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実録2週間 ~実機購入から配信まで① ~
実録2週間 ~実機購入から配信まで① ~
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アリオリ侍:Reさん
がんばった - 投稿日:2021/07/26 01:13
皆の衆、おはかぼです。
カボチャに脳を焼かれたスロッターこと、ありおりです。
先日、ついに結婚した事を記事を書きました。
>>結婚しました|パチンコ スロットコミュニティ【パチ7自由帳】 https://pachiseven.jp/columns/column_detail/18345#contents
そして嫁を迎えてから、1週間と少しが経ちました。
早いものです。
この間、配信を何度かやらせて頂きました。
我が家に嫁を迎え入れるのは2度目ですが、
実機の配信は初めてです。
そのため不慣れな事が多く、
都度調べながら先へ先へと進んでいきました。
……というわけで。
それらの顛末で得た知見を多少なりともまとめておけば、
今後私と似たような事をする誰かのお役に立てるのではないかと、思った次第。
それではここからは、
日記風のスタイルでしたためて行きます。
実機購入や配信にご興味がおありでしたら、ぜひご一読下さい。
↓↓↓↓ ココカラ ホンダイ ↓↓↓↓
【お断り】
この記事は事実を元にしたフィクションです
・7/11(日)
それは、とてつもない衝撃だった。
秋葉原の有名な某ホールが、フェアリーグランプリを撤去したらしい。
フォロワーからは、最近そのホールでの稼働が減っていると聞かされていた。
……案の定、だ。
でなくとも、最近他のホールで「撤去された」とのツイートを良く見るようになった。
導入からもう半年以上経つ。
中古価格もだいぶ下がってきた。
稼働のつかない台は、撤去されてもおかしくないタイミングだ。
(平均価格9万円前後だったのが、7月に入ってから下落が続いた)
この流れを止めたい。でも、どうすればいいだろう。
解説動画の続編は、手数がかかりすぎて遅れに遅れている。
その代わり来週の土曜はyoutubeにて、
フェアリーグランプリの解説生配信をする予定だ。
しかしきっと、そんなのは焼石に水だ。
でもだからといって、何もやらないのは自分の主義に反する。
今日も仕事の休みを利用して、配信に使う動画を編集していた。
……ええい、ときおり画面に映る自分の顔の醜い事よ。
いちいちモザイクをかけるのが手間だ。
モザイクのかけ忘れもリスクが大きい。
自然な感じでモザイクをかけるのも難しい。
視聴者に魅力を伝えるために、撮らなくてはいけない動画もたくさんある。
しっかり解説するには撮り足りないのだと、あらためて気付いた。
ホールへ赴いて追加で撮影しても、欲しい絵が撮れるかどうかは分からない。
そんな事を考えながら、貴重な休日を費やしていた。
尋常じゃないストレスだった。
(モザイク作業の不完全が直前に判明。急遽、顔が映る箇所にカラーバーの挿入で対処)
(出目の解説2枚目・3枚目は、チャンス目の可能性もあるので間違い)
……そこでふと思いついて「しまった」のだ。
全てを解決する方法が、ひとつあるのだと。
実機だ。
実機が家あれば、映り込みの対策はしやすいし、
欲しい絵は台を回せばいつかは撮れる。
思い立ったが吉日だ。
行動力には自信がある。
まずは価格を調べた。
最大手は、
……14万5千円。
う、高い……。
他のサイトも調べるが、最安値でも14万だった。
ホールが売買している中古機相場を確認できるサイトでは、
この間平均価格が8~9万円で推移している。
ということは、この台をホールから仕入れて個人におろすにあたっての必要経費は、
4~5万円程度という事だろうか。
しかし4万円以下の台も多く販売されてる。
そういう台は元値が安いという事だろうか。
まぁ小難しい事はともかく。
14万円台ならば、出たばかりのボーナスを使えば買えないことはない。
しかし安いに越したことはない。
しばらくネットを探索していると、あるサイトにたどり着いた。
そのサイトでは、在庫は「あり」、価格は「問い合わせ」となっていた。
価格は電話で直接伝える方式らしい。
ならば電話での価格交渉も可能なのではないか?
そう思い立って、軽い気持ちで問い合わせフォームに入力した。
電話がかかってきたのは、
この日の19時頃だった。
フォームを入力した3時間ほど後の事だ。
しかも今日は日曜日。
……動きが早い。
スマホのスピーカーから聞こえてきたのは、流暢な関西弁だった。
怪しさが先立ったが、このサイトのショップはネットでの評判は悪くなかった。
とりあえず話を聞くだけ聞いてみよう。
業者「14万円でいかがですか。送料は別で5000円
(※関西弁が分からないため割愛」)」
自分「オーディオコンバーターと、データカウンターも取り付けたいんですが…」
最終的に、それらをセットで16万5千円で購入することにした。
最大手のサイトだと、それら付属品をつけると+3万円はかかりそうだった。
データカウンターの種類は選べないが、
悪いものじゃなさそうなので、まあいいだろう。
そう考えると、5千円程度は安い。
納期や品質についての説明などもひと通り聞いて納得し、
正式に注文することにした。
明日入金する事を約束し、電話を切った。
発注後はキャンセルは不可との事だった。
口約束では不安だったので、ショートメールで取引内容を送ってもらった。
正式受注と感謝の返信を終えてより、その日は実機購入について考えるのをやめた。
……もう決断したのだ。
これ以上調べて、安い価格を見つけてしまったら後悔するだろう。
ホールでも1度離れた台は、もう視界に入れないに限る。
別の誰かにタコ出しされていた時の、あの複雑な感情といったら。
分かっている穴に堕ちるリスクを採用する理由はない。
ただ、ひとつ気になる事があった。
サイトでは「在庫あり」となっていたが、
電話では「これからホールから買う」と言っていた。
もしかすると「ホールから買える状態=在庫あり」が業界の常識なのかもしれないが、
自分の辞書にある「在庫あり」とは、どうしても一致しなかった。
そういう事も含めて、一抹の不安があるにはある。
思い過ごしであってほしいが、しかし事態はすでに動いてしまっているのだ。
進むしかない。
そうだ、それよりも来週の配信の準備を急がねば。
初めての生配信だ。
しっかりやりきらねば……。
(この時の配信は、動画を再生しながら、都度解説していく形だった)
・7/12(月)
朝から会議。
予想よりも長引いて、昼も食べず午後の訪問先へ向かった。
当然、銀行へ行く余裕などない。
着金は明日になるかもしれないと、先方にはメールで伝えた。
夕方に仕事が終わり、振り込むことが出来た。
出たばかりのボーナスの大部分が、預金から消えた。
その2時間後くらいに、着金確認と台確保のメールが届いた。
今は15時を過ぎていても、当日中に振り込まれる事もあるんだな。
普段はクレジットカードで済ませていたから、
そういえば銀行振込なんて何年ぶりだろう。
・7/13(火)
この日も会議。
朝から晩まで椅子に座っていた。
おかげでケツがほのかに痛い。
ホールで1日打ち続けていると、
最近は肩と首に加えて、ケツも痛む様になった。
長時間座りっぱなしは百害あって一利なし…。
我々は仕事もパチスロも、命を削りながら稼働してるんだな。
(ホールの椅子の座り心地は、とっても大事だと思います)
・7/14(水)
仕事から帰宅後、先方から電話が入った。
台の整備を終えたので、明日には宅配業者に持っていくとのことだ。
業者「今週の金曜か土曜には届きます(※やはり関西弁は略)」
自分「わかりました」
業者「オーディオコンバーターの注文、しておいてくださいね」
自分「???」
何を言っているか理解するのに時間がかかったが、こういう事だった。
代金の中に含まれているのは、
オーディオコンバーターの“配線”だけであって、
本体代は含まれていなかったのだ。
電話を切ったあと、急いで業者から送られてきたメールを確認した。
たしかに取引内容には「コンバーター配線」と書かれている。
しかしオーディオコンバーターを、
別途購入する必要があると言われた記憶が無かった。
言った言わないを議論し始めたらキリがない。
しかも作業内容を確認したメールで、明示されてしまっている。
しっかり確認しなかった自分の落ち度もある。
こういう時、自分はすぐに諦めるようにしている。
言い争ってしまうと、時間的にも精神的にも大きなロスになる。
くやしさと不甲斐なさを振り切って、オーディオコンバーターを注文することにした。
発注先は、値段を調べている時にも閲覧した、業界最大手のサイトだった。
無事に発注を終えたが、そのサイトを改めて確認したら、悔しさが増してしまった。
最初からここで発注していれば、送料はかからず、パーツの取り付け費用も無料だった。
データカウンターも種類が豊富だったし、
発注したものよりも欲しいものを見つけてしまった。
……最初からこのサイトで購入していれば、という思いがついよぎってしまう。
いや、もうよそう。
台の確保から発送までの動きは迅速だった。
当初最大2週間かかるかもと言われていたのに、
上手くいけば発注から5日後である金曜には、愛しの”嫁”と邂逅できるのだ。
どのような経緯があれ、自分が発注したフェアリーグランプリという台は、
自分のためだけにカスタムされ、自分の元へと送られてくる。
たしかに、3~4000台ほど作られたうちの1台だ。
それでもその中の1台が、自分の家にやってくるのは運命が結んだ縁だ。
今回購入した業者に対する感情は複雑だが、
台に罪はない。
どんな形であれ、やってきた台とは家族となるのだから、全力で祝福したい。
不幸になるために生まれてきた子供がいないように、
どんなスロット台であっても、呪われるべきではないのだ。
(子供にも猫にもスロット台にも罪はない)
・7/15(木)
無事に発送作業を終えたとのメールが届いた。
送られてきた番号を配送業者のHPで調べると、
荷物は無事にこちらに向かっている様だった。
最悪、金だけ取られて……という事態も想定していたが、
胸をなでおろす事ができた。
ところで、荷物は配送業者の営業所まで取りに行かなくてはいけなかった。
最大手のサイトでは、自宅までの配送もでき、しかも配送無料だった。
(ただし、リールと本体を2つに分けて送る方法の様だ)
その歴然としたサービスの差にも愕然としたが、まぁいい。
車で嫁を迎えに行く……というのも、なかなかオツなものではないか。
ただし、台がどれほど重くて大きいかをすで知っているので、
無事に家までお迎えできるのか……一抹の不安はあるが。
(ちなみにこれは市松人形だ。夜な夜な髪が伸びそうで不安だ。)
・7/16(金)
仕事の帰りに、配送業者の営業所へ寄った。
その業者はあまり馴染みがなく、
どちらかといえば一般人というより企業向けの配送をしている印象だ。
営業所の場所は分かっていたが、
車でどうやって敷地内に入ったら良いかわからなった。
荷物を受け取りに行く事を伝えるついでに、電話で伺った。
そして無事現場に到着し、係員に荷物を出してもらった。
台車に載って現れた”花嫁”は、思った以上に大きく分厚い段ボールに包まれていた。
思わず唾を飲み込んだ。
丈が自分の腰よりも高い。
すでに見た目で、半端ではない重量が伝わってくる。
係員さんは、車を停めている場所まで台車で運んでくれた。
それだけでなく、積み込みも手伝ってくれるという。
言葉に甘える事にした。
あらかじめ広めに空けておいた助手席に向かって、
”花嫁”を二人で抱きかかえていく。
しかし、……入らない。
どんなに角度を変えても入らない。
……なんてこった!!
自分の軽自動車の小ささを恨んだ。
決して愛しの”花嫁”に向かって「ダイエットしろ」なんて、露や塵ほども思わない。
ここまで手伝ってくださった係員さんに御礼を伝えて、
一人で積み込みをするにあたってスペースを占有する許可をもらった。
係員さんは去り際に「大変ですね。スロット台ですよね」と声をかけてくれた。
ありがたいけれど、荷物の中身についてはなるべく言及しない方がいいと思うよ。
自分は大丈夫だけど。
……さて、どうやって車に積み込むのか?
こんなこともあろうかと、ハサミを用意していた。
以前実機をお迎えした際は、自宅まで業者が配送してくれた。
しかし処分する時は、リサイクルショップまで車で運び込んだ。
つまり、スロット台を自分の車に載せる事ができるのは、証明済みだ。
早速、ハサミを使って段ボールを解体し始めた。
スロット台の段ボールは、普段接することのない大きさと分厚さだ。
テープも厳重に貼ってあり、しっかりと封されている。
安物のハサミで苦労したが、なんとか各所のテープを切断していく。
段ボールの構造もやや複雑で、展開するのに手間取った。
(車に搬入する直前。画像は加工してあります)
……そしてついに”花嫁”との初対面。
”花嫁”は、ヴェールの代わりに空気の詰まったビニールの緩衝材に包まれていた。
想定していたとはいえ、まさか本当に配送業者の駐車場で、初の対面になるとは。
”花嫁”をジッとみつめて、心の中で「歓迎するよ」と呟いた。
感動の邂逅も束の間、”花嫁”を抱えて再度積み込みを試みた。
……載らない。
どんなに角度を変えても助手席には載ってくれない。
これは想定外だった。
助手席に乗せ、シートベルトを付けて、
このまま自宅までのドライブを楽しみたかった。
口惜しいが、諦めよう。
ただでさえ一人で持つにはキツイ重さだ。
無理矢理載せようとして、”花嫁”を傷つけてしまったら大変だ。
予定を変更して、後部座席の足元に置くことにした。
助手席のシートを前にずらし、スペースを作った。
後部座席とドアとの距離が狭かったが、ギリギリ通す事が出来た。
かくして無事に”花嫁”を車に迎え入れることに成功した。
……達成感がやばい。
ハンパない。
半年前にホールで出会い、それからひたすら想い続けてきた台が、
いま自分の車に載っている。
いや、ここで油断してはいけない。
無事”花嫁”を自宅に送り届けねば。
決意新たにして運転をはじめるが、自然と笑みが溢れてくる。
ホールでフリーズを引いた時よりも嬉しい。
……いかんいかん、安全運転。
自宅に着いた後も、大変だった。
車→玄関→階段の関門を突破して、自室にたどり着かねばならない。
実は、前日に掃除をしておいた。
設置のスペース確保と、安全に自室まで運ぶためだ。
余計なものが経路上にあると、ちょっとしたものでも運搬の邪魔になる。
前の実機で学んだことだ。
車に入れる時にも苦戦した後部座席とドアとの間。
出す時も大変な困難を伴ったが、なんとか運び出し、自宅の門をくぐる事ができた。
玄関で一度”花嫁”に待機してもらう。
(玄関に嫁がいる。不思議な気持ちだ…)
緩衝材を取り外すと、側面に取っ手が現れた。
正直、この取っ手無しで車から自宅に運び込むのはなかなか辛かった。
そして経路の再確認。
問題なさそうなので、いよいよ最後の難関、階段だ。
自宅の階段は狭い。
人がすれ違うのもやっとだ。
しかもU字型に登っていくので、途中360°の急カーブがある。
(ほんとに階段、狭くて急なんです。怖かった。 ※画像は加工してあります)
以前実機を運んだ時の教訓を活かして、
無理して一気に上がろうとせず、休み休み着実に登って行った。
階段のせいで、通常よりも倍以上に重く感じる。
両手が限界を迎えそうになるが、なんとか自室まで運び込むことに成功した。
側面に取っ手が無かったらもっと大変だったと思う。
リスクはあったが、事前に緩衝材を外して正解だった。
最後まで気を抜かないように注意して、
机の上に”花嫁”を迎えた。
ようこそ、わが家へ。
心から歓迎するよ。
自分は不束者かもしれないけれど、
君と君の姉妹たちのために、出来ることはしていくつもりだ。
これから、末永くよろしくね。
(お迎え直後の妻です。自分にはもったいないくらい美しいんですよ)
その日は、電源確認などの最低限のチェックだけで終わらせた。
1回も回さなかった。
ツイッターにも報告しなかった。
明日の配信で、最後に”花嫁のお披露目”をしよう。
どうせなら、なるべく多くの人に祝福してもらいたい。
本当の初夜は、そのあとだ。
~ ②につづく ~
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このコラムへのコメント(4 件)
火傷するので取り扱いには注意ですぜぇ…!
おほめ頂き恐縮です☆
そしてさすがの目の付け所…
ハンドルくんさまも、握り心地のなかなかに良きお方とお見受けいたしました。
台もそうですが、タイヤのホイールも可愛いですね。