ラビぱん母の諸行無常の響きありでバジばばぁを産み落としそうです

前回のコラムで、たくさんの応援や励ましの言葉、皆さんありがとうございました(T^T)
あったかくて涙しながら返信させていただきました…！

(前回のコラムはこちら！)
http://pachiseven.jp/columns/column_detail/12259#contents

ただただ死んだように生きては、１日一つは悪いことが大なり小なり起きる毎日。

スロッコにいっても、店がフリーズ(雷がピンポイントに店に落ちて停電)するという、無気力チャンス…

完全に何をやっても上手くは行かない
そんな私はもう完全に守りに入っていた。
そしてめそめそする毎日。
そんな時に、私の母が気晴らしに誘ってくれた。
なんぞ…？
今の私には自分で何をやったら気晴らしになるのかもわからない。
母のいう気晴らしって…

(ﾟﾛﾟ)！！？
何しろ母は、私が産まれてパチンカスだった父が死ぬまで、パチンコ、パチスロをクズだと思っていた根っからの大嫌いな人だったのである。

それが、じつは、離婚問題が起きる前の、とある日

「助けて」

と、わけがわからないメールが入っていた。
母へ連絡すると
パチンコ屋にいるけど、当たってどうしたらいいかわからないという…
何言ってんだ…？？まさか本当にパチ屋行ってるなんて…と、にわかには信じられなかった。
さらに、母は
世界で２番目の症例になるガンに私が中学生の時になってから
後遺症で片耳の聴力がない。
おかげで、パチンコ屋の音は相当な負担が母にはかかるので、身体的にもキツいのはわかっていたし
父が死ぬ前に最後だと、皆が悟って連れていったパチンカスの人生最後の楽しみだったスロッコに家族全員が連れ添ったときでさえ、母はもう行きたくないと言っていた。
それぐらいパチ屋に自分から行くなんてないと思っていた。
そんな母からの突然のSOS

マジだった(真顔)

母は、65歳にして産まれて初めて
1人でパチンコ屋に行っていた。

事の始まりは私の手紙。
「手と手を合わせて、あの世とこの世がつないで、南無阿弥陀仏という言葉を唱えても、お父さんと会話をすることは何一つないけれど、私は命日のときに、お父さんが大好きだったパチ屋にいって打つことで、あぁ、お父さんこれが楽しかったんだね、生きてる時にわかってあげれなくてごめんね、お酒は一緒に飲めなかったけれど、今なら一緒に行って、あーでもないこーでもないって話ができるよ。人の好きなものをはなから否定するんじゃなくて、やってみることが大切なんだってお父さんから学んだよ。お母さんも、いつか気が向いたら、お父さんと一緒に、お父さんの好きだったパチンコを打って会話をしてあげてください。
娘より」

的な(長文だったのでまとめたニュアンスにしてます)手紙をずっと前にお母さんに送っていたため
何かと信じやすい母は
車の点検の待ち時間に目の前にあるパチ屋にふらっと寄ったらしい。
そこで、初心者あるあるである！
3000円で1万8000円勝って、その日はお寿司をご馳走してくれた。

そこから、二ヶ月に1度くらいの、頻度で行くようになってしまった母…

今回は私も誘ってくれたのだ…

そうとなったら、どこで、何を打つのか…

とりあえず、私を励ますためらしいので、私がやりたいスロッコで5円で並びで打てる所…

そう、母はパチンコばかりをやっていて、スロッコは1度も打ったことがない！

急に消極的になる母:;(∩´﹏`∩);:
目押しがなくて…2台ある5円といったら、もう地元にはバジリスク絆しかない…

とりあえず、目押しは、いらないからと言って座らせたものの…
さすが金ばかり絞られるカネトリア(店の愛称)
バジリスクチャンスに入るまで天井もってかれそうだ…
母には楽しいスロッコデビューにしてあげたい…
とりあえずバジリスクチャンスに入るまで私がぶんまわし、入ったら席を変えて

「なんなんだかわからない。」
「これが海物語でいうリーチだから…当たったら、出玉増えるから…」
「ふぅん…」

ダンダンダンダン！！！！
＼何をしておる！／
「お母さん、慌てないで…慌てなくていいから、ちゃんと数字の順番に押して…」
「おしてるよ！！」
＼何をしておる！／
ダンダンダンダン！！！
＼何をしておる！！／
全力で叱る、ゲンノスケ様…
ダンダンダンダン！！！

「………おか…(いやもう何も言うまい…全てのペナルティは、私が全て引き受ける…！！)」

後から解ったのだが、母は制限時間があると思っていたらしく、早く打たなければ！と、相当慌てていたらしい。
おまけに、片耳が悪い母には、ゲンノスケ様のお叱りも、周りの騒音で聞こえてないという…

ちょっと、そういう、障害がある人のために、盲導犬OK！店舗みたいに、障害がある方へ片耳イヤホンOK!にしてくれてたらいいなぁとも思いつつ…

いつの間にか私の気晴らしが、母に楽しんで欲しい一択で、ひたすら通常時を回し、チャンスに入ると台を交換する作業に勤しんでいた所…

「お母さん！！これ…これ…」

あああっ…

「？」

何て言えば….

「プレミア…？」
「そうなんだ！」

ごめん…それしかわかってもらえる言葉わからんかった…＿|￣|○､;'.･　ゴホゴホｵｪｪｪｪｪ

その日はトントンぐらいで帰った。
お母さんと初めてのスロッコ。
母には私がスロッコで当ててる姿を見て…

「あんたやたら詳しいけどいくら今までに使ってきたの…？相当つぎ込んだんじゃないの？」

「………」

何も言えない。
私は大して詳しい人たちの中にはバジプロと比べたら完全に詳しくない部類な上に
それ故に…
つぎ込んだにはつぎ込んだが、言えるわけがない。

こうして、母は、初めてのスロッコに少し興奮気味で帰ることになったのだが、二ヶ月に1度だった母が、１ヶ月に1度くらいになってきた最近…
「ちょっとお母さん、気分転換にいってきてもいい？」
と言って、出かけていく。

それが、今月に入って、3000円負けた！と怒りながら帰ってきた母。
なぜか次の日にも、行きたがり、何を打ってるのか聞くと…
なんと、花の慶次を、打ってるという…
そしてその日は１万負けた！もうしばらく行かない！
と、一丁前に「行かない行かない詐欺」を口走っているではないか…
しかもパチンカスにとって「しばらく行かない」のしばらくとは、確実に近日だな…
という常套句だと私は思っている…

「お母さん慶次面白かったの？」
「うん、アニメがね、面白くてね…ついついね…けいじぃ！って言うんだよ！」
「…お、おう…？」

とうとう、セリフまで吐き出し始めた！！！

もうこれズブズブだな…

なんだか楽しげなのに１万負けてしょぼんぬな母が可哀想だったので
アプリで慶次のパチンコをインストールしてあげた。

さらに、アプリでも当たらないとごねるので、店の台情報を見てあげてたら、覗き込んできて

「テレサ・テンなんてあるの？！」

すごい食いつきだった…＿|￣|○､;'.･　ゴホゴホｵｪｪｪｪｪ

あんなにもう、しばらく行かないと言っていたのに、早くも明日行きたそうにする母。
だめだろ！あんたさっき、しばらく行かないって言ってたばっかりだろ！
おかげで「お母さん負けてお金使っちゃったから今日からおかずは1品！」ってなってたのに、テレサ・テンを今どき新台で入れたばかりの地元のホールに行きたがってたらだめだろ！！！

あんたもうこれで我慢しろよ…
と、内心思ってるが、止めると私も行けなくなるのでブーメランになる( °_° )
テレサ・テンの動画を見せて我慢してもらおうとしたのだが

「すごいねぇ！綺麗だねぇ！」

このっ…アホの子の親…( 'д'⊂ 彡☆))Д´) ﾊﾟｰﾝ

余計に興味をわかせてしまった…＿|￣|○
ランランとする母。
もう仕方がないので、次の日、今度は私からホールに行こうと誘ってみる。

「えぇ…行くのぉ…？」

返信としてはハッキリしないキレの悪い返信なので、行かないと取ってアプリで遊んでいると

「あんたは偉いよねぇ」

えっ？！何言ってんだこのバ…( 'д'⊂ 彡☆))Д´) ﾊﾟｰﾝ

何年ぶりに褒められたのが、まさかこんな事で褒めてもらえるとは思ってなかったので度肝を抜かれた。

「あんたは行きたくてもよく我慢してるよねぇ…偉いよねぇ…」

「いや…私、演出見たいだけの人だから…アプリでも(最近は)平気だよ。」

「偉いねぇ…お母さんなんて、負けても勝っても次の日行きたくなるよ」


大丈夫だよ母よ…
大概のカスはその思考で私も離婚問題がなければ同じ穴のカスだよ…
生暖かい目で見守る。

「で、行かないの？」

行く気だったんかーーーい！！！

地元では旦那が休みと被ってるので鉢合わせしたら嫌なので、隣町にしようと伝え、2つホールがあるが、どっちがいいか、テレサ・テンがある方がいいかを聞くと

「どっちでもいいよ！今日は、あんたにおつきの日だから！あんたはパチスロがいいんでしょ？」

「いや…正直、私も一長一短だからどっちでもいいよ、お母さんと並びで打とうと思ってたから。」

「じゃあ、あの前に見せてもらった女の子が出て、何かが僕はなんとかっていうやつでもする？」

「…まどマギね…」

「そう！まどマギ！」

こうして、まどマギに並び、4500円を2人で溶かす。
5000円まではいいかなぁと思ってたが、あまりの当たらなさに母の嗅覚はギブアップをした。

「私の玉なくなったら、甘デジにいこうか」

「うん。」

そう言った矢先にどこかへいなくなる母。

探すと、ミドルの牙狼に座っていた…

母ちゃん…それまどマギで当たらないって言ってたのに、大して変わらねぇよぉ…

もうだめだ！一パチで二人分捲るのは厳しい！！
戦車が私を救ってく…

このホール20円の戦車ねぇよ＿|￣|○､;'.･　ゴホゴホｵｪｪｪｪｪ

とりあえず、当たれば見てるかぎり初当たりのみ、連チャンしている5円バジリスク3の角に座る。

260をこえて、子役落ちからの移行がすこぶる鈍いので、これはやべぇと思い、辞めて20円のまどマギ2に突っ込む。

2000円突っ込んだ時点で、なんとなく母は大丈夫だろうかと不安になり、母の元へ…

案の定気力を無くしてる母…

「お母さん…これ、当たりにくいからさ…当たりやすいのいこ…？」

思えば甘デジ行こうと言ったものの、母が甘デジが何かを知ってるわけがなかったのだ。

「ここ99分の1ってかいてるのがさ…」













＼アッー／

即海に座ったぁぁ…！！！

まだあるでしょうよ！全部見てから決めてもいいでしょうよ！！
見ないからテレサ・テンもわからなかったんだよ！！

そんなことはどうでもいいとばかりに打ち始める。
しょうがないので、私も隣で打ち始める。
当たる。が、つまらない。
３回ほど当たるが
つまらない。
どうやったら、この液晶と、可愛いいと思えないキャラクター達を愛したらいいのか、私にはわからないよﾏﾏﾝ！！


1000発出玉を持って、なぜかとち狂って最初のまどマギに突っ込む私。
全飲まれ…
もうあと5000円で2人で2万が消える…
もう20円しかない…！！
ここは、まどマギ2にわりと力を入れることが多いので、さらに先程のヤり逃げしたまどマギ2を初当たりまで覚悟して打つ！！

帰る時間になり、母が海を丹念に蒸発させ、3800玉を出して来る。
私はなんとか1600枚のラッシュを終わらせ、なんとか2万を死守する。

とても疲れた１日が終わり、次の朝…

ばっ…バカこの！
パチンカスやんけぇぇ…！！

もうしょうがないので、台がわからない母がさらなる墓穴をほらないように着いていき、無事に速攻で5000円を溶かす様子を見守り…
これはやべぇぞ…
高鳴るハート！滲む脇汗！
もうこうなったら、私がまた取り返しておくしかない…

20円バジリスク絆に座り、600枚の出玉を作る。
よし、これで軽傷にまでなったもう帰りたい…
母は…

無音のテレサ・テンを打って、8000円近く出していた。

そう！母は音量調整がついてるとも思わなかったのだ！！
何のためにテレサ・テンを打っていたのか！
楽曲が流れる機体で、テロップだけの楽曲を数時間眺めてたのか！！！
最後の最後にそれに気が付き、音量調整をしてあげると…

「早く言ってよね！！」

うん…ごめん…これはちょっと…ごめん…

そして、2人でまた2万を溶かすが、2人で3000円負けくらいに軽傷で終われたその精算後…

バジリスク絆の前に佇む母がいた。

じつは、ここ数日、母の見てたものは
バジリスク甲賀忍法帖アニメである…
最終回まできちんと見た65歳。

車の中で

「すごいもんだねぇ…バジリスク…お母さんも次はバジリスク絆やってみよっかな♪」

らめぇぇぇ…！！！
ここのホールの絆20円しかないんだからぁぁぁ！！！

「死ぬから！！！」

「えっ…」

「お母さん！前にやったときに、げんのクソか、おぼろちゃんか、天膳様か選べ！ってなったの覚えてる？」

「うん」

「それ、キャラによって、示唆してるのがちがうんだよ」

「意味がわからない。」

「えっと…げんのクソだったら…」

「ゲンノスケ！！ゲンノスケ様！！」

お、おぅ…

なぜかゲンノスケ様の肩を持ち始めた母。
これが日本産業であるアニメのチカラか…！

ラビぱん母、バジばぁばになる日は近いのか…？！
彼女の夢は「万枚」と密かに刻んであるのを私は知ってる。

帰ってきて私の携帯でアプリのバジリスク絆を打つ母の姿があった。

長文読んでいただきありがとうございました(*ˊᵕˋ*)ラビぱん節を思う存分楽しんでいただけたら嬉しいです♡
ではでは！したらねー٩(ˊᗜˋ*)وパンツァーフォー！

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