「今、なんの台で喰ってるの？」 ベテラン専業に聞いてみた。勝利への重要スキルは「◯◯能力」

『今、専業さんがなんの台で喰ってるか？　知りたくないですか？』

ぼく、知りたかったんです。

教科書に載るレベルで激動の2020年。明るい話が耳に入ることは少なく、それは、ぱちんこ業界も同様。暗い話なんて書きたくはないですが、大きな打撃を受けました。ですが、変わらず「パチスロで勝ち続けている人」は世の中にいるのです。

そんなわけで、インタビューしてきました。「今、どうやって勝ってるのか」知りたくて。

 

現役ピン専業で、専業歴は10年。高設定狙いをメインとし、基本的に決まった店で打つ。俗に言う「ジグマスタイル」のAさん。野球で例えると一本足打法。性格は気さくで、ユーモアにあふれる方です。昨日今日の浅い付き合いではないので、LINEするとあっさり取材に応じていただけました。

閉店後、居酒屋に入り、ボイスレコーダーの準備もできたので早速、インタビュースタートです。
 

り「こんにちは、急にすみません」


Ａ「いや、全然いいよ。閉店後なら」


り「それで、色々と話をお聞きしたいんですけど」


Ａ「なに、何の話？　風俗とか？」


り「センシティブな内容やめて。編集長に怒られるから」

 

【も く じ】読みたいところまで飛べます
■今、なんの台で喰ってるの？
■ハイエナは厳しい？　遊タイムは『救世主』になる？
■激動の2020年、ホールの状況はどう？
■専業のこれから。あと、オフの話。
■専業として、いちばん『重要な能力』とは？
■まとめ的な。

今、なんの台で喰ってるの？

り「単刀直入ですが、今なんの台で喰ってるんですか？」

Ａ「6号機」

り「ん？　6号機だとバジ絆2とか？」

Ａ「いや、なんでも打つよ。なんでも。エウレカ3とかモンキーⅣとか、リゼロも多いかな」

り「本当になんでも打ってるんですね」

Ａ「基本的に、店の状況に依存してるから。店が与えてくれるもので喰ってる」

 

り「例えば、ジャグラーなんかは打たないんですか？」

Ａ「ほとんど打ってないね。狙える環境にない。昔は根拠作って打ってたんだけど、今はジャグラーじゃない方が勝てる。設定3に誤魔化されて終日打つなら、判別しやすい6号機の方がずっといい」

り「ジャグラーはなぁ……。推測も難しいですもんね」

Ａ「台数も多いからね」

り「それで、6号機はどういう狙い方をしてるんですか？　今はホールの6号機比率も高いですよね」

Ａ「基本は、少台数で構成された6号機を打ってる。あと、ホールが育成しようとしている機種を打つことが多いかな」

り「育成？  それってどうやって見抜くんですか？」

Ａ「例えば、マイホはリゼロが増台傾向。だから配分が高い。看板機種に育てようとしている機種は、どのホールも狙い目なんじゃない？」

り「じゃあ、台数の多い番長3や凱旋は打ってないってことですか？」

Ａ「打ってないね。番長3は高設定入ってるんだけど、台数が多すぎて狙えない。そこ狙うんだったら、台数の少ない6号機を狙った方が、リスク低いんだよね」

 

ハイエナは厳しい？　遊タイムは救世主になる？

り「そういえば、ハイエナはしてないんですか？　今だとパチンコに『遊タイム』が導入されて、狙える幅が広がったと思いますけど……」

Ａ「ハイエナ？  全然してないね。特に、遊タイムは拾えない。一般のユーザーさんも、知ってて打ってるケースがほとんどじゃないかな？」

り「あー確かに。仕置人とか液晶に表示されちゃってますもんね」

Ａ「そうそう。それに今の時代、お店に入るたびにアルコール消毒と検温があるから、店員さんにも申し訳ないと思っちゃうのよ。だからハイエナは、できないし、やらない」

り「あーなるほど。確かに都度都度検温ってなると、申し訳無さを感じますもんね……」

 

激動の2020年、ホールの状況はどう？

り「世の中が大変な状況の中で、設定配分キツイな･･･って感じることありますか？」

Ａ「実はあんまり思わないんだよね。休業明けから全然打てた。ホールも、お客さんを戻そうとしてるから、設定もかなり入れてくれた」

り「あー、確かに。休業前より頑張ってくれてるホールさんって多いですよね」

Ａ「正直言うと、休業明けが一番甘かったかも？　ホールの配分上がって、お客さんが少なかったから立ち回りやすかった」

り「今日も、しっかりツモってましたもんね！」

Ａ「いやいや、ラッキーパンチみたいなものよ」

り「またまたぁ～ (ここのお会計はお願いしよう…)」


 

ここまでのまとめ

※お気づきの方も多いと思いますが、毎日打てるレベルのマイホを見つけるのが前提かつ一番大事！


 

専業のこれから。あと、オフの話。

り「そういえば、専業歴って何年くらいなんでしたっけ？」

Ａ「累計で10年くらいかな」

り「累計…？」

Ａ「飛び飛びで…。社会に戻ったこともあるからさ。労働と挫折を繰り返し、楽な方に流れてしまった(笑)」

り「(笑)」

Ａ「本音言えば、社会に戻れるなら戻りたいよ」

り「ずいぶん弱気ですね」

Ａ「自粛期間中は特に考えたね。不安は常にある。 結局、何の保証もなく続けてるから。特にジグマだと、ホールの状況に依存してるだけだからね。生きるも死ぬも、ホールに委ねられてる」

り「名言風に言わんでください(笑)　あと、今回の騒動で、専業から足洗った人はいました？」

Ａ「周りはいなかったね。休業明けはさっき言った通り、ホールが頑張ってくれたのもあって勝てたからね。…今も惰性で打ってるのかな？」

り「みんながみんな惰性じゃないと思いますけどね(笑)」

Ａ「そうだねごめん(笑)」

り「ちなみに、自粛期間中って何してたんですか？」

Ａ「散歩」

り「ずいぶん健康的ですね(笑)　あと、オフの日って何してるんですか？」

Ａ「寝てる」

り「(面白くない回答きた…)　…すいません！　ラストオーダーの時間なので、次が最期の質問！」

 

専業として、いちばん重要な能力とは？

り「じゃあ最期に、『専業として、いちばん重要な能力』ってなんだと思います？」

Ａ「持論でいい？」

り「うん」

Ａ「コミュニケーション能力。これが本当に重要」

り「つまり、対人スキル？　具体的にどういうことですか？」

Ａ「恩恵を受けられる場面が多いのよ。知り合いも増えるから。『この台打つ？』とか『あの台6確出たらしいよ』とかありがたい情報が入ることが多い」

り「あー確かに。ぼくも専業って、1人になりたくて始めたんですけど、1人だと何の情報も入ってこないんですよね。……寂しかった(笑)　ぼくも6確を自慢する友達がほしかった」

Ａ「(笑)」

り「まあ、冗談は置いておいて(笑)　実はお互い様なんですよね、助け合い」

Ａ「そうそう、だからピンでずっとやってるんだよね」

り「ん？　つまり、軍団として稼働はしないってことですか？」

Ａ「そう、しないね。別に、軍団が嫌いってわけじゃないよ。ただ、ジグマで軍団作ると、常連さんや知り合いにとって、スマートなやり方にはならないからね。高設定を埋めるわけだから」

り「相利共生ってやつですね (意味しらんけど)」

Ａ「こういう生活できてるのも、ホールがあって、ユーザーさんがいて、常連さんが打っているから成立してるわけじゃん。だからマナーは大切にしたいんだよね。それが最低限でも。こんな時代に毎日パチンコ屋さんにいるわけだからさ」

 

まとめ的な。

以上でインタビューは終了！  今回は10年専業をしている『Aさん』にお話をお聞きしました。

皆さま、いかがでしたでしょうか？

少台数の6号機や、育成機種を見極める話は参考になる方も多いのでは？　勿論、番長3やGOD凱旋のハイスペック機種一本釣りも、状況によってはアリ。自分のスタイルで立ち回り、勝ち筋を導き出しましょう。


ちなみに、ぼくが思う「専業として一番重要な能力」は『パチスロを好き』で居続けること。じゃないと、毎日打つモチベーションが保てませんからね！

それではまた！



 

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