興味本位で入るもんじゃない

数年前のある日。

いつものように上野のホールへ。

地下1階にある7枚交換の店は

平日でも設定6を使ってくれる優良店。

狙うのは新台で出たばかりの

秘宝伝（4号機）

今日はイベント日で、さらに

ＢＩＧ中に設定判別もできるので

狙うには最適の機種。

抽選を受けて

お目当ての台をゲットしたのは嫁だけ。

私は抽選に漏れて台に座ることすらできず。


嫁の台は順調で、高設定は確実、

設定6も見える状況。

暇な私はお使いを頼まれる。

電気代の支払いにコンビニへ。

支払いから戻り、お釣りの2000円を



……ない！ポケットに入れたのに！


慌てて戻っても見つかるはずもなく。


これが悲劇の始まり。


出玉にはうまく繋がらないけれど、BIG中の数値は

確実に設定6。

暇そうにしている姿を見かねた嫁が

「漫画喫茶にでも行ったら？」というので

その誘いに乗り、


漫画喫茶へ・・・・・行こうとしたその時、

衝撃的なポスターを目にする。




「ピンク映画平日500円」



当時はネットカフェなど流行しておらず、

1000円だと1時間滞在できるかどうか

ギリギリのレベル。


でも映画なら500円で1時間20分。


しかもピンク映画……。


私の期待は高まります。


中に入ると

床に椅子を置いただけのような簡単な設備。


席はガラガラなのに


何故か数名立ち見。


疑問を抱きながらも

一番後ろの列、真ん中の席へ。


映画が始まり、すぐにお色気シーン。


あきうめさんのあきうめさんも

徐々に盛り上がりを見せようとした

その時。

あきうめさんのあきうめさん付近に

さわさわっとした感触。



明らかに人の手。



えっ？ なに？どういう事？

恐る恐る隣を見ると

ゾンビみたいなおっさんが

私のズボンを触ってじっとこっちを見ている！

気持ち悪い！と思いすぐにでも離れよう……

そう思った瞬間！



向かい側からも違うゾンビおっさんが！


逃げられない！逃げられない！逃げられない！


パニックになり、このままだと貞操を奪われる！


そう考えたとき、ある逃げ道を思いつきました。




「椅子を飛び越えて逃げる」




なんとか成功し、追ってくるゾンビを振り切りましたが、



出て来た時間は5分。



だったら漫画喫茶で良かったじゃないか…。

残りの500円で時間を潰し戻ってくると

飲まれた上に現金投資中の嫁。


夕方まで粘ったけれど、－40Kで諦め

お腹も空いたし、近くにあった回転寿司へ。

入った店で回っていた寿司は、

おそらく朝から回りっぱなしの

カピカピした寿司ばかり。


嫌な予感はしましたが、

とりあえず１枚食べてみよう。


マグロを頼んで出て来たのは

食品サンプル？ と思うようなマグロ。

若干潔癖症な嫁は

「食べたくない」と断固拒否。


いや、もしかしたら見た目だけで

実はすごく美味しいのかも？

食べてみなきゃわからない！



・・・マグロではなく、



生臭い醤油味のするゴムでした。



お茶で必死に流し込み、支払いへ




「お会計130円」


この金額だけで店を出ることはもう二度とないでしょう。



色んな事がうまくいかなかったこの日は

秘宝伝じゃなくて


「悲報」伝な１日でした。



…このように、うまく着地を決められず、

さらに「ホールであった」という趣旨から外れているのが

私のサムい話です。

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