ホール(から出た所)であった凍りついた話

大手をふってホールに通える人もいれば、こそこそと打ちに行く人、内緒で打ちに行く人、様々だと思います。

家族や恋人に内緒で打ちに行くこともありますよね。


数年前、まだ5号機もマイルドなAT機、RT機しかなく、ノーマル機が主流だった頃。

職場の近くに新しくできたホールに通ってました。

特に出てるわけではなく、客つきもガラガラで、2年ほどで潰れてしまうことになるような店でしたが、後輩とエヴァや、シェイク2、ジャンキージャグラーなんかをまったり打つためにいっておりました。

スタッフの可愛い女の子と仲良くなり、頻繁に話すようになったんですが、暇だと仕事しないで綾波レイを日誌に落書きしていたり(超うまい)するようなやる気のない子だったんで平気で「今日、角エヴァ、6」とか教えてくれたりしました。ホントだったのかはわかりませんが。

ある日、その子情報で「かなり熱い日」と聞かされて後輩と朝から行くことにしました。

が、その日は自分は休みでしたが、同じ職場の彼女が早番で仕事をしており、いつもなら終わったあとデートする流れでした。

「ごめん、急用ができて」

と、その日は断りを入れました。

別にパチンコ屋いってることを隠してはいませんでしたが、あまり快く思ってはいなかったようなので、頻繁に行ってることは悟られないようにしてました。

しかも、つるんでいる後輩のことを彼女は嫌っており、チャラいし、なんで仲いいの？といつも言ってました。

後輩は嫌われてるのを知らないため、俺と一緒にいるとヘラヘラ絡んでくるのでそれも嫌だったみたい。

罪悪感があったわけじゃないが、ホールの開店前に職場に１人で顔をだし、彼女に会って「仕事がんばってねー」なんて言ってきた。

よしよし。俺も頑張らねば。

後輩と並びで取った台は「シェイク2」。

曲を全部聞いてやるぞと意気込んでスタート。

もともと当たりは重く、コイン持ちのいい台なので荒れる機種だが、ビッグに偏り、あれよあれよと言う間に箱を使うことに。

後輩もダラダラ現金投資を続けていたが段々波に乗る。

仲のいいスタッフも後ろにずっといて見て盛り上がる。

彼女からメール。お昼休みだよ。

おお、もうそんな時間か。しかしこっちは飯食ってる場合じゃねえ。

そのまま打ち続け、夕方になり、3000枚ほど出て終日打ち切ることを決意。

さすがにお腹が減ったので食事をサクッと取りに行くことに。

「いってらっしゃーい」

と可愛いスタッフに見送られ、手をふりながら店を出た瞬間。


目の前に彼女がいた。

え…。


全身の毛穴からキンキンに冷えた尿があふれでるような感覚に襲われた。


ちょうど仕事が終わり、同僚の女の子と帰る所に出くわしたのだ。

「あれー！？偶然！一緒に飯いこうよ！」

と空気を読まずに提案したのは後輩。

もう一度いうがこの男、彼女に嫌われてます。

「いや、いい。」

その言葉を残し、彼女は駅に向かって去っていった。

飯を食いながら、なんて言い訳をしようと携帯を見るとメールが。

ドキドキして開くと…。

「仕事おわったー！やっぱ今日会えないよね？」


…。出くわす前に来てたやつだ…。


言い訳も出来ずにホールへ戻り、勢いを失った俺とシェイクは出玉を1200枚程度に減らして帰路についた。


後日、きちんと謝り、即別れることは無かったが、相変わらずパチンコする俺には将来一緒になるビジョンが見えなかったらしく、ギクシャクしたままフラれることに。

というわけで、僕の人生を変えた1台はシェイク2です。

あ、お題間違えた。

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