ジャグピエｒ…ペニーワイズがGOGOジャグラーをオススメするようです。

ある雨の日のホール、（母の財布からパクった）軍資金を持ってHANABIを遊戯するジョージ。
しかし軍資金は、ドンちゃん（店長）の懐に落ちてしまう。
設定推測をしつつ回しているが既に2500G。合算はまあまあだがBIGがヒキ弱で、RT中のハズレや風鈴は良くない、氷だけは6以上…。他の台の様子をみて、立ち回ろうとする。

店内を見て回っていると、そこへ、

「どう？(収支の)調子良い？」

とジョージに声がかかる。
ホールの支配者かつ怪しげな道化師・ジャグラーピエｒ…じゃなかった ペニーワイズ が、稼働停止中の みんなのジャグラー からぬらりと顔を出して語りかけるのであった…。

―――――

「負けてんの？良い台あるよ？」
訝しんで首を横に振るジョージ。
ペニーワイズは親しげに話しかけ、高設定と思われる合算良すぎなGOGOジャグラーでジョージを釣ろうとする。

「このGOジャグ合算良いよ？負けっぱなしじゃ、帰れないだろう？」

ジョージは過去の経験から『低設定のまぐれ吹き』に幾度と無くだまされており、怪しい挙動の台は怖いのである。
「ジャグ連のあとは危険だし…」

ペニーワイズもGOジャグの良さを説明するなどして食い下がる。
「でも、このGOジャグはブドウの落ちが悪くてやめられただけだよ。ほら、ボーナス合算をみてよ、2300Gで1/105！高設定だろ？」

ジョージはペニーワイズに相槌を返す。
「おお、合算良いやん！」
が、立ち去ろうとする。
「でもそういってただのジャグ連だろ。」
「騙されんぞ。」

「待てや！」
そこでペニーワイズも切り札、『ブドウ確率』や『期待値』を語りだす。
「ジャグ連でも合算良いことは正義だよ。そしてブドウなんて1で1/6.8、6でも1/6.4。誤差だよ誤差！」

合算やブドウ確率の解析数値をみて、歓声を上げるジョージ。
「おおホントだ！微妙なHANABI打ってて、すでに-1500枚だし、ここから頑張ればプラスになるかも！」

ペニーワイズはこのGOジャグを打つように促す。
「そうだよ、さらなるジャグ連も期待できるんだ！」
「今が15時。仮このGOジャグが6で、22時まで回すとしても、5000Gは回せる。ヒキ強なら5000Gあれば3000枚は出るよ！」


3000枚と言われ、胡散臭さが勝ってしまったジョージはちょっと引いてしまう。
（いや3000枚は言いすぎやろ…何言ってだコイツ…）

そこに、ペニーピエロはたたみかける。
「オゥ…そんなに引かなくても…。」
「でもさ、6が打ちたいんだろ？手堅い勝利、欲しいよね？」
「GOジャグの6、機械割約109%だ。ガコ鳴らないし、後ペカだけでシンプル！」
「あとこの店はペカッたときにキュインも鳴らないよ！あれウザイよねぇ！」

巧みな話術に引き寄せられたジョージは、GOジャグの6について聞き返しつつ、ゆっくりと財布に手を伸ばしはじめる。
「マジで6？HANABIの目押しめんどいし、打とうかな…」

それを見ながら、ピエロはねっとりと囁く。
「ああ、そうだよ…」
「この台は6かもね、ジョージィ…仮に6でなくてもジャグ連させればいいだけさ…。」
「良さジャグを打って……合算悪ジャグにするんだ！」

ジャグラーピエロに腕を掴まれ、悲鳴を上げるジョージ…！
果たしてジョージの運命やいかに…！？



―――――
場面は変わり、ジョージの葬儀が映し出される。
小さな棺が下ろされていく中、他の常連が事の顛末を伝えている。

ジョージはまた負けた。
やはり、あのGOジャグは低設定。店長の罠だったのだ。

負債が-1500枚どころか、最終的に-3000枚まで膨れ上がった。
低設定のまぐれ吹きに、また騙されたのだ。（学習しないな俺たちはやれやれだ）

でも、このくらいジャグラー打つときにはよくあるよね？
合算良い台に、俺も毎回のようにだまされてるよ、クソピエロめ！

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