ﾕﾆｺｫｫｫｫﾝﾝﾁﾌﾞﾘﾌﾞﾘ というお話。

人間は大人になるにつれて自身の身体のコントロールを覚えていきます。

乳幼児の頃は皆処構わず漏らしていますが成長するにつれ徐々に粗相は少なくなります。

現代では社会生活をスムーズに送るために。
太古に於いては自分の排泄物を辿って獣が追って来ないように。
人間は生きていく上で排泄コントロールを脳に覚えさせたのです。



話が脱線してしまいましたが今回はﾕﾆｺｫｫｫｫﾝのお話です。


実は私、所謂高速消化の台に触れたことがありませんでした。
シンフォ2のような一回転ずつ時間をかけて消化していく、そんな台が好きなこともあり単純に打つ機会が無かったのです。



しかしながら興味は有り。


P機とe機の新しいﾕﾆｺｫｫｫｫﾝも出てるし一回は経験してみようかな…そう思っていたところにお誂え向きに120回転くらい回ってるﾕﾆｺｫｫｫｫﾝ甘が落ちてました。


遊タイムもあるし打ってみても良いんじゃないすかね、と知り合いに勧められ着席。


ただ私、ガンダムに全く関心を持たない人生を送ってきたので誰が誰だか分かりません。
歴代のストーリーも主人公も当然知らない。そんな状態での初打ちです。



「？この髭の人がユニコーンなのかな？」


「……そいつはジンネマンです…ユニコーンは人じゃ無くて機体っす…」


そんな会話をしながら打つこと暫し。無事当たりからの時短突破。いよいよ噂のﾕﾆｺｫｫｫｫﾝのお時間です。


「お！やりましたね！こっから高速消化なので兎に角右打ちしてください！！」


えっもう今からプレゼンスタートすか？心の準備が出来てない状態で始まる高速消化。
ヨーイドン！すごいスピードで数字が回転し残り回数が減ってきます。



えっえっ！もう回転数無いんだけど！これ終わったら本当に終わりなのﾕﾆｺｫｫｫｫﾝﾝウワァ！当たった右を狙え！もう次の消化始まったこれ振り分けどうなってるんすﾕﾆｺｫｫｫｫﾝﾝ！！ウワァ！また当たった10R ﾕﾆｺｫｫｫｫﾝﾝﾁﾌﾞﾘﾌﾞﾘ ！



…あれなんですね。

人間脳の処理が追いつかなくなると本当にパニックになるんですね。


身体中の毛穴が総排泄孔になったような焦りと恐怖。

汗はどんどん吹き出して来るし、心臓は演出に合わせてﾄﾞｩｸﾄﾞｩｸﾄﾞｩー！ﾄﾞｩｸﾄﾞｩｸﾄﾞｩー！鳴っているし、
気を抜いたら本当にﾕﾆｺｫｫｫｫﾝﾝﾁﾌﾞﾘﾌﾞﾘ してもおかしく無い大パニック状態になりました。


暫くして当たりを全て消化し終えた頃には疲労困憊。
何が何だか分からないけどすごいと言うことだけは実感出来ました。


同時にこれは危険だ…人類にはまだ高速消化は早すぎる…そんな感想を抱いた一日でした。


ですが、自分は知っています。
人間は進化する生き物だということを。


未知の体験の興奮と恐怖に晒されていたとしてもそれは克服できる事。
そしてそれこそが人間が獣でありながらここまで繁栄することが出来た理由であり特質に他ならないのだと。



そう。人間は可能性の獣なのです。





ﾕﾆｺｫｫｫｫﾝﾝﾁﾌﾞﾘﾌﾞﾘ ！

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