魔法少女

ある日家で寝ていたら連絡があった。
「ぱちんこいかん？」
電話の相手は以前お世話になった上司からである。
この上司のぱちんこ好きは私を遥かに凌駕するものであり、金額で打つのではなく時間で打つのである。
また、強制的な連れうちを求められるのだが、これも荒い台ばかりなのだ。
この上司にぱちんこを誘われて途中まで勝ち、満足してやめようとするのだが、上司が打つために待ち時間で玉やメダルを溶かしたことは幾度となくある。冗談じゃなくバイクが一台は買えていると思う。
しかし久しぶりの再会もあり、お世話になった上司なので行く旨を伝え、車を走らせぱちんこ屋に向かうこととした。
先にぱちんこ屋についているとのことなので上司の元へ向かうとゴジエヴァを打っていた。
私も隣に座りサンドに入金をしようとすると
「待つための暇つぶしだったから、他の台打とう」
と言われ、愕然とした。
この人はゴジエヴァをジャグラーかなにかと勘違いしているのだろうか。
ゲーム数をみると500ゲームほど回っていたのでもう少し回した方がいいと伝えると、
「朝にかからない台はいい台じゃないから」と昨今のスマスロを打つ権利もないような発言で、海物語の島でのオカルトのような事を言っているのである。
しかし上司が決めたことであるので逆らえるはずもなく他の台を探すことにした。
ゴジエヴァから離れる際にマイルドヤンキーのような者に台を抑えられ、台を見繕っていると、
「これ打とう」と言われ指されたのが、フェアリーテイルである。
お互いに先バレモードとし、打ち始めると上司は2回転で先バレが発生した。
しかし、リーチ中に保留が4つ溜まっていても打ち続けているので私は台の演出よりもムダ打ちの方が気になってしまうのである。
そのリーチが当たり、無事ラッキートリガーに入るところまで見届け、私は他の台を打つことにした。
スロットやパチンコ、様々な台を打ち、プラマイゼロの所で上司を探すと、まどマギのパチンコを打っており、900ゲームはまっていた。
私も隣でまどマギを打ち始めると500円で当たり、そのラッシュがラッキートリガーへと入り何と22連し、約3万発を獲得した。
10連ほどしているとこで上司が
「帰るね」といい、そのまま帰ってしまった。
私は今日はぱちんこよりも久々の上司との再会でごはんでも行きたかったのだが、目の前のラッキートリガーには勝てず軽く会釈をし、帰らせてしまった。
すぐ終わるようであれば追いかけることまだきたのだが、ラッキーエアーモードにしており、ハンドルからの空気が止まらずそのまま22連した。
２２連し嬉しいのだが、どこか心にもやが残るような感じをし、帰路へつくこととした。
私も500ゲームでゴジエヴァを辞めるような、そしてラッキートリガーを隣で大ハマりしている人に譲れる器の大きい人間になりたいものだと思った。

本日の結果
終始　＋100000円
居酒屋−5000円

朝にハイエナされたゴジエヴァ　　14000枚

帰りに食べたそばを載せて

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