謝罪と感謝

8月6日、パチ7のオフ会に参加しました。
それまでも何度か参加を考えたことはあったのですが予定が合わず、念願かなって今回初参戦できることとなりました。


私はゾルディック家に育てられたのか、というくらい、常に最悪のパターンを想定してしまう人間であります。
当日18時、仕事を終わらせ職場を出た瞬間、果たしてこのまま向かってもいいのだろうか、という恐怖が私に襲いかかってきました。

誰も話しかけてくれなかったらどうしよう…とか、入り口で「ケケケ、新参者はチ◯ポを見せないと入れないんですよ〜」というような洗礼を受けたらどうしようとか、あらゆる最悪なシチュエーションが脳を支配します。

このまま素面で行ったらやばい、そう判断しました。

麒麟特製というアルコール度数9%のチューハイをご存知でしょうか。
普段の私ですと、あれを2本飲むと一番気持ちのよい状態になるのですが、とりあえず、いつでもジッパーをおろせるよう、倍の4本を飲み干しました。

ところが、いざ参加した飲み会ではすぐに私に気づいて輪に入れて頂き、アットホームな雰囲気で、もちろん股間を出す必要もなく、楽しい時間を過ごせたような気がします。

気がします、というのは乾杯でビールを飲み干し、その後焼酎を3、4杯飲んだあたりで記憶がぷっつりと途切れているからです。


気がつくと、自宅のベッドで寝ていました。
一階に降りると鬼の形相をした妻がおり、
「財布は高島平警察署にある。スマホは位置情報で東武東上線の大山駅にあると思う。あと、臭い息を吐くのはそれくらいにしておけ」
と、まくしたてられました。

確かにその時の私の口臭は、色でいうと黄土色といった感じの、人類が放つ臭いとしては最悪レベルの悪臭を放っておりました。

「え？おれ、財布とスマホ落としたの？」

「ついでにいうと歯もないよ。もう顔もみたくないからはやく取りに行ってよ」

鏡を覗き、口を開くとそこには変わり果てた自分の姿がありました。上の前歯が2本斜めに折れていて、唇が普段の倍ほど腫れておりました。

自己弁護になりますが、普段から私は酒に酔ってもただ陽気になるだけで、ウザ絡みをしたり人に攻撃したことは一度もありません。しかし、この傷はただ事ではない、嫌な予感がします。

これ、はしゃぎすぎて誰かに鉄拳制裁されたんじゃね？

財布よりスマホより、そのことが気になりました。

もし誰かにご迷惑をかけていたのであれば、即刻謝罪せねばなりません。

妻に同行を依頼すると、

「ねえ、行くと思う？私が行くと思う？なんでそんなことが頼めるの？バカなの？」

と、目をバッキバキにしながら迫ってきたので、これ以上頼んだらやられる、と思い、先日スマホを買い与えた娘を連れていくことにしました。

結果的に、財布もスマホも無事でした。

財布は免許からカード類に至るまですべてそのままで、拾ってくれた方に心から感謝しました。

スマホはといいますと、大山駅に遺失物として届いておらず、娘の「iPhoneを探す」を駆使して捜索したところ、ホームの外側に僅かな隙間があるのですが、そこに落ちていました。

こんなに神の存在を身近に感じたのは、攻殻機動隊で万枚を出したあの日以来のことでした。

帰り道、恐る恐るXを開くと、行方不明になった私のことを心配してくれているポストを何件か見かけました。
「あいつ、まじで死ねよ」的な文章は見当たりません。

あれ？これ、もしかして殴られたんじゃないのかな？

心に一縷の光が差し込んできました。

ご心配をかけたであろう方々に謝罪のポストをし、この傷の理由をご存知というかちょーさんに問い合わせたところ、派手に転んだだけだと判明し、胸を撫で下ろしました。

こんな自分のことで心配をお掛けして、本当に申し訳ありませんでした。

もし次回参加出来れば、麒麟特製は2本に抑え、最高のコンディションの自分でお会いできれば、と思っております。


ありがとうございました！！！

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