エンドレスサマージージ②

①はコチラ。(4コマ)
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BIG 8連して出玉をあっと言う間に作ったお爺さん。
そして私もチェリー重複から
BIG3 REG2と連チャンさせ、投資分だけ流して続行する事に。

でもやっぱりこういうものなんだな。二人とも徐々にハマり始める。
足をカタカタと揺らし、イライラしているご様子のお爺さんを横目で見ていたら
揺らしていた足を止め、箱を持って立ち上がった。

流すのかな？なら私もそっちに移動してみようかな。
そう思い箱を手に取りメダルを入れようとした瞬間に左肩を叩かれた。

ビックリしたー。もー誰だよー。
メダル落としそうになったじゃないかーとか思いながら顔を上げるとそのお爺さんだった。


「これ見てよ！」


と言いたそうに
目玉がこぼれ落ちそうなくらいにかっ開き
私の肩をバンバン叩きながら左隣のデータランプを指さすお爺さん。

BIG5 REG8 合算1/140を示すそのデータランプの現在の回転数は870くらいになっていた。

・・・うん。とりわけ珍しい事でもないし、何より私とあなたは初対面ですよね？
むやみやたらと肩をバンバン叩くのは止めていただけないでしょうか？
しかし肩を叩いてくるだけで話かけてくる訳ではないので得意の苦笑いでスルーする。



そうこうしている内にさっきまでお爺さんが打っていた台が埋まってしまった。
（結果的にこの後その台はまったく伸びていなかったので移動しなくて良かった）

他に目ぼしい台も見当たらないのでお爺さんの隣で続行することに。

う～ん、深くても300Gまでには引けるし
BIGに寄ってるから何とかなってるけど連チャンしなくなってきた。
下皿をモミモミしながらどうしようかと考えていたら
太ももに強めの衝撃が走る。
いってぇ！と思わず声が出る程の衝撃だ。

もうね、ここまで読んでくださった方は分かっていると思います。
そうです、犯人はお爺さんです。

バレない程度に軽めの深呼吸をして心を落ち着かせる。
怒ってはいけない、悪気は無いんだ。
そう自分に言い聞かせ強制的にスンモードに突入させてお爺さんの方を向く。


現在G数、約1200回転


よくここまでハメたな(笑)
いやね、ハマって怒るのは分かるよ？
でも私を叩いて良い理由にはならないんだよなぁ。

そして話かけてくる訳でもないのでどうしようもない。
また苦笑いでスルーを決め込もうとしたら
その瞬間、腕を強く引き寄せられた。いってぇ！（二回目）

マイジャグのランプの所をのぞき込んでもらいたかったようだが
腕を引っ張るのはナシだぜジィさん・・・

早い話がね、ただ光ってたんですよ。通常ランプが。
バケ！バケ！と連呼しているが
こっちからしてみればBIGでもREGでも何でもいい。

そんな事より、やっと口を開いたかと思えばバケかよと
もはや笑えてきた(笑)

私の腕を掴んでいるお爺さんの指を丁寧に一本ずつ剥がしながら
「まだ分からないですよ～」なんて相槌を打ってやる私はただのお人よしだ。



やっと自分の席に戻り1回転回したら単独からの文字色同色ランプが点灯。

わ、うつった！と少し喜んでいたらまた腕を掴まれた。
もーなんだよー、今までのご老人が全員可愛く思えるくらいにガンガン来るなぁ。

あーはいはい。BIGだったんですね。良かったじゃないですか。
そう冷たくあしらおうと思いながらお爺さんの顔を見たら
目をかっ開き過ぎて目玉がこぼれ落ちていた。
まぁ嘘ですけどね。

まるで選挙で当選したかのような喜び方で私の手を握りブンブンと上下に振る。


「俺な、絶対バケだと思ったのよ！」


・・・知ってるよ(笑)！
でも素直に喜んでいる姿を見たら怒る気も失せた。

私の台もBIG確定状態で放置していたので、お爺さんに見て！と指さしで合図をする。
のぞき込んだお爺さんの一言。



「俺、よく見えねぇんだよ(笑)」



ズコーッ



これがご老人だ。どこまでもマイペース。
いや、もういいんだ。私の心は完全に閉じた。


「アンタの台、次は30G以内に当たる。絶対。」


そう言うお爺さんに返事をする訳でもなく、ただ手を横に振った。
散々バケだのどーのこーの言ってる人の言葉を鵜呑みにする訳が無いじゃないか。

昔まだパチンコを始めたばかりの頃に
この台、100回転以内で当たるよ！譲ってやる！とお婆さんに騙された事だってあるんだ。
（これは無知な私が悪かった）

もう騙されないぞ、私だってあの頃よりは大分年をくったんだ。
そもそも何の根拠があって一体そういう事を言うかｎ・・・光ったぁ！
うわ、怖っ。26Gで光った・・・しかもBIG。ラッキー！

お爺さんにバレないようにさらっと消化しようと高速で回していたらバレた。
この店、キュインって鳴るんだもんなぁ。そりゃあバレますわ。

苦笑いで「本当に30G以内で当たりました。すごいですね。」と言ったら
「アンタの腕がいいのよ！」と二の腕をブニブニと揉まれた。

・・・今日、暑かったから半袖着たけど長袖着て来れば良かったな。



今までのを耐えていれば嵐は過ぎると思っていた。だから耐えた。
しかし違った。むしろここからだった。

もういい加減、怒りも何も感じなくなり
ただ愛想笑いをするだけの私にマシンガントークをかますお爺さん。
内容は本当にどうでもいい事ばかり。

やれ最近は出ないだ、足腰が痛いだ、
近くにある昔からやっている純喫茶のツナサンドが美味いだの・・・
うん、それだけは詳しく聞いておこう。
（その日の晩ご飯として行ってみたら本当に美味しかった。）

とにかく終わらない。ずっとお爺さんのターン。
もう聞こえないフリをしようとTwitterを開く。耐えるの辛いし誰かに愚痴りたかった。



ご老人に対するスルースキルを磨きたい。
そう切実に訴える私にポリンキーさんからの一言。

「ネタになるんで、ご老人には絡んで下さい(笑)
エンドレスサマージージ、期待しています。」

そんなこんなでこのエンドレスサマージージが生まれた訳であります。

良いタイトルですよね。
さっきまで心を閉ざしていたのに、このタイトルでコラムを書こうと決めた瞬間に楽しくなってしまった私は
人として少し壊れているのかも知れません。

でもやはりマシンガントークに付き合わされるのは辛い。

岡井さんの提案通りヤンキーファッションでホールに行こうかと思うくらいに辛い。



ん？待てよ？
もう一つ提案があったな。

歳が近く、体型も似ている、同じくご老人ホイホイの人を連れて行けば良いんだと・・・

続く・・・かどうかは分かりません(笑)

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