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パチスロワイルドサイド-脇役という生き方-

パチスロワイルドサイド-脇役という生き方-

2022.12.20

設定推測の結末~神台、再び③~

ラッシー ラッシー   パチスロワイルドサイド-脇役という生き方-

前回までのあらすじ
マイホの旧特定日で全台ジマを取り逃し、早々に『パチスロ鉄拳2nd(以下、鉄拳2nd)』での趣味打ちにシフトしたラッシー。しかし、旧特定日の鉄拳2ndは隠れた激アツジマだった。序盤からハイペースでボーナスが当たり、ほんのりと高設定を予感させる。そしてART準備中に引いたREGを皮切りにロングARTに発展し、一連で5,000枚OVERを達成。設定推測の値も高設定域を示しているが、果たして設定は……。

前編(①)はこちら
中編(②)はこちら
 

パチスロ鉄拳2ndの筐体

▲5号機「パチスロ鉄拳2nd」(山佐)

店内は空き台を探すのが難しいほど活気づいていた。仕事を終え訪れた人々が、次々と空き台を埋めていく。

例のキャンペーンガールは業務が終わったらしく、1時間ほど前にマイクアナウンスを入れて帰っていった。パチスロフロアを出る際に軽く会釈をしてくれて、俺も遠巻きに軽い会釈を返した。

彼女が放った〝勉強熱心〟という言葉を思い出すたび笑ってしまう。パチスロを打ちながらメモすることを、そんな風に捉えたことなど1度もなかった。しかし、見方によってはそう見えなくもないのかもしれない。

ガキの頃に読んだ麻雀漫画にも、そんなセリフがあった。「博奕打ちってのは楽して稼ごうという人種。その割にはやけに勤勉」。パチスロも、まさにその通りだと思う。

ラクして稼ごうと思ってはじめたが、今では小役カウンターを使ったり、詳細にメモを採ったりと面倒なことをしている。勝つために、そして誌面にネタを提供するために、いつの間にか面倒な作業が当たり前になっていた。

一般的に見れば奇異で面倒なその作業を、しっかり仕事に繋げられるのがパチスロライターのいいところ。旬を過ぎたとはいえ、5号機でも屈指の名機に数えられる鉄拳2ndだ。今一度伝えたい! その高設定がこれほど面白いということを!!

時代がAT機を選んだとしても、やはりリアルボーナスこそパチスロの王道であってほしい。ボーナス+ART機こそ、パチスロの中心であってほしい! きっと同じように思ってくれる読者がいるハズ。そんな同志のために、最高の実戦内容をお届けしたい――!!

そんな思いで一心不乱にレバーを叩き続けた。
 

未経験の衝撃。

より良いデータをという願いに反し、台の勢いは急降下。

367G 青BIG
215G 白BIG
399G 赤REG


…とARTナシの中ハマリが連続し、出玉がみるみる削られていく。さすがに設定4以上であることは間違いないと思っているものの、それでも「万が一」を思うと不安は燻る。が……

――「あっ! ありがてえ~」

REG終了から前兆挙動がはじまり、33G目でART告知が発生! 正確な当選契機は不明だが、REG中のレア役で前兆に移行した可能性もある。

このARTの1セット目は上乗せナシで駆け抜けるも、鉄拳チャンスで引き戻し2セット目へ継続。そして2セット目が残り3Gと差し迫った状況で青BIGが当選した。

――「ふー、どうにか繋がった」

クドいようだが純増は約1.7枚/Gなので、ARTだけでメダルを増やすことは難しい。ボーナスを絡めてやっと、まとまった出玉になる。こう書くとウイークポイントにも見えるのだが、そのもどかしさや上手く絡んだときの気持ち良さもボーナス+ART機の醍醐味だ。

ハマリのことなどすっかり忘れ、ハイな気分でBIGを消化していく。しかし、BIG終盤でピタリと手が止まった。

――「な、なんだコレ……!??」
 

パチスロ鉄拳2ndのBIG中

――「は? ハズレ!!?」

鉄拳2ndを自信を持って「打ち込んだ」とは言えないが、それでも少なくとも十数万ゲームは回しているハズだ。仕事でもよく打ったし、プライベートでもこうした高設定狙いの機会は多かった。しかし、BIG中のハズレなど引いた記憶が無い。

というか、本当にハズレなのだろうか!? なんの演出もなく、シレッとハズれたのだが!? 急いでケータイを取り出し、攻略誌「H」のサイトで調べてみると……

BIG中のハズレ情報
確率:1/32768.0
恩恵:デビルラッシュ確定


――「な、なんだって!? まさか……」
 

パチスロ鉄拳2ndのデビルバトル

――「マジじゃん!!!」

確率1/32768……どうりで見た記憶がないわけだ。通常時の1/32768とはワケが違う! BIG中の1/32768なのだ。これまで引けていないのも頷ける。さらに、このBIG終了時に再び設定差の大きい平八・一八・仁画面が出現。
 

【BIG終了画面】
平八・一八・仁(3人)選択割合
設定 選択割合
1~3 1.56%
4~6 4.69%

――「まーたー出た! もう上だろコレ」

高設定の期待が高まり、同時にデビルラッシュ突入という幸福の二重奏! もしも朝イチの入場抽選で良い番号を引いていたら、ラクに勝ててはいたかもしれないが、これらは味わえていなかったハズだ。

いざ、未知の領域へ!!

現在の出玉は4,000枚強。ここからATが延びれば、鉄拳2ndの自己記録7,000枚を超えられるかもしれない! もちろん記録などなんの意味もない。ただ、お別れが迫った鉄拳2ndだ。悔いなく遊びつくしてお別れしたい――!!

台「デビル ラーッシュ」

鉄拳2ndにおいて最後になるかもしれない「デビルラッシュ」の音声を両鼓膜でしっかり受け止め、ゆっくりと一打一打かみしめるようにART準備中を回した。すると、ほどなく強チャンス目同時当選で白BIGがポロリ!

――「ヤバすぎる! 仕上がってきた!」

さらに……

――「おいおいおい、マジか……」

またしても手が止まった。
 

高設定のサイン。

デビルラッシュ準備中に引いたBIGの終了画面が……
 

パチスロ鉄拳2ndのBIG終了画面・木人

まさかの木人! 言わずと知れた高設定示唆【強】画面だ!!
 

【BIG終了画面】 木人選択割合
設定 選択割合
1~3 0.05%
4 0.62%
5 0.83%
6 1.25%

――「会いたかった……お前に会いたかった……」

すでに高設定濃厚の状況だが、ダメ押しの木人画面。これはもう設定4以上と断定して構わないハズだ。設定確定演出が存在しないため4・5・6のどれかを断定するのは難しいが、とにかく〝ウエ〟であることは間違いないだろう。

そして待望のデビルラッシュに突入!
 

上位AT「デビルラッシュ」とは?
1セット10~50Gの上位ARTで、継続率は90%にも上る。消化中はデビルラッシュゲーム数の上乗せ抽選のほか、通常ART「鉄拳ラッシュ」のゲーム数・セット数上乗せ抽選も行われる。突入時の期待獲得枚数は約2,500枚。


このデビルラッシュは7セット継続と少々物足りない結果となったが、それでも通常ARTの140G上乗せに成功。このデビルラッシュから急激にレア役が落ちなくなり、上乗せペースも鈍化してきたが、それを補うかのように鉄拳チャンスが絶好調。

結果、この一連のARTは7セット継続して1,601枚の出玉を獲得。5,000枚で満足せず、欲を出して正解だった。

徐々に閉店時間が見えてきたが、もう鉄拳2ndの高設定をツモるチャンスなどないかもしれない。ならば、とことんまで行ってやる! それがツモった者の責務でもある。「アイツにツモられたなら仕方がない」。そう思われるほどしゃぶり尽くす――!!
 

トリガー再来!!

閉店までおよそ1時間半。いたずらに出玉を減らして終了となる恐れも高い。ここから多くは望まない。なるべく早くART初当りを射止め、ボーナスを1~2発絡めて500枚程度取れればそれでいい。

そんな風に思っていると、ART終了からほどなく前兆挙動がスタートし、わずか41GでART告知が発生! そしてART開始から22G目に……

――「おい、ウソだろ……!!?」

弱カットインから青7が揃い、この日2度目となる鉄拳アタックに突入! おそらくこれがこの日最後の見せ場となるだろう。出玉を減らさずヤメられるのだから、閉店取り切れずヤメなど望むところだ! 周りの客に嗤われるくらい乗せてやるッ!!!

青7揃いで+10G
赤7揃いで+20G
青7揃いで+10G
青7揃いで+10G


――「くぅ~、頼むって! 最高の思い出を作らせてくれッ!」

赤7揃いで+20G
青7揃いで+10G
青7揃いで+10G
青7揃いで+10G


――「さっきの記録(+90G)超えたーーー!!」





終了!!

――「終わんのかいッ!!」

どうにか1回目の上乗せ記録は超えたものの、それより10Gだけ多い+100Gで終了。ここで、この夢のような実戦が遂に終わりを迎えることを実感した。

――「く~~~、……ありがとう」

右手で台枠を優しく撫でた。鉄拳2ndを象徴するトリガーでこの結果は少し悔しくもあるが、最後まで楽しませくれた台に対する感謝が上回った。
 

This is SIX.

その後のART中にもBIGやレイジゾーン(上乗せ超高確)を重ね、閉店時間の少し前にARTが終了。リザルトは1つ前のARTも含め880G継続、獲得枚数は1,990枚だった。閉店取り切れずヤメも辞さずの覚悟なので、高確にいないことを確認して実戦終了。流した出玉は……

ドル箱の別積み

6,255枚!

自己記録更新とはならなかったものの、しっかりと高設定をツモっての勝利は格別だった。総投資は5,000円なので、言うまでもなく大勝ち。6.5号機が活躍する現代からすると地味な勝利に見えるだろうが、鉄拳2ndでこれなら大勝利と言っていい。

というか、パチスロはこれでいいとさえ思う。

好きな機種を朝イチから狙い、高設定をツモれたときに終日粘り倒してやっと5,000枚を超える。これくらいのバランスが丁度いい。万枚が出るのは、ツモったうえで奇跡を2~3発重ねたときだけでいい。万枚は、それくらい遠い憧れで十分だ。

この日の設定推測要素は…
 

最終的な設定推測要素
推測要素 実際の出現率 設定6の値
弱チェリー同時当選
出現率
1/1037.5 1/3276.8
スイカ同時当選
出現率
1/565.9 1/728.2
弱チェリー出現率 1/76.9 1/80.6
スイカ出現率 1/67.7 1/74.2

数値関連はいずれも設定6を超えていた。そして、出現したすべてのBIG終了画面を設定推測ツールにかけてみると……
 

BIG終了画面から算出した
各設定の可能性
設定 可能性
1 0.3%
2 0.4%
3 0.3%
4 29.2%
5 22.1%
6 47.7%

設定3以下の可能性は〝ほぼナシ〟。設定6の可能性が最も高いという結果に!! これはやはり6だったと思っていいでしょう。6,000枚OVERという出玉も嬉しいが、なにより好きな機種の高設定を終日粘れたという事実が嬉しかった。

しばらく仕事に追われ忘れつつあった感覚を思い出せた気がした。やっぱりパチスロは高設定狙いこそ面白い。特に「そんなシマに入るわけないだろ」という、過疎ジマでのツモは〝ひとしお〟だ。

そしてなにより、そんなシマにも高設定を投じてくれるマイホを、より一層好きになった。集客だけを重視した機械的なラインナップ・設定配分ではなく、店長や設定師の趣味が反映された〝血の通った〟設定配分

そんな奇特なホールを、今後も大事にしていきたいと思わせてくれた一戦だった。
 

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ラッシー
代表作:パチスロワイルドサイド -脇役という生き方-

山形県出身。アルバイトでCSのパチンコ・パチスロ番組スタッフを経験し、その後、パチスロ攻略誌編集部へ。2年半ほど編集部員としての下積みを経て、23歳でライターに転身。現在は「パチスロ必勝本&DX」や「パチスロ極&Z」を中心に執筆。DVD・CS番組・無料動画などに出演しつつ、動画のディレクションや編集も担当。好きなパチスロはハナビシリーズ・ドンちゃんシリーズ、他多数。

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