パンチパーマ夫婦と福〇くん

大学時代のバイトは
個人経営の居酒屋。

仕事が終われば大将が…

『なんか作れや！飲もう！飲もう！』

と必ず言い出して
明け方までワインやら
久保田万寿やらを
たらふく堪能しタダ酒を
飲んでたあの頃。

毎週、火曜日に
必ず予約を入れて
来店する家族がいた。

親父は典型的なパンチパーマ。
奥さんは薄紫色の髪色に染め上げ
こちらも若干のパンチ。

息子は中日のGMを取り仕切る
あの人の子供の幼き頃の福〇くんに
似た甘やかし満載の風貌。

この家族、夜遅くに来店し
たくさん注文してくれるので
この居酒屋の上客になっていた。

しかも必ずこの居酒屋の名物
イワシフライを注文するので
毎週火曜の仕事始めは
イワシの仕込みからはいる。

そういう意味では
この居酒屋にとって
この家族は『名物』かもしれない。

そんな家族とワタクシ
意外に少し関係がある。

その頃に夢中になっていた
現金機の『ギンギラパラダイス』

３回権利物の王道機。
現金機ということで
ドル箱に500円玉のタワーを
築いてからの遊技スタート。

ヘソ入賞の返しもなく
ひたすらゲーセンのメダルゲームの如く
500円玉をサンドに投入する日々。

突如流れる魚群に
一喜一憂しマリンちゃんに
恋する淡い思い出。

そんな日々を送った
パチンコ屋がある。

皆さん…

薄々気づいてるかもしれないが
このホールの店長かオーナーらしき
人物が毎週火曜日に訪れる
パンチパーマの親父である。

それもご丁寧に
カウンターには薄紫色パンチの
ご夫人もいらっしゃる。

さすがに福〇くんは
見たことはないが
この家族なのは間違いない。

居酒屋でバイトをし
稼いだお金でこのパチンコ屋に
通いお金をたらふく落とし
そのお金で我が居酒屋に
この家族が飲みに来て
その飲んだお金で自分の
バイト代が出てまた打ちに行って…

これほどスマートな
お金の循環があるだろうか。

しかし徐々にギンパラの
状況も悪くなり
足は遠のいていたが
パチスロにシフトチェンジした頃に
また通い出した。

バッキバキにチューニングされた…

『リズ〇ボーイズ』

が打ちたいが為に。

この頃は深い詮索などせず
ただ単に連チャンするから
楽しんでいたが
今思えばこのパンチパーマ夫婦…

やりおるな(笑)

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