TOKIOが星になる……

パチンコを始めたきっかけは、当時、大阪に住んでいた友人がその道のプロだったということだ。彼が上京した時、彼との待ち合わせ場所がとあるホール様で、その時打っていたのが「TOKIOデラックス」だった。正直パチンコにまったく興味のなかった私だったが、彼が打っている「ソレ」の中で銀の玉が飛び回ってる光景は素人の私にでも「おもしろい」と思わせるに十分だった。そして彼が次に上京する時、敢えて先に現地に着いた私は、初めてパチンコを打ってみたのだった。「サンド」にお金を入れるとか、ハンドルをどう扱うのか…など、初めての打つ方が通る道を同じように通り、そこからパチンコが徐々に生活の一部になったのだった（なお、初打ちはビギナーズラックが発動したのも大きな影響を与えたのだが）。余談はともかく、この「TOKIOデラックス」が職場近くのホールに10台以上設置されており、毎日盛況していたのだが、この度撤去されたのである。いつものようにホールに立ち寄ると、全ての台が稼動停止となっていたのだ…。その時の衝撃は、計り知れないものだった…。店員さんに聞くと「検定の関係でたぶん撤去になる」とのことだった。私は途方にくれた…初めて告白して振られた学生の時と同じように心が締め付けられた…。

この台を通してパチンコの「玉の動きを楽しむ」ことを学び、結果に一喜一憂し、そして愛情にも似た気持ちで打っていたのを、これからも私は忘れないだろう。この「TOKIOデラックス」は「星になって」しまったが、これからも色々な台を通して人生楽しく過ごせたら、と切に願っている。

4