パチスロワイルドサイド-脇役という生き方-

新台入替自粛中のビタ祭り【前編】～名機ウーロン～

今から12年ほど前のこと。パチンコ・パチスロ業界は、とある事情で自粛期間に入っていた。攻略誌はいつも通りの誌面作りができないため、巻頭で特別企画をやることに。そこで3日連続打つことになったのが、5号機屈指のビタ押しマシン「ウーロン」だった。設定1でも出玉率が100％を超えるウーロン。それを3人ノリ打ちで終日粘ると、想像を超えた結果が待っていた――

敗北の味～商業誌の壁～

「読み切り漫画の原案を書いてみないか？」。パチスロ漫画誌からの初めての依頼に舞い上がったラッシーは、漫画に使うネタを探すためホールへ。容赦なく襲い来るメニエール病。サンドにノマれ続ける一万円札。それでも、この仕事さえ上手くいけば…。納得のネタが見つかり、無事に原案シナリオを提出したが…。失敗した経験が糧になる。だからまずは恐れず失敗を。そう学んだエピソード第1弾。

パチスロを信じろ～スターが見る景色～

CS番組でも誌面企画でも全く活躍できず、くすぶり続けていた新人ライターのラッシー。そんな折、バトル企画で大物の先輩ライターと対戦することに。かつてライバル誌で活躍し、その後も数々のメディアで第一線を走り続けるスター。その先輩の助言から、演者として必要なモノに気付かされる。勝ち負けだけが全てじゃない。ライターにはもっと大事なモノは――

浮気合体のカイカン～パチンコのアクエリオン～

パチスロのデータ採りに向かったものの、ちょっとした不運によりパチンコを打つことに。しかし、これがアノ名機との出会いだった。コソコソとパチンコを打つ日々が続いていたが、パチンココーナーで意外な人物に遭遇し…。「俺はパチスロ打ちだ」などという変なプライドは犬にでも喰わせとけ！ アツけりゃパチもスロ関係ない!!

ホールでおやつ～ライター引退危機～

今日はやけに騒がしい。大きな事故でもあったのだろうか。はじめはそんな風に思っていたが、サイレンが聞こえているのは自分だけだった。くも膜下出血から仕事に復帰して間もないラッシーに、またしても病魔が襲い掛かる。「治る」とは断言できない病。編集部に打ち明けることはできない。地味にかさばる薬を携え、ホールへ通う日々が始まった――

3枚戦争～譲れない戦い。閉店保証～

仕事終わりで近所のホールへ趣味打ちに出掛けたラッシー。目当ての機種で遊んでいると、想像の斜め上を行く展開で思わぬ出玉を獲得することに！ しかし閉店時、店員との間で思わぬ戦争が勃発。3枚は誰のものか――。あまりに小さな戦いだが、譲れない戦いだった

蜃気楼～攻略の手応え～

時は2007年。向日葵が萎れ、次第に虫の声が大きくなる頃、攻略ネタ探しのため負けを覚悟で寂れたホールを訪れたラッシー。しかし、予想に反し出玉が爆発！ 常連客にすら見捨てられたホールだ。高設定が投入される可能性は低い。では、なぜ出玉が増え続けるのか…。そこでふと気が付いた。何気なくやっていたアレに、大きな攻略効果があることを！ 市場は爆裂ART機へと傾きかけていたが、それに待ったをかける機種が現れた――!?

夢のビタ押し～5号機で万枚突破～

5号機市場に爆裂ART機が登場し始めた頃、某ホールの特定日へと向かったラッシー。全台系は絶望的という状況から実戦をスタートさせたが、徐々に熱気を帯びていく赤ドンのシマ。そして打ち続けた果てに、衝撃的な光景を目にすることになる。5号機にも夢はある！ そう思わせてくれた一戦を振り返る――

北斗設定6祭～覇王は先生～

全台設定6なのに、人っ子一人座っちゃいない。今から12年ほど前には、そんな光景があった。ガセイベントなどでなく、それがその時期の平常営業。その機種は、それほどプレイヤー離れが深刻だった。番組収録に備え打ってみると、やはりゲーム性そのものは悪くない。原因はその出玉性能。ディレクターから助言をもらい、覚悟を決めて収録に臨むと――。動画出演者として小さく一歩前進したときのお話

攻略誌のウラ～続・赤ドン～

誌面企画で地方へ出張することになったが、それはあくまで建前。実際はただの慰安旅行だった！ しかし新米ライターのラッシーは、移動中でもホテルでも原稿・原稿・原稿…。そんな事態に陥ったのには理由があった。先輩・後輩ライターは言うまでもなく仲間だ。が、ときには敵になることも…