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(前回の続き)サクラの見抜き方
(前回の続き)サクラの見抜き方
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業界FTWさん
パチンコ・パチスロ業界歴18年。主に打ち手として、酸いも甘いも、裏も表も見てきたつもりです。それほど文章が書けるとは思ってはいませんが、興味深いお話しをさせていただくことはできるかと思います。その辺のタレント化したパチスロライターさんよりはマシなのかと。とりあえずは、皆様の反応を見ながらではありますが、コラムを書かせていただきます。ちなみに画像はパチンコがグッチから日本のカルチャーとして世界に発信されたもの(?)で、本人はただのオッサンです。 - 投稿日:2016/07/08 13:01
こんにちは、業界FTWです。連続で書いているので、前回の記事の反響があったのかどうか現時点ではわかりかねますが、手ごたえがあったと信じて続きを書いていこうと思います。その前に、前回の記事をアップしてから、ほかの方のコラムも拝読したのですが、みなさま、口語体での日記のようなSNS特有の文体が散見されました。私も初投稿ということもあり、コラムという名前に引っ張られ、ついつい堅い文章になってしまいました。反省です。ここではエッセイというかブログのようなスタイルが好まれるのでしょう。なるほど。私も遠慮なく、自由に合わせていきたいと思います。フリースタイル、バンザイ!
前回は“サクラは確実に存在する”ということを強く書きましたが、とくに初心者の方に勘違いして欲しくないことがあります。毎日勝っているからといって、その人がサクラだということとは、決してイコールではありません。毎日データをつけたり、店のクセや設定配分を予測したりして勝ちにこだわる“専業”という存在がいるのです。ちなみに私も自ら“専業”と名乗ったことはありませんが恐らく“プロ”でした。ピンの月間収支でミリオンも数回達成しています。ちなみに“専業”という言葉はここ数年で使われるようになった、私にとってはなんとも違和感のある文字です。ぶっちゃけ、“スロプー”に続く、嫌いな言葉です。
本題に入る前に、サクラが生まれるケースについて考えてみます。もっとも多いのは、『設定を知る人間が知り合いに教える』がダントツでしょう。今でこそ、設定が書かれた“設定表”や“釘台帳”はキッチリ管理され、それこそホールのトップシークレットとなっていますが、昔はアルバイトでも知りうることができるようなアマアマな管理体制だったのです。
設定を知る者が多ければ、漏れる確率も高くなる。当たり前ですよね。しかも、店長などの役職者よりも、責任の少ない気楽な立場のアルバイトが設定を知ったら……小遣い欲しさに友だちと共謀して⑥を打つなんて普通に思いつくハズ。これも仕方がないですよね、人間だもの。少し前に公に問題になったもので有名なのは、関東のノーマルタイプ専門店B。あれは管理体制の甘さが招いた悪例でしょうね。
現在は前述したとおり、トップシークレットになっていますが、それでも確実に数人は設定を知っています。人間が配分して人間が変更するのだから当然です。そして、その情報を漏らすかどうかなんて紙一重だと思うんです。魔がさしたなんてこともあるかも知れないし、職を失う可能性があってもやる人はやります。『非課税の不労所得』なんですからね。自分が得られるならサイコーですよね。
ちなみに、このサクラ行為。罪に問われるとすれば、設定を漏えいした人間がうける、そのホールを運営する会社に対しての『背任行為』、『横領罪』といったところでしょうか。サクラをやって実際に打つ人間はおそらく罪にあたることはないかと。我々スロッターに対しての罪は大きく、処刑モノですが、残念ながら詐欺罪とかそういうのには当たりません。余談ですが、ゴト行為は窃盗罪(刑法235条)および建造物侵入罪(同法130条)が適用される立派な犯罪。どちらも気軽にやるものではないんですよ、ホントに。
ほかにも、ホールに出入りしている人間が設定を知るような特殊なパターンもあります。昔はメーカーの営業マンが新装時の設定を決めるなんてことが普通にありました。そして、その営業マンの知人が先頭に並んでいたりすることもあったり。さすがに公にはできない話ですが、ここ半年の間で同様の事件を起こし、某販社のあるエリアの社員は営業エリア内のホールに打ちにいくことが禁止されていたりします。これもごく一部の人間しか知らないトップシークレットの一種ですかね。
さて、そんなサクラの見抜き方ですが、一目で見抜くのは正直難しいです。ただ、彼らはあきらかに所作が違うので、そのシーンに合わせたサクラの傾向を挙げてみます。
たとえば並びのときに『並び順のホールで一人で先頭付近に並び、常にスマホをイジっている』のは怪しさレベル2です(レベルの基準はありませんがなんとなく)。こういう人は少し怪しいと考えて良いでしょう。スマホゲームをやっているなら普通ですが、恐らく設定を漏らす人間からメールやラインが来ていてひと時も目が離せないのかもしれません。台番を教えられているのにツモれなかったら、そのサクラはその日の取り分が大幅に下がります。それだけに緊張感がハンパじゃないのです。さらに彼らはホールスタッフなどを見る“目”が違います。どこか後ろめたさがあるのかもしれませんね。ただ、これらはすべて、前回お伝えしたサクラのプロのように慣れている人間であれば落ち着き払っていたりするので厄介です。
次に入店してからの動き、すなわち台の取り方です。台のデータではなく、台番号だけを見て台をキープするような奴は要注意。ただ、前日に下見をしている可能性もありますし、視線だけで判断するのは難しいです。サクラではなく、よく出している、勝っている人間に共通するのは設定の上げ狙いや据え置き狙いなど、その台を打つ理由があり、データに根拠があります。こういう人間は専業の可能性が高いです。すべてひっくるめて『サクラが打つ台には“不自然さ”がある』のです。もし、サクラが台を取る前に他の人が座っている場合もあります。そんなとき、彼らが取る行動でいちばん多いのは、怪しさレベルMAXの『打たずに帰る』です。これは自分がサクラだとアピールしちゃっている自殺行為なので、慣れている人間はカモフラージュが上手だったりしますが。
その次にサクラだとわかりやすい行動の一つとして”打ち方”があります。酷いサクラになると、台の知識はゼロだし、アツイ演出が起きても無視だったりと、こちらも『不自然な動きをしてしまう』もの。隣で打っていると怪しさ満点です。取り分が出玉に影響しないような契約だと、極端に感情が少ない場合もあります。そして、並びのときはあれほど触っていたラインやメールはまったくやらなくなるのはクロもクロ、真っ黒です。サクラの常識として、打っている最中に情報漏えい者と連絡を取ることはほぼ皆無なのです。最近の防犯カメラではスマホの文字が見れたりする性能を備えているものもあります。ただし、投資がかさむ場合などは緊急連絡をしなければなりません。「あと1万入れますよ」などと、メールやラインではなく電話で確認することが多いです。しかし、また追加投資のシーンを迎えてしまうとまた店外に出るという不自然な動きになってしまいます。
以上が簡単なサクラの傾向になります。次回は実際に使えるサクラの見抜き方や対処法を書く予定です。おそらく来週の平日になると思いますが、また読んでやってください。最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。
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このコラムへのコメント(6 件)
ありがとうございます。
突き詰めた文章にして啓蒙活動したかったので、やりたいことはやれたように思います。
とりあえずこの「サクラシリーズ」はしっかり完結させる所存です。
サクラ勧誘詐欺! 多かったですねぇ。ヤミ金やオレオレ詐欺も流行っていました。公には出てこないけど、これらも今でもしっかりとあるみたいですね。
コンチ……私も好きでした。
ありがとうざいます。励みになります。
サクラやそれに類する人間が存在すること自体には今さら驚きもありませんが、ここまで突き詰めていただくと色々考えさせられます。来週が楽しみです。
濃いですな!
次回を楽しみにしております( ̄▽ ̄)