐古厨な一面もあって個人的に楽しいので27.8くらいまで書こうかなと思います。
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シヲンさんの
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このコラムへのコメント(4 件)
コメントありがとうございます!
このコラムを機に5年ぶりくらいに彼に連絡しました。
本当にいいやつです(笑)
コメントありがとうございます!
そうですね…また復活できる状況になれば業界にもかなり明るい話題になるんですけどね(笑)
設定発表がある時代、懐かしいですね…また復活して欲しいけど無理でしょうねw