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12日間マヨネーズ地獄
12日間マヨネーズ地獄
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もじゃ王さん
- 投稿日:2015/06/02 14:32
更新遅れました。
4日?5日?
書き始めてから初めてこんな間空きました。
中には私が死んだんじゃないか
また拉致られたんじゃないか
とほくそ笑んだ方もいらっしゃったでしょう。
ご安心下さい。生きてます。(とにかく明るい安村風に
今日は前回の続きシリアスストーリーです。
パチンコとは一切関係ないストーリーですので、引き返すのなら今のうちですよ。
ちなみに、クオカード換金稼働〜後編〜
を書けてないのは私とあなただけの秘密だ。
突然、実家がなくなったもじゃ王。
しばらくは祖母の家で暮らすよう言われ、
突然のことでショックな反面
普段からほとんど家に帰っていなかった私にとっては
祖母の家があれば何とかなるだろう
と思ってました。
そして両親が雲隠れし、自分に探偵をつけると警告されても
当時はそれなりに気合も入り、しかも拉致られた経験もあったので、
そんなもん関係ないだろ。
殺されるわけじゃあるまいし、好きなだけくっついてこればいい。
と、なめてかかってました。
しかし、いざ探偵がついていると考えるようになると
すぐに色んな不安がでてきた。
それは拉致られた時にはなかった
周りに被害がでるんじゃないか
という妄想。
友達の家に転がり込んでも
バイト先に行っても
夜の走り屋集会に行っても
祖母の家に行っても
何か常に誰かに監視されてる気がする。
探偵というものがどんなものか
正確にはわからないが
私が色んな場所、人に会うことによって
その人達にまで何かしらの被害が及ぶのではないか
そう考えるようになった時には
私はどこにも行けず、誰にも会えなくなった。
そしてそれから、1日の大半をゲーセンとパチンコ屋で過ごし
銭湯に行き、車で寝泊りする。
そんな生活が続いたが
金銭的にもそんな生活が長続きするはずもなく
手持ちのお金はついに底をついた。
これからどうしようかと途方に暮れていた時
ふと1人の先輩が思い浮かんだ。
その先輩とは私より一歳年上の
キャバクラとデリヘルを経営している人だった。
その昔、その先輩のデリヘルのホームページを作ってあげた時に、
困ったことがあったら何でも言え
と言われていた。
普段、道を極めた方々と付き合いがある人達とはあまり関わりたくなかった私はずっとその言葉に甘えないようにしていた。
しかし今は普段ではない、背に腹は代えられない
と、なけなしの残金で車にガソリンをいれ、その先輩の事務所へ向かった。
余談だが、この時ほどガソリンをいれながら、自分がスポーツカーに乗っていることを恨んだことはない。
そして事務所につき、その先輩に事の顛末を説明したところ、
それならデリヘル嬢用のアパートを使えばいい
と宿を提供してくれた。
地方からデリヘル嬢を短期間住まわせるための部屋だった。
この時すでに残金はほぼ0だったが
この先輩には色んな意味でお金を貸してくれとまでは言えなかった。
その後、先輩が仕事終わるのを待ち、そのアパートに案内してもらった。
建物自体は古かったが
部屋は家具もありロフトもありでなかなか快適だった。
さて、宿は確保できたが問題は食べ物だ。
祖母の家に取りに行くことは考えにはなかった。
ただ連絡だけはしようと思い、電話をした。
すると、祖母からあと半月ほどで両親の自己破産申請が完了するという話をきいた。
その時私は思った。
15日間
15日間くらいなら水だけでも生きられるんじゃないかと。
世界では一ヶ月断食する人達もいるくらいだから、おれでも半月くらいはいけるだろう、と。
冷静に考えるとただのキチガイだ。
しかし、この時はマジでイケると思っていた。
そして、ふと冷蔵庫を開けた時
中に一つだけ食べ物が。
いや食べ物というか調味料が。
そう、それが
キュー◯ーマヨネーズ
これが私の愚かな判断を後押しした。
繰り返すが、
この時は、本当に15日間を
水
と
誰が置いていったかもわからないマヨネーズ
で切り抜けられると思っていた。
そして始まったマヨネーズ生活1日目
ゴロゴロする
テレビを見る
水を飲む
ゴロゴロする
マヨネーズを食べる
寝る
2日目
起きる
水飲む
テレビを見る
マヨネーズ食べる
ゴロゴロする
水飲む
寝る
みたいな腹が減っては水とマヨネーズでごまかし、ひたすらテレビを見ながらゴロゴロする生活を送った。
1日の99%が布団の上の生活だ。
マヨ生活が3日目に差し掛かった時
異変が起こり始めた。
とにかく、何に対しても腹が立つ。
どうにもこうにも腹が立つ。
テレビに対しても腹が立つ。
外からの子どもの声にも腹が立つ。
その日もマヨネーズを食べ就寝した。
5〜6日目(正確に覚えてない
とうとう命の綱のマヨネーズに対しても拒否反応を起こす
マヨネーズが飲み込めない。
とにかく飲み込めない。
塩分をとらないと死んでしまう。
しかしもう体がマヨネーズを受け付けない。
…何か味のあるものが食べたい。
アパートの階段を降りるとゴミ捨て場がある。
生ゴミの中で何か食べれるものがあるんじゃないか
と本気で考えながら1日を過ごした。
1日が3日に感じるほど長く感じた。
寝て起きて、料金未払いで止まっている携帯で時間を確認する。
まだ2時間しか経ってない…
マヨ地獄9〜10目
ついに体を動かせなくなる
いや、厳密にいうと動くのだろうが動かす気力がないというべきか
とにかく全てがどうでもよくなっていた。
それとともに幻覚、幻聴が聞こえ始める
なぜか部屋の中から聞こえる女性の笑い声と子どもの鳴き声らしき音
波打つロフトへの階段
近づいてくる足音
しかしその時は、それが本当の音なのか幻聴なのか
そんなことすらもどうでもよかった。
マヨ地獄12日目
穏やかな1日だった
幻覚幻聴にも慣れたのか、聞こえなくなっていたのか覚えていないが
とにかく静かだった。
あ、自分は死ぬんだな
と悟った。
こんなことになるなら、先輩から金かりとけばよかったな。
とか
やたら昔のこと、幼稚園、小学生のころを思い出していた。
その時だ。
部屋のドアを誰かが叩いている気がした。
実際には叩いていたのだか、本当に叩かれているのか判別できなかった。
と声がした
……ゃ王ー!
…じゃ王ー!!
もじゃ王ー!!!
友達の声だった。
ドアを開けなくては…
と思ったところから実は記憶がない
あとあとの話でわかったのだが、
その友達は先輩に話を聞き、部屋へ来たが呼んでも呼んでも返事がなく、鍵が開いたと思ったら、私が玄関先で倒れていたらしい。
かなりホラーだったと言われた。
それから友達はポカリとサンドイッチを買ってきてくれたが
サンドイッチは口に入らず
最初はポカリを少し口に含むくらいしかできなかった。
それから時間毎に、徐々に物を食べれるようになったが
それから1年くらいはマヨネーズは見るだけで吐き気をもよおした。
と、このコラムを見ているみなさま。
お金がないということは大変辛いことです。
そしてパチンコ・スロットは適度に楽しむ遊戯です。
よかった、何とかパチンコ業界に繋げてオとせた。笑
17
もじゃ王さんの
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このコラムへのコメント(20 件)
今さら返信申し訳ないありません!
コメント頂いてたんですね!
そう、私こそクズの最高峰です。
あなたクズだなw
だが俺はそんな人が大好きです!
今も一人暮らしなら間違いなく悪ノリで試してたかもしれません、半月キャベツ生活。笑
同志よ笑
それはまさか、デリヘル嬢と付き合ってたってやつですか??
いえ自分が転がり込んだとこも3階建ての普通のアパートでしたよ*\(^o^)/*
一階が丸々事務所と待機所になってるってこと以外は( ゚д゚)…笑
そう、鬼門は一階だったのです。
僕はオーナーさんの友人とかでもなかったので笑
外出時と進入時しんぞうバクバクでしたよ笑
コメントありがとうございます。
田舎と都会の違いなのか、普通の賃貸アパートでした笑
ただ、友人があと2日遅かったら恐らく鍵が開くこともなく即身仏になっていた可能性が高いですね笑
そのころはまだ4号機時代でMBオニギリもできませんでした…
自分モジャ王さんのコラム初閲覧がこの記事です笑
すごい経験なさってる笑
実は自分もデリヘルの管理下にあるアパートに転がり込んだことがありましたけどとても一般の人間が尋ねて来れる場所でもないのでさいご友人が来てくれてラッキーでしたね!((((;゚Д゚)))))))
もしこの事件がここ最近であればスロットのMB探して毎日オニギリ位は食べれたかもですね( ̄◇ ̄;)
いや、それも結構ヤバくないですか??笑
その時は体調大丈夫でした??
キャベツのみ半月生活なんか生温い…