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日本一初心者をパチンコ屋に連れてきた男が語る、『パチンコ、パチスロはこうあったらいいんじゃない?』論!
日本一初心者をパチンコ屋に連れてきた男が語る、『パチンコ、パチスロはこうあったらいいんじゃない?』論!
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長北 真さん
Global Pachinko株式会社代表。 パチンコ・パチスロを外国人に広めるための活動をしています。 - 投稿日:2024/05/31 23:59
お久しぶりです。外国人にパチンコを教えているおじさんこと、長北でございます。
短期とはいえ連載をさせていただいていた身で書くかはちょっと考えたのですが、おそらく日本で一番、外国人、いやさ初心者に直接パチンコ、パチスロを教えてきた身としては書かないわけにもいかないだろうと、筆を取らせていただきました。
というわけで早速、お題「パチンコ、パチスロ、こうすりゃいいんじゃない?」の、「新規ユーザーを増やすには、こうすればいいんじゃない?」という点を主軸に書いていこうと思います。
1・2『パチンコもパチスロも、もっと簡単にしよう!』
3『時間消費型レジャー』である事を強調しよう!
4『コミュニティ』を作ろう!
という切り口で語らせて頂こうかなと。
では早速:
1.パチスロ、複雑すぎ!
複雑すぎる、というのは直感的に、特にパチスロ、さらに言えば所謂AT機について意識が向くかと思います。この話についてよく槍玉に上がるというか、例にされる機種として、皆様ご存じの『鋼鉄城のカバネリ』があるわけですが、まず、改めてパチセブンの当該機種についての機種データのページを見ていただきたいんですが:
https://pachiseven.jp/machines/6548
当該ページでCtrl+A押して、文字カウントツールにビャッと投げた結果、文字だけで28747字。これに加えて画像ファイル内の文章なんかが追加されるのです。
長ぇわ!!
これがどのくらい長いか、というのを言語化するため、人間が一分に読める文字数というのをネットで拾ってきました。すると、個人差はあるものの、その数およそ600文字。つまり、『カバネリ』の情報をインストールするために必要な時間は、約48分、となるわけです。
長ぇわっ!!!!!
で、初心者に限らず、ライトユーザーがこれをガッツリ読んで、理解してくれるかというと、そんなわけもなく。そもそもちょっとパチスロを理解しているライトユーザーが、「お、大好きなカバネリがパチスロになったのか、いっちょやってみっか!」となった場合、まぁ一般的な感覚からいって、2-3万円が限度額でしょう。つまり60分~90分。その限られた時間でゲームフローを完璧に理解しようとする場合、その貴重な体験の時間のほとんどを携帯ガン見しつつ、いそいそと通常時を消化する、というプロセスが必要になるわけです。
….このプロセスを『楽しい!』と感じられる貴方。貴方はガッツリ沼にはまった、ヘビーユーザーです。
つまり、『カバネリ』を一般的な機械としてしまうと、ヘビーユーザー以外に対しては滅茶苦茶ハードルが高い遊び、となってしまうわけですね。
これをパチンコツアー(知らない人向けに説明すると、外国人を対象とした、だいたい2時間くらいのツアーですよ)の冒頭で説明しようだなんて、まぁ無理ですし、先述した通り、ライトユーザーにとっては2時間同じ台に座ってる事すらまぁまぁハードルが高い行動なわけです。
じゃあどのくらいなら『ライトユーザー向け』なのかというと、個人的には20年程前から『初心者に口頭で説明できるのは、北斗の拳が限界』論を持っていまして、つまりそれ以上複雑なゲームフローは、初心者には説明しても理解してもらえませんよ?という事になります。
『スマスロ北斗の拳』がどれくらいシンプルなのかというと
・モードが4つ。レア役の一部で上がって、リプレイの一部で下がる
・一番上のモードまで行ったら32ゲーム以内に絶対当たる。それ以下は上に行くほど最上位のモードに行きやすい
・当たったらケンシロウが倒れるまで続く
これでひとまず最低限のゲームフローは説明できるわけです。『カバネリ』については
・規定ゲーム数
・エピボとハズレボ
・ST
・チャンス目の種類
・CZの種類
・ハズレボを引くと内部ランクが~
・STは対応してるチャンス目がアツくて~
・無名回想が~
と、羅列しただけでまぁまぁの項目数になりますね。シンプルにややこしい。これが現行機だけで200機種以上あると考えると、どれだけハードルが高いか、なんとなく言語化できるかと思います。
というわけで第一の結論は、『ゲームフローはもっとシンプルにしてくれ!』となります。
2.パチンコも複雑すぎ!
まずはわかりやすい例として、パチスロにフォーカスしたわけですが、パチンコにしろ、初心者にとってはハードルが高いんすよ、という話もしておこうかと思います。
青
緑
赤
金
レインボー
何のことだかはわかりますね。パチンコもパチスロも、青<緑<赤<金<レインボーで、大当たりへの期待度が高まります。
これだけだと、『そんぐらいはわかるやろ?』という感覚を持たれるかと思います。
というわけで、ちょっと文字を足します
初代シンフォギアの青保留
初代シンフォギアの緑保留
初代北斗無双の赤保留
からくりサーカス、最終決戦の赤タイトル
…今日びレインボーがハズれるような機種は無いので、レインボーについては割愛しますが、みなさん、なんとなくの期待度言えますかね?かなり有名なところなので、当然答えられますよね???
答えられなかった皆さん。それ、初心者が打って、どこが楽しいかって伝えられますかね?前回打った機種の擬似3、期待度がどんなもんか、覚えてられます?
あんまり同じような話をクドクド言うのもよくないので、パチンコについては簡潔にまとめてみました。
結論として、パチスロについてはゲームフロー、パチンコについては演出面が、やや複雑化し過ぎるというか、すべからく玄人向けに作られてしまっているよね。となります。北斗が限界なんだって。
3. 時間消費型レジャーであることを、もっと押し出すべき!
これについては、以前から「パチンコもパチスロも、低交換率のが面白いよ」論として語っているところではあるのですが、ざっくりまとめると、そもそもこれらは「時間消費型レジャー」ですから、当たってて、打てば打つほどちょっとづつでも球が増える=長時間遊技してる人が絶対的に有利、という構図をもとにデザインされているわけです。
じゃなかったら「イッパツ当たったら即ヤメ」が最も期待値が高い行動になっちゃいますしね。
そもそも、1時間にパチンコは200-250回、パチスロは800回が回せる回数の限度なことを考えると、長時間遊技が前提でないことにはバランスが取れないわけです。
つまりどう言う事か、「夕方から打ちたいけど、損するのは嫌!」という人の声を無視しろ、ということになりますね。
やや極論に聞こえるかもですが、「夕方から打って勝ちたい」っていうのは、「朝の抽選に寝坊したけど、ロクが打ちたい」って言ってるのと、なんら変わらないわけです。パチンコサボって仕事してる勢に寄り添うな!頑張ってる人に失礼だろ!!
無茶苦茶なこと言ってるように聞こえます?じゃあソシャゲの話しで同じこと説明してみましょう
「仕事なんぞしてる時点で負け組」
「最大効率は石油掘り当てた上で、起きてる時間全部周回に充てること」
これがソシャゲ界トップランカーの常識です。まぁヒマを持て余したブルジョアジー経営者なんかもレースに参加してたりする以上、さもありなんとなりますね。
類似の性質を持つeスポーツも、ほぼ同様です。
トップランカーの間では
「仕事なんかやってるのは甘え」
こんなワケのわからん理屈が正当化されます。「ゲームに勝つ」ことを目的にしてると、それが正義なのです。最大限時間を使って、自分のスキルを高め、勝ち続ける事が、『ゲームで勝つ』ことの最適解です。
その上で。
パチンコでやるべきは、「その日起きてる時間のうち、約12時間をパチンコに充てる」
これだけです。あまりにも良心的。涙が溢れますね?
それだけヌルい環境にあって「俺は寝坊したけど勝ちたい」「仕事帰りだけど朝から通ってる奴らより得したい」なんてことを正当化するとどうなるか。
そう、課金ゲーになりますね?
課金した奴が強い。
パチンコでも、なんとなくイメージがつきますでしょうか?
ミドルスペックで『勝ち』、スマスロで『勝ち』を味わうためには、大量の課金が必要。課金したお客様こそがお客様。つまり『資金的に大きな余裕がある人』だけが残るのです。
商売として、一見これはとても正しいです。貧しければ打つな。非常に正当性があるように聞こえます。
ですが忘れてはいけないのは、パチンコ/パチスロは『時間消費型の大衆娯楽』。それ以上の存在であると漏れなく殴られます。すなわち、重課金ユーザーからコッテリ搾り取る方式は、お上に許されないのです。
であればどうあるべきか?必然、長時間遊技をした奴が有利、重課金パワープレイおじさんも大学生も、同じ土俵でプレイしてね!となるべきなのが必然なのです。
つまり低交換率化してくれ。たのむ。
朝イチから行って『あ、ハズレか』で帰宅する時の脱力感、とてもやるせないんだ。
それに、初心者に対して『朝から行けば勝てるよ!』は、とても説得力のある誘い文句なんだ。
4. コミュニティを作れ、作らせろ!
某磁場にて日々祈りを捧げ、『今日、幾らお布施した?』とのたまう皆様は既にご理解の通り、連れ打ちは楽しいのです。一人でじっくりと向き合うパチンコも確かに一興、ですが、誰しも理不尽な1000ハマりには同情して欲しいのです。なんかヤバいプレミアムフラグだとか、オスイチのラッキートリガーなんぞ引いた日には、ハイタッチで喜びを分かち合いたいのです。なんだか申し訳ない顔をしながら両隣に奢りつつ飲むコーヒーは、誇りと名誉の味がするのです。
ですがそこは令和の世知辛い世の中。急に隣のお嬢様方に抱きついて喜びを伝えようモノなら、返ってくるのは熱い抱擁の代わりにお縄です。つらい。
でも我々はそれを理解しなければならない、社会のルールと貴方の熱いパッションにはズレがあるのです。であるならば、マッチングアプリのひとつでも作ればいいのではないか、○月×日、ナンチャラって店をハックしよう。急に100人、いや十人で押しかけて、喜びを分かち合ったり、どハマりにキレ散らかしたりしよう!
と、まぁ置いておいて。そもそも『遊技』つまりゲームなわけですよ。ゲームっていうのは、そもそも孤独を癒すツールだったり、コミュニケーションツールであるからして、一緒に遊ぶ相手がいてこそ、なのです。ガチャ10連でSSR2枚抜きしたツイートなんかも、ドヤしたい以上に、『コミュニティに参加したい』という意欲からくるので、暴言なんかせず、机の角に小指ぶつけろ!!悶えた拍子にもう片方の足の小指もぶつけろ!!くらいの優しいローキックで留めてあげましょう。
そういえば、連れ打ち企画を率先して推し進めているホールだったり媒体だったりがあったりしましたね?
迷う事はありません。大体毎月第一土曜日です。
https://pachiseven.jp/reports/detail/20405
共に磁場の神に祈りを捧げ、ヴァルハラへ向かいましょう。
あ、勝てはしないです。ほどほどに。
でもいっぱい負けたら誰かしらなぐさめてくれます。
ジバートム
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長北 真さんの
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このコラムへのコメント(10 件)
パチセブン絡めると、お金かかっちゃいますからねえー。
ひとまず知り合い全員に声かけて、過疎店をハックしましょう
しょうもないけど楽しい企画をパチ7に考えてもらいしかないですね笑
最近になってようやく、業界としても何か推し進めよかなー、みたいな温度感にはなってきましたねー。
京楽さん、サミーさんあたりは多言語対応しようとしてましたけど、以前の記事で書いたように、通常の英語で訳せるのはごく一般的な遊技フローまでなんですよね。本当に必要なのはもうちょい深い部分の説明なんですけども、ねぇ。
記事見させてもらいました。
比較的シンプルなAタイプですら、イチから説明すると膨大な情報量になるんですよねー。何を伝えるかより、何を伝えないかを意識すると描きやすいかもです。
>理解を拒否されがち
チュートリアルの有用性は理解しつつも、一方で「良いゲームは簡単に覚えられるが、マスターするのは難しい」っていう、チュートリアルが必要な時点でデザインの不足点や蛇足があるんじゃないの?とかいうゲーム業界の金言もあるんですよね。
パチスロについては根本的なデザインイノベーションが必要なのかもですね
日頃のタコ負けについて、吐き出す先は大事なんす。でもそろそろ距離おこうかなって()
パチンコについてはどこも苦戦してるので、交換率も含めたテコ入れは入るでしょうなぁー
Noteはその...イマイチ有料化する方がない上に、Twitterの1/10くらいしかビューが伸びないもんでして。。
実際、以前の記事でも書いたんですが、初手はハネモノ、そこから一発台に全部呑ませてもらうムーブが一番楽しんでもらえますヨ!
これは今回のテーマにぴったりだ。
京楽さんなんかがやってた言語チェンジがどれだけ効果あったのか個人的には気になりました。
私は実際に機種説明をやろうとして、心が折れそうになってます←
個人的にはこの問題がより一般化するために、ヘビーユーザが初心者にスロを教える文化がもっと広まってほしいです。
いかに今の台が難しいか教える側が理解できる、という側面に期待して…です。
そこにはフローの複雑さだけでなく、きっと特有の専門用語の多さもあります。
あと、分かりにくいから最初は理解を拒否されがちです…orz
そうそう交換率なんだよね
パチンコ専用景品で二物二価を再現することになり、少し期待してるよ
回るパチンコは面白いもんね
僕のお店は比較的外国籍のお客様が来られるのですが、以前TOKIOをオススメしたら非常に楽しんでくれましたね。つまりハネモノこそ最強…!?からの一発台でボッタクれば最強では!?!?!?(カスの発想)