パチンコ・パチスロを楽しむための情報サイト パチ7!
新台情報から解析情報、全国のチラシ情報まで、完全無料で配信中!

店舗
 
店舗情報トップ
本日のチラシ
取材レポート
機種
 
機種情報トップ
新台カレンダー
設定判別ツール
演出信頼度まとめ
新台レポート
コンテンツ
 
コンテンツトップ
特集記事
マンガ
動画
お知らせ
コミュニティ
 
自由帳
マイページ
パチポイント
スロッコ

  1. パチセブントップ
  2. パチンコ&パチスロコンテンツ
  3. 名機のそこ~マコトのメーカー開発インタビュー~
  4. 六根清浄を選んだ理由とは? 6.5号機カバネリ開発者インタビュー3部作:コンセプト編

名機のそこ~マコトのメーカー開発インタビュー~

名機のそこ~マコトのメーカー開発インタビュー~

2022.11.22

六根清浄を選んだ理由とは? 6.5号機カバネリ開発者インタビュー3部作:コンセプト編

マコト マコト   名機のそこ~マコトのメーカー開発インタビュー~ パチスロ甲鉄城のカバネリ特集


「六根清浄っ!!」

当たりを射止めた際に発生する告知を聞いた瞬間、衝撃が走った。この台、底抜けにカッコイイぞと。

特に「貫け鋼の魂(赤文字)」と共に流れるトゥルルルル―みたいな高音からの「六根清浄!!」が刺さりに刺さった。脳をエグってきた。

それに加えて、生駒の「俺はカバネリだぁ!!」というセリフがかっこよかった。カバネリがどういう存在なのかも分からなかったけど、生駒のアツさに惹かれた。

ただ、その魅力は演出面に留まらなかった。パチスロとしても一級品だった。レア役はチャンス目のみという一風変わった仕様も、STというゲーム性にマッチしていたし、チャンス目を引き当てた際はまず自力感が満たされ、次は当たっていてくれという期待感と焦燥感が混じった感情で心が揺れ、最終的にボーナスが当たっていれば例の「六根清浄」で脳が痺れるんだから気持ち良くないわけがない。

それでいて、出目の作りも秀逸だ。

チャンス目と一言で括っても、そのフラグは多数存在。左リールを止めて無名図柄が止まらなかったとしても、中・右リールでチャンス目の可能性があるからこそ、最後まで期待感を持ってリールを止められる。先述したチャンス目のフラグが多いから停止形も多彩だ。適当打ちで取りこぼしがない仕様であるにもかかわらず、いろんなポイントを狙いたくなる。そんなリール配列と制御に心酔していた。

ST中、演出と出目の組み合わせでチャンス目が確定する瞬間とか最高に気持ちいいもんね。それがカバネリ高確中のチャンス目なら喜びもひとしお。ちなみに、俺はじっくり舐るようにSTを消化する派。

その他、初当りの当選契機がCZだけでなく、ゲーム数解除もあり、そのバランスが絶妙だったり、主にST中の映像全般かっこ良かったり、BGMが良曲揃いだったり。その使い方が上手かったり美点を上げれば枚挙に暇がないのだけど、それはもう周知の通り。カバネリが名機であることはホールの稼働状況を見れば一目瞭然。

ということで、今回は躍進を続ける「パチスロ甲鉄城のカバネリ」の底を探るべく、読者の皆さんから頂いた、そして個人的に聞いてみたかった質問事項を開発者であるA氏、B氏、C氏に答えて頂きました。
 


……その前に、今回の開発者インタビューなんですが、超ボリュームになってしまったため、①コンセプト関連、②数値・解析関連、③演出・BGM・その他関連の3部作でお届けします。

まずはゲーム性やスペックの話に直結するコンセプト関連のインタビューから。個人的には最も聞きたい話が詰まっているのがコンセプトだったりするのですが、パチスロ甲鉄城のカバネリが生まれたきっかけ、そして特殊な役構成やリール配列を採用した理由などに迫っております。それではAさん、Bさん、Cさん、よろしくおねがいします。

パチ7編集部
「全てというわけにはいかないかもしれませんが、新情報もお伝えできると思います」
 


 

★6.2号機でツラヌカなかった可能性が?

では、まずカバネリを開発するにあたってのコンセプト・テーマを教えて頂きたいです。

パチ7編集部
「コンセプトは高純増&獲得枚数が多いボーナス連荘の気持ち良さを最大限に! です あと、この手のタイプはSTと相性が良いと思っていたので、ST独特の自力感とスピード感による中毒性を目指しました 」


自分を含めてその中毒性にハマった人が多いと思います。ちなみに、当初は6.5号機ではなかったという話を聞いたのですが、6.5号機仕様に変更したことで出玉面に変化はあったんでしょうか?

パチ7編集部
「当初は2021年にリリースする予定の6.2号機で、かつ貫かないスペックでした(笑)」


まさかの貫かないスペック。でも、なぜ6.5号機で出そうという判断になったんでしょうか?

パチ7編集部
「あの頃は6.5号機というよりも、どうやら貫けるゲーム性でも適合しそうだぞ、という話がありまして。貫ける6.2号機に改良している時に6.5号機の話が出てきたんです」


タイミング的なことだったんですね。

パチ7編集部
「そうですね。6.2号機で開発していたカバネリの評価が社内でも高かったこともあって、もうちょっと時間を掛けてでも6.5号機で作り直そうという話になりました」

パチ7編集部
「あと、これは6.2号機が出た時の話なんですけど、某機種を先行導入しているホールまで打ちに行って感じたんですよ。これから出る機種は貫けないとマズいなって」


たしかにあの時期は有利区間が切れると出玉的なチャンスが生まれる機種が話題でした。

パチ7編集部
「そういう意味ではツラヌキスペックに変更できて、本当に良かったと思っています」

パチ7編集部
「ツラヌキスペックや6.5号機への仕様変更とか開発過程で変化は多かったんですが、根本のゲーム性というのはスタート時点から変わりませんでしたね」

 

★なぜチェリー・スイカをなくした配列に?

▲チェリーやスイカを排した特殊なリール配列

特殊なリール配列も開発当初から変化はなかったのでしょうか?

パチ7編集部
「そうですね。配列も当初からチェリー・スイカを置かない仕様でした」


どうしてチェリーやスイカを無くして、レア役をチャンス目のみにしたんでしょうか?

パチ7編集部
パチスロの楽しさである出目と演出との絡みを、直感的にわかりやすくもっと多くの人に伝えたかったんです。基本ルールはチャンス目が止まればよい、というシンプルなルールにしつつ、カバネリ高確により『今これが引きたい!』と思えるようにして、出目と演出の絡みによるドキドキと引けたときの気持ちよさを高めることを目指しました」


出目と演出のバランスはカバネリの大きな魅力ですよね。

パチ7編集部
「そうであるならば、レア役はどこを押しても引き込んで、『コレが止まったからチャンスだな』と認識できたら理解が早いんじゃないかと思ったんです」


圧倒的に理解しやすいと思います。パチスロを始めたばかりの人だとチェリーやスイカを狙う意味が分からなかったりしますから。

 

★歪なデキレ感の排除とSTを選んだ理由

▲ST50Gのカバネリ? それはそれで気になりますね(笑)

パチ7編集部
「あと、これはリール配列の話から逸れちゃうんですけど、STのゲーム数は結構悩みました。STのゲーム数とチャンス目確率って密に関係するんですけど、当初はSTが50Gだったんです


まさかの今の2倍!!

パチ7編集部
「でも、それだと打感が悪かったんです」

パチ7編集部
「STのゲーム数が長い分、ボーナスの獲得枚数も多かったんですけど、よくある6号機という感じになっちゃったんですよね」


ゲーム数が長いからチャンス目確率が下がる感じだったんですね。

パチ7編集部
「そうです。チャンス目停止時の期待度も、もうちょっと低くてみたいな感じでした。なのでチャンス目確率を上げてみたところ打感が良くなって、結果的にSTのゲーム数を短くして、より濃縮したゲーム性にしていったんです。そうしてみたら社内の普段あまりパチスロを打たない、パチスロを詳しくない人からも評判が良かったんですよ。分かりやすくて面白いと」


なるほど、手応えがあったんですね。

パチ7編集部
「ただ、パチスロと言えばこういう配列でしょ、という思いがある人からは、目押ししたいという声はありましたけど」

パチ7編集部
「めちゃくちゃありました(笑)」


正直な話、俺も最初はあまり興味なかったんですよ。目押ししたい側の人間なので。でも、今ではST中にどこを狙うか悩みますからね。それだけリール配列と制御と、フラグのバランスが良いんだと思います。

パチ7編集部
「ありがとうございます」


そういえば、STタイプの機種ってあまりありませんよね。メインの部分をSTで管理してる機種は少ないと思うんですが、なぜSTというゲーム性を選んだのでしょうか?

パチ7編集部
高純増とSTの相性が良いと思っていたからです。例えば純増2.0枚とかのタイプだと、ST中も出玉が増える仕様になると思うんですけど、そうするとSTの序盤で当たるより終盤で当たった方が嬉しいみたいなことが起こって、ゲーム性が崩壊してしまうかなと。あと、当たった時の出玉感も大事だと思っていて、ある程度の出玉をもらえないと滾らないじゃないですか」


当てたからにはそれ相応の恩恵が欲しいです。もしかしたら当初はもっと高純増だったり、ボーナスの払い出し枚数が多かったんですか?

パチ7編集部
「最初の想定は払い出し枚数じゃなくて、1度のボーナスで平均300枚取れて、かつ80%でループする仕様でした」

パチ7編集部
「でも、それは無理でした。どう考えても試験通らないですもん(笑)」

パチ7編集部
「平均300枚獲得だから、400枚500枚のボーナスがボコボコ当たる時もあって、それはそれで面白かったんですけどね」

パチ7編集部
「それをちょっとずつ減らして調整していきました」


ST50Gでそういう仕様だったと。

パチ7編集部
「そうです」


調整する過程でSTゲーム数を減らして、チャンス目確率も変えたと思うんですけど、チャンス目成立時の期待度はあんまり変わってないんですか?

パチ7編集部
「そこも変えました。その時の仕様だと、チャンス目以外にリプレイや他のフラグでもボーナス抽選をしてたんですよ。でも、それもチャンス目に全振りしました。そうすることでチャンス目成立時のボーナス期待度を25%以上に上げられたんですよね」


リプレイでもボーナス抽選をするST。それはそれで打ってみたいです。

パチ7編集部
「今のカバネリはチャンス目を引くと必ず演出発展しますけど、リプレイで発展を煽って、発展したらチャンス目と同じぐらいの期待度がある……みたいな感じでしたね」


いいですね。やっぱりそのカバネリも打ってみたいです(笑)。でも、そういう試みをやってみたけど、今の形がベストだったってことですよね。

パチ7編集部
「分かりやすさも大事だったんですけど、他のフラグを排除した最大の理由は自力感です。チャンス目を引いたら最低でも25%は期待度があるというのを強調したかったんです

パチ7編集部
「あと、当時は高純増機ってデキレースみたいな風潮があったじゃないですか。それを払拭したいという思いがあったので、自力抽選でできる範囲内に諸々調整していったという背景があります」


高純増機ってどこか歪な感じになりがちですもんね。例えば当たらない区間があったりだとか……。

パチ7編集部
「それを解消したいというのがコンセプトでもありました」

 

★現状の高稼働は狙い通り?

コンセプトからして素晴らしいもんなぁ。そういう根本の完成度が高いからカバネリの稼働が抜群に良いと思ってるんですが、現状の稼働に対する率直な感想ってありますか?

パチ7編集部
わたしは狙い通りです(笑)

パチ7編集部
「マジっすか!?」

パチ7編集部
「自分は同じようなタイプの台が同時期にあったら危ないかなと思ってましたけど、それが出なかったので安堵している感じです」

パチ7編集部
「ただ、台数については予想外ですね。最初からこんなに導入されるとは思ってなかったので」


現状16,000台ぐらいでしたっけ。でも、狙い通りって言えるのはカッコイイです。

パチ7編集部
「稼働はすると思ってました」

パチ7編集部
「僕は意外です。正直、こんなに稼働すると思ってませんでした(笑)」


そう思う理由ってあるんでしょうか?

パチ7編集部
「やっぱり、ユーザーさんに認知してもらえるかっていう部分がめちゃくちゃ不安でした…」

パチ7編集部
「ダメだよ、そんな弱気で機械作ったら」

一同笑い

パチ7編集部
「でも、カバネリを6.5号機で出せたというのは大きかったと思います。仮に貫いていたとしても6.2号機だったとしたら、ここまで注目されなかったのかな、とは思います」

パチ7編集部
「その分、広報活動にチカラを入れたというのはあります。それこそツラヌキスペックという皆さんが使ってくれている言葉だったり、裏美馬の存在だったり。あと、いくら貫くってアピールしても伝わりづらいと思ったので、本当にしっかり貫けますよ。裏美馬入ったら期待値3500枚ありますよと発信していくことで、認知を高めていきました」

パチ7編集部
「そうそう、最初はツラヌキスペックっていう文言はなかったんですよ。営業さんが考えてくれたんです」


ツラヌキスペック、もう言葉として一般化してますよね。

パチ7編集部
「そこは反省点なんです。始めの企画の段階でツラヌキスペックと表現していればな… という思いはあります」


実際どうなんですかね。というのも俺、1度も貫いたことないんですよ。それでも十分面白いなと思っているので。

パチ7編集部
「僕も貫いたことないです(笑)」

パチ7編集部
「たしかに、そんなに簡単には貫けないですね。でも、やっぱり貫けるという事実は大事ですし、もしかしたら貫けるかもと思わせるバランスが重要だと感じています」

パチ7編集部
「あとは終了画面で総獲得枚を出せるようになったというのも稼働を後押ししてるような気はしています」


それはありますよね。今はSNSで終了画面が出回る時代ですから、こんなにも出るという事実が拡散されますし。

パチ7編集部
「終了画面はギリギリで対応したんですよ」

パチ7編集部
「急遽6.5号機に対応しましたね」

パチ7編集部
「終了画面の画像と一緒に台の感想を書いてくれる方もいて、励みになりますし、とても嬉しいです。SNSはよく見てます(笑)」


あって良かった終了画面、ですね。
※2,400枚を超える終了画面が出せるようになったのも、6.5号機からになります。



 

★排除しちゃいけないストレスがある

パチ7編集部
「ただ、今話してたことの真逆の内容にはなるんですけど、カバネリの良いところって500枚のハードルが低いことだと思うんですよ


500枚は通過点という気がします。そういう意味では他のAT機との差別化にも成功してるなと

パチ7編集部
「あと、低設定でも勝ちを狙える仕様っていうのはかなり意識しました。浅いゾーンで当たって、500枚ぐらい出るというのを繰り返せば、低設定でもやれるっていうのも体感してもらえてるのかなと」


たしかに、500枚のハードルが低めに感じるんですけど、STが駆け抜けることもあるじゃないですか。そこに対する賛否はあったんでしょうか?

パチ7編集部
「めちゃくちゃありましたね、主に批判が(笑)」

パチ7編集部
「駆け抜け率も悩みましたし、駆け抜けた時の保障についても時間をかけて詰めていきました」

パチ7編集部
「そこは正直ストレスのある部分だと思ってます。でも、当たりを保障しちゃうとゲーム性が崩壊しちゃうし、追及していた自力感が薄れてしまうので、一切なくしました。あと、4号機の初代北斗も単発があったし……という声もありましたね。ただ、カバネリはSTを消化するので減って終わってしまうのが、よりストレスかなとは思いますけど」


25G消化するぶん減っちゃいますもんね。でも、天井が650Gに短縮されるという意味ではバランス良かったと思います。

パチ7編集部
「本当、駆け抜けるとストレス溜まりますよね」


カバネリを好んで打っている人なら1度は絶対に経験しますもんね。

パチ7編集部
「ただ、ストレスと中毒性って密接に関わってるんですよ。ストレスを感じながら当たった時の方が気持ちいいし、記憶に残りますから」


わかります。チャンス目を1度も引けずに覚醒までいった時の焦燥感は相当ですもん。でも、そこで当たった時の高揚感も相当なんですよね。

パチ7編集部
「パチンコもそうなんですけど、STってストレスがあるスペックなんですよね。でも、逆にそこが良いところでもあると思うんです。普通はストレスをできるだけ排除しようとするじゃないですか。でも、排除しちゃいけないストレスもあると思うんです。ある程度ストレスがないと滾らないんです


ノーマルタイプだと話は別ですか?

パチ7編集部
「ノーマルタイプは逆です。徹底的にストレスを排除した作りにするべきだと思っています。AT機だからこそですね」


ストレスありきでこのSTというゲーム性を選んだということなんですね。

パチ7編集部
「そうです」


 

★演出バランスと出目という主役

ちょっと話は前後してしまうんですけど、カバネリの開発期間はどのぐらいなんでしょうか?

パチ7編集部
「一番最初に話が出たのが2018年なので、3年ちょっと前ですね」


結構長いですね。でも、カバネリのアニメが放送されたのが2016年だったと思うので、パチンコ・パチスロ化はかなり早い方ですね。やっぱり、アニメを見てこのコンテンツでパチスロを作ってみたいという感じだったのでしょうか?

パチ7編集部
「いや、そうではなく、次はこのコンテンツで台作ってね……と言われました(笑)。自分は当時カバネリの作品を見ていなかったので驚きましたね


めちゃくちゃ意外です。だって、カバネリの演出ってパチスロオリジナルのものが多いじゃないですか。それらがかっこいいので、原作ファンきっかけで開発が始まったもんだとばかり思ってました。

パチ7編集部
「台を作ることが決まって、アニメを見たら無名はかわいいし、楽曲は良いものばかりだし、作画も美しいし、世界観は入り込みやすいし、非常にポテンシャルの高い版権だと思いました」


ストーリーも良いし、純粋に面白いですよね、カバネリ。

パチ7編集部
「あと、屍(カバネ)との闘いはパチスロの演出に向いてるなと思いましたし、作りやすそうだなとも思いました。ただ、血とかグロい表現が多いので倫理的な意味で難しいなとも思いました」

パチ7編集部
「やっぱり曲が良いですよね。開発途中で映画が公開されて『咲かせや咲かせ』を使えるようになったのも良かったです」


全曲良いですよね。ボーナス当選時はどの曲にしようか迷います。ちなみに、カバネリって先にパチンコが出てるじゃないですか。同じタイミングで開発が始まっていたんでしょうか?

パチ7編集部
「そうです。同時期に作り始めて、リリースも同タイミングというのを狙っていました」


だから本来は6.2号機のタイミングで出すつもりだったんですね。

パチ7編集部
「いや、実はもっと早く出す予定でした。ただ、コロナなりいろんなことがあってタイミングがズレこみました」


なるほど。同じタイミングで開発が始まっていたという事は、演出を流用するということもあるんでしょうか?

パチ7編集部
「そうです。流用できるものは使おうというスタンスです。例えば、通常時の歯車ステップアップ、セリフ演出、ST中の六根清浄チャンス、成功すれば双嵐ノ刻へ移行する2人のカットイン、押し順ナビと一緒に出る墨絵のステップアップ演出なんかがそうですね」


そう聞くとパチンコのカバネリも打ってみたくなりますね(笑)。原作にはないシーンでしたけど、コジロウ(子犬)を捕まえろ、も流用でしょうか?

パチ7編集部
「あれはパチスロオリジナルです。原作にタロウという子犬がいるんですけど、あの子犬はリアルだったので可愛らしい見た目の小次郎を作ってみました。ちなみに、射的の連続演出はパチンコの流用です」


コジロウはオリジナルなんですね。そういえば、原作の子犬はタロウでしたね。

パチ7編集部
「パチンコから流用できたおかげで演出の数を多くできたので、めちゃくちゃありがたかったです。逆にマコトさんに聞いてみたいんですけど、ST中の演出数って多いと感じますか?」


多いと思います。こんなパターンもあるのかって感じますし。特にST中はゲーム性がシンプルなので、演出の数が多い方がいいと思います。アツい演出は単純にアツいけど、どの演出でもチャンス目の可能性あるし、意外性もありますし。

パチ7編集部
「流用して良かったです」

パチ7編集部
「個人的にレバーONの時点でアツい演出が出てないと当たらない、というのが好きじゃないんですよ。なので、発生頻度の高い演出からもチャンス目が結構出るようにしました」


演出バランス大事ですよね。強い演出が出ないと当たらない台はちょっと敬遠しちゃいます。弱い演出とか無演出でも当たる可能性がないと、強い演出も生きないと思います。

パチ7編集部
「そうですよね。その辺のバランスはこだわりました。そのうえで、チャンス目が止まるかというのをリール停止毎に楽しんでもらうというコンセプトですね。なので、適当打ちで問題ない配列ですが、主役は出目なんですよ


チャンス目フラグの総数が多いから、チャンス目の停止パターンも複数あるし、十分出目でアツくなれる台だと思います。

パチ7編集部
「目押しせずにスライド打ちしがちですけど、演出にも出目にも法則があるので、そこを意識して打ってもらいたいです。特にカバネリ高確を持っている状態では、演出と出目のアツさも変わってきますし」


連続演出の最終ゲームは必ず『貫け鋼の魂』という言葉が使われてますけど、これは原作の貫け鋼の心を文字っているんでしょうか?

パチ7編集部
「そうです。パチスロらしさとかっこよさを取り入れて貫け鋼の魂というワードを押し出してみました」


あと、『六根清浄』というフレーズを告知時に使った理由も教えて下さい。原作ではそれほど多様されていなかったと思うのですが。

パチ7編集部
「当たった際に気持ちが良いフレーズが発生すると中毒性が高まると思っているので、勝鬨の六根清浄という言葉がちょうど良いなと思いました。たしかに原作ではそれほど使われないワードですが、作品のキーワードになっていると感じました。生駒の家に六根清浄マークがあったり、オープニングでもマーク出てきますし」


カバネリの代名詞的なフレーズになってますし、六根清浄が気持ち良いんですよね。

 

▲長い、長すぎるぞ(笑)

STの名称を「KABANERI OF THE IRON FORTRESS」にした理由を教えて下さい。ST開始時に毎回この名称を生駒に発せさせる仕様にした理由も教えて下さい。ここ、かっこいいんですよね。

パチ7編集部
「原作の英語のタイトルでもあり、EGOISTさんの楽曲名でもあり、STも一緒にしたら素敵だと思ったというのがあります。あと、ST準備中や確定画面で流れる曲も同じタイトルなんですよ」


準備中の曲もそうなんですね。名前長すぎるってクレーム来ませんでしたか?

パチ7編集部
「営業さんからは覚えられないって言われました(笑)。基本的には覚えやすい名前じゃないとダメだよ、と教わってきたんですけどね。ダサくても覚えやすさを重視しなさいと言われてきました。雑誌の人も困るでしょと」


たしかに、紙媒体は文字数に制限があるのでちょっと困るパターンですね(笑)

パチ7編集部
「ただ、今回はSTと表現できるからいいかなと思ってました」


それはありますね。みんなSTって言いますし、それで伝わりますから。

パチ7編集部
「あと、カバネリチャンスもカバネリアタックもカバネリボーナスも使っちゃってるので、カバネリ〇〇をこれ以上増やしたくないという気持ちもありました」

 

★コンセプト編、いかがだったでしょうか?

以上がコンセプト関連のインタビューでした。

カバネリの開発期間が3年以上と長めだったこと、当初は貫かないスペックだったこと、ただ、根本のゲーム性は開発に着手した時点から変わっていないこと。なかでも印象的だったのはA氏が頻りに言っていた「ストレスがあるからこそ滾る」という発言。納得の連続でした。

チャンス目を引けないストレス、引いても当たらないストレス、そして、それらを乗り越えてボーナスを引き当てた際の、六根清浄の高揚感。この集約されたアツさこそカバネリの魅力なんだなと再確認した次第です。

続いては、第2回目は『気になる数値・解析関連インタビュー』になります。

 

★サミー開発ボイスで質問してみよう!

▲カバネリの開発ボイス

すっかりお馴染みとなった感もある『サミー開発ボイス』。みなさんがお持ちの疑問を投げかければ、なんと開発者さんが答えてくれるというサービス。気になることがあればぜひ質問してみてください!

 

5

41

共有する

コメントを送る

ログイン・会員登録してコメントする

この記事へのコメント(1 件)

プロフィール画像
獅子皇
投稿日:2022/11/23
版権ありきであの台つくれるのすげぇよ…
本家の情報局でも公開されてるけどST中のスゲー細かいとこまで原作意識して作り込まれてるのに

マコト
代表作:名機のそこ~マコトがメーカー開発インタビュー~・【回胴の探り手】マコトの味変(あじへん)回胴

岐阜県出身。3本のリールが織り成す出目演出に魅せられて、当時読者だったパチスロ必勝本に携わる仕事ができたらなという気持ちで履歴書を送付。無事、ライターとして採用してもらい、ほぼパチスロライターという仕事しか経験したことのない男が生まれてしまう。現在はパチスロ必勝本などを中心に執筆しているほか、DVD・CS番組・ネット動画などにも出演中。とにかく出目でアツくなれる機種が好き。

  • twitter


パチ7の特集&漫画コンテンツ

▲他の記事系コンテンツはコチラ!

▲無料で読めるパチンコパチスロWEB漫画

▲ユーザー投稿が集まるコミュニティ

▲パチ7からのお知らせ情報など

パチ7 パチンコパチスロ新台機種情報

パチンコ パチスロ新台カレンダー

パチ7 パチンコパチスロ機種情報トップ

パチ7 最新台試打動画チャンネル

パチンコ定番機種

P大工の源さん超韋駄天2極源LighT

Pバイオハザード RE:2 LTver.

Pひぐらしのなく頃に 輪廻転生

P GANTZ覚醒 SWEET2000

P化物語 199ver.

Psin 七つの大罪 強甘 2400Ver.

P咲-Saki-全国編 テンパイ即リーver.

P北斗の拳強敵LT

P緋弾のアリア~緋緋神降臨~ラッキートリガーVer.

PLT OVERLORD魔導王光臨

P真・座頭市物語

P世紀末・天才バカボン~福神SPEC~

ぱちんこGⅠ優駿倶楽部2 ラッキートリガーver

Pこの素晴らしい世界に祝福を!199LT「このラッキートリガーに祝福を!

Pわんニャンアドベンチャー119ver.

スマパチ シン・エヴァンゲリオン Type ゲンドウ

P コードギアス 反逆のルルーシュ Rebellion to Re;surrection ライト ver.

Pルパン三世THE FIRST 99ver.

PAルパン三世 THE FIRST 〜不二子89ver.〜

P異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術

デジハネP聖戦士ダンバイン2 ZEROSONIC

P新世紀エヴァンゲリオン 〜未来への咆哮〜 PREMIUM MODEL

Pフィーバーダンベル何キロ持てる? Light ver.

PストリートファイターV K.O. RUSH LIGHT EDITION

Pサラリーマン金太郎 159をなめんじゃねぇver.

P真・一騎当千〜桃園の誓い〜 ライト129Ver.

P弾球黙示録カイジ沼5

P真・花の慶次3 99ver.

Pフィーバー革命機ヴァルヴレイヴ3

Pとある魔術の禁書目録2

P CYBORG009 RULE OF SACRIFICE

e CYBORG009 RULE OF SACRIFICE

P中森明菜・歌姫伝説~BLACK DIVA極~

PA激デジ牙狼月虹ノ旅人

ぱちんこ/スマパチ シン・エヴァンゲリオン

P真・一騎当千 Light Ver.

P大海物語5ブラック

P交響詩篇エウレカセブン ANEMONE

e Re:ゼロから始める異世界生活 season2

PA豊丸ととある企業の最新作2 SOD 99ver.

eルパン三世 銭形からの招待状

Pフィーバーありふれた職業で世界最強

P真・北斗無双 第4章 下剋上闘

Pフィーバーかぐや様は告らせたい3

e新海物語349

e義風堂々!!〜兼続と慶次〜3

eぱちんこソードアート・オンライン

Pハイスクール・フリート オールスター

Pフィーバー機動戦士ガンダムSEED

Pコードギアス 反逆のルルーシュ Rebellion to Re;surrection

Pフィーバー炎炎ノ消防隊

新世紀エヴァンゲリオン~未来への咆哮~

P Re:ゼロから始める異世界生活 鬼がかりver.

Pフィーバー 機動戦士ガンダムユニコーン

パチスロ定番機種

パチスロ金のかぼちゃ

スマスロ ゴールデンカムイ

スマスロ ストライク・ザ・ブラッド

Lうる星やつら

ジャグラーガールズSS

忍魂参 〜奥義皆伝ノ章〜

SLOT忍者じゃじゃ丸くん

ドラゴンハナハナ〜閃光〜(25Φ)

スマート沖スロ ドラゴンハナハナ~閃光~

L南国育ち

スマスロキングパルサー

パチスロ ガメラ2

キングクリエーター30

チバリヨ2

スマスロ コードギアス 反逆のルルーシュ/復活のルルーシュ

Lパチスロガールズ&パンツァー 最終章

Sky Love GⅠ優駿倶楽部黄金

Lストライクウィッチーズ2

スロット 冴えない彼女の育てかた

ワードオブライツⅡ

Lゴジラ対エヴァンゲリオン

吉宗RISING

Lパチスロ マクロスフロンティア4

スマスロ バイオハザード™ ヴィレッジ

L 仮面ライダー 7RIDERS

スマスロバジリスク~甲賀忍法帖~絆2 天膳 BLACK EDITION

ドラゴンハナハナ~閃光~-30

スマスロモンキーターンV

Lラブ嬢3〜Wご指名はいかがですか?〜

Lパチスロ花の慶次〜佐渡攻めの章〜

マジカルハロウィン8

クランキークレスト

スマスロ劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[前編]始まりの物語/[後編]永遠の物語f-フォルテ-

スマスロとある魔術の禁書目録

L大工の源さん 超夢源

L ひぐらしのなく頃に 業

パチスロ交響詩篇エウレカセブン HI-EVOLUTION ZERO TYPE-ART

スマスロ転生したらスライムだった件

L戦国乙女4 戦乱に閃く炯眼の軍師

回胴式遊技機グランベルム

パチスロ 戦国†恋姫

パチスロ からくりサーカス

ゴーゴージャグラー3

スロット ソードアート・オンライン

L主役は銭形4

Lゴブリンスレイヤー

沖ドキ!GOLD

沖ドキ!DUO

パチスロ 革命機ヴァルヴレイヴ

スマスロ北斗の拳

HEY!エリートサラリーマン鏡

押忍!番長ZERO

パチスロ甲鉄城のカバネリ

パチスロ バイオハザード RE:2

パチスロ盾の勇者の成り上がり

パチスロ幼女戦記

SLOTバジリスク~甲賀忍法帖~絆2

2024年4月22日導入予定

パチンコ

Pマクロスフロンティア5

P牙狼11〜冴島鋼牙〜XX

P FAIRY TAIL これが七炎竜の力だ

P 弾球黙示録カイジ沼5 超欲望129×87%Ver.

PAハイスクール・フリート オールスター すい~とでハッピー!2400

ぱちんこ新・必殺仕置人S 超斬撃199

パチスロ

押忍!番長4

Sダンまち2

2024年5月7日導入予定

パチンコ

Pラブ嬢 ~極嬢のハーレム体験~

PGO!GO!郷革命の5

Pゴブリンスレイヤー ラッキートリガーVer

Pフィーバー炎炎ノ消防隊 Light ver.

P七つの大罪2 神千斬りVER.

P水戸黄門 超極上 らいとばーじょん

パチスロ

Lパチスロ 炎炎ノ消防隊

スマスロ交響詩篇エウレカセブン4 HI-EVOLUTION

Lウルトラマンティガ

ニューパルサーSP4 with 太鼓の達人

沖シーサー-30人

2024年6月3日導入予定

パチンコ

Pギルティクラウン2 プレミアムライブチケット

P ToLOVEるダークネス

P魔王学院の不適合者

P頭文字D 2nd

Pうる星やつら~Eternal Love Song~

Pクイーンズブレイド4

Pフィーバー三国戦騎7500

P魔法少女まどか☆マギカ3

P保4のガチャバスター

パチスロ

L ToLOVEるダークネス

アオハル♪操 A-LIVE

スマスロ痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。

L聖闘士星矢 海皇覚醒 CUSTOM EDITION

Lストリートファイター



会員登録済みの方はこちらから

パスワードを忘れた方はこちら

パチスロ新台情報

パチンコ新台情報