無職が物語シリーズに救われた話

※熱い自分語り
※<物語>シリーズセカンドシーズン以降のネタバレを若干含む











仕事を辞めた理由はよくありふれたものだと思っています。
客先常駐業務で勤務地が数年おきに変わる、残業時間が多い、日勤と夜勤を交互したシフト制、
先輩・お客様との対人関係で悩み精神科医から適応障害認定……。
社内に40代後半からのお払い箱部署があり、技術についていけなくなった社員はそこに収容され……。
体調・精神的な不安、それとお払い部署の存在。愛社精神は持てず気持ちだけが日々離れていきました。
お世辞にもホワイト企業とは言えず、このまま20代後半に突入するのが怖くて退職に至りました。


7月に会社を辞めたボクは仕事も探さす遊んだりスロットの特定日・取材日狙いばかりをしていました。
「来月から本気を出す」カレンダーと同じことを呟いていたと思います。

▲【７月】 これからどんどん気温が上昇していく。体力温存の為8月から本気を出す。

しかし、7月が終わっても、8月が終わっても、9月の中旬になっても本気を出すことはありませんでした。

スロット生活は勝てる日ばかりではありません。
最初は調子良かったものの負けが多くなりスロット生活は完全に崩壊していました。
そんな生活をしていれば当たり前ですが、貯金は減る一方です。


お金が無くなり、心が貧しくなると、前職在籍中には考えもしない悪魔的閃きをするようになっていました。
「東京を離れて実家に帰れば働かなくても生きていける。」
親の脛をかじって生きていく、後ろ向きな逆ベクトルの決意を抱くようになっていました。
ええ、最悪です、ゴミクズです。今思えば何考えてるんだおどれはと背中を蹴りたくなります。

一度その発想になったら、堕落の速度は加速度的に上がってしまいました。
ただただ貯金を崩して惰性で生きていただけでした。



そんな時とあるアニメに再び出会いました。
それは、ホールでも有名タイトルとして知られている<物語>シリーズです。

化物語、偽物語まではアニメを見ていたのですが、その続きを知らなかったボク。
お金は無くても時間だけは沢山ある。
月額契約している動画サイト・レンタル店でDVDを借り物語シリーズを貪るように見ていました。

夢中になって見ていました。昼も夜も関係無く。
一日中見ていました。時間だけはあったので。


自分が再び立ち上がるきっかけは、終物語<まよいヘル>でした。
ここまでの物語シリーズを知らない人向けの簡単なストーリー解説。
成仏したが地獄に堕ちてしまった八九寺真宵と地獄に堕ちた阿良々木暦の物語。
地獄に堕ちた阿良々木暦を現世に戻すために、八九寺真宵が地獄を案内する物語。

この終物語のラストシーンこそが、再び社会に立つ勇気と決意をくれたものになりました。

（以下引用）
「僕なんかが生き返って良いのかな…？」
「僕なんかが生き返って良いのかなとは何という言い草ですか！
なんですか阿良々木さん怖じ気付きましたか！
大変な思いとかしたくないですか！疲れちゃいましたか？
（中略）
阿良々木さんは生きるのが大好きな人"だった"じゃないですか！」

阿良々木くん以上に、このセリフは、ボクに刺さっていました。
東京で生きることをやめ、楽な道に進もうとしていたボクにとっては
心臓をえぐられるような言葉でした。


大変な思いから逃げようとしていました。
疲れる仕事から逃げようとしていました。
再び社会に出ることに怖じ気ついていました。
社会から逃げて、向き合いたくない現実から目を逸しているだけでした。


気がついたら情けなく泣いていました。
そして、翌日から本気になる決意をしました。


◆◆◆◆◆


「マグさん、弊社では未経験の職種となり、今までのキャリアを捨て1からのスタートとなります。
何年かは勉強する日々が続きますが大丈夫でしょうか。」
「自分からこんなことを言うのは不思議に思われるかもしれませんが……
挑戦をすることは楽しいことだと感じています。
壁が高ければ高いほど、挑戦するやりがいがあると思います。」

面接で言った言葉は嘘偽り無いもの。
挑戦することを思い出させてくれた<物語シリーズ>には感謝をしています。



11月某日からまた、正社員として働き始めます。
不安に思うこともあります、悩むこともあると思います、理不尽なこともあると思います。
自分の力ではどうしようもなく、子どものように泣くこともあると思います。

ここには人生の先輩が沢山います。
その先輩達に沢山アドバイスや意見を貰いたいと思っています。

あ、あと飲みとか連れ打ちとか行きたいです！
人見知りの小心者なのであまりおもしろいお話は出来ませんが……、
それでもよろしくおねがいします！


ごめんなさい、特にオチとかも考えていないです、、、
無職の時、不安で夜も寝れない日もありましたが、連れ打ちやTwitterで構って頂いた
全ての人たちに感謝を！……という感じでうまくまとめようと思います（笑）

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