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あるくの古戦場跡地 ~老兵は只去り行くのみ~
あるくの古戦場跡地 ~老兵は只去り行くのみ~
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あるくさん
元スロぱちハイブリット20年選手。というか、勝負事ならなんでも。 理論と自論を1周した所で一線から身を退く。衰えながらもエンターティナーなヒキは健在。 - 投稿日:2017/03/23 08:52
聳え立つ宣伝用電光掲示板、綺麗な石床、事細かに表示出来るデータ表示機、イオン清浄された空気、コーヒーを運ぶコーヒーレディなる者、昨今では皆が思い浮かべるであろう情景。
いつしか情報伝達手段は紙媒体から電子へと本格的に移り変わり、この業界も正に情報社会というべき時代が到来していた。
当時、私は長らく使っていた携帯を番号ごと解約し、過去の人間と接触を絶っていた。
何がそうさせたのかは自分でも正直分からないのだが、1つの理由としてはホール内で流行の小道具を使う事を極端に嫌った為であろうか。小役カウントにパチパチ君なるものが流行って出回っていたのだが、これも気に食わないのである。流石に実践データを採る際には全て記憶するという訳にもいかず、アナログ派代表よろしくメモ帳とペンが一本あれば十分、あとは自分には不要な物として記憶とコイン勘定で通していた。別に気取っている訳でも意地でもなく、過去にはメモすらNGのホールさえあった。そこで新台の膨大な振り分けテーブル表を作っては、煙草の包装にカンペを紛れ込ませたりもしたものだ。まぁ色々とくっ喋ったが、補助輪を付けた流行りの自転車に乗るのが嫌であり、自分としては下らないしみすぼらしく格好悪いのだ。ポーカーで言うなら、カウンティングに堂々とメモを採るようなものか。
前向きに見れば人は通信の高速化も相まって情報処理能力の簡略化、物は液晶の投入などによる演出の多彩化、役物や3D表現は進化と言えるかもしれない。が、世の中便利になれば、人が行う事はいずれなくなり、その能力は退化していく。若い人たちには信じられないかもしれないが、本来ぱちんこは玉の流れのみで楽しめるものであり、スロットは音とリールの滑り、制御だけでも楽しめるのである。敢えて言っておくが、‘‘昨今の台が全て駄目‘‘な訳ではない。ただ、作り手にも面白さの原点というものが忘れ去られているのではなかろうか。
代表的なもので、最近どの台にもある‘‘PUSHボタン‘‘アレは本当に必要なのだろうか?
思いっきり主観で語るが、台パンの名目を与えるだけの産物であり、ただ打ち手の想像力を欠くだけである。リーチが掛かって手で仰ぐ、鍵穴をほじほじする・・・これだけでいいじゃないか。
今やスマホやらでホールからでも機種情報を事細かに拾える時代、猿でも出来るハイエナだらけ。
ボーダー、天井?いやいや、ボーダー理論の始祖が誰だか知ってて言ってるの?
いつからか、この温い空気がイヤになってきた自分が居る。
一昔前なら、機種の情報引っさげていざ打ちにいけば挙動がヘン。はい裏返ってました!! なんて事も日常茶飯事、ちょっとした攻略打ちなんざしようものなら事務所から店長飛び出してきたり。
朝イチでいけば勝率100%、モーニング台や変更台の取り合いで殴り合い始まったり、無事に交換所に景品出せたと思ったら、景品数誤魔化し脅しの修羅の国。
それでいて常連の人たちはよくコーヒーくれたりしたんだよ、ここ10年くらいは貰った記憶もない。
良くも悪くもみんな熱かった、店も台もそこに集まる人たちも。
‘‘パ‘‘の電球の切れた外灯、板張りの軋む床板、台番にコールランプとパトライトしかない頭上、焦げた金属の匂いに混じるワックス臭、鉄火場のシマにたち込める煙草の煙、パンチパーマかリーゼントの店員が繰り広げる強烈なマイクパフォーマンス・・・そう、私にはこれで十分なのである。
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あるくさんの
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このコラムへのコメント(5 件)
ほんとここ数年数十年でのホールの進化は凄まじいですよね。昔のホール、筐体と現在を比べるとその進化に驚きます。
時代の流れなので、それが当然だとは思いますが、最新のホール、古いホールが共存出来れば、ユーザーとしても選択肢があっていいんですがね。
>ガラムさん
海外産のあのモクの人ならそう言ってくれると思ってました!
ゲームセンター(アミューズメント)でも健全とは言い切れない所を、女性客や若者を意識してアピールする所は、競馬や麻雀屋、公の賭博はドコもそうですね。
まあ、元々はこの業界も娯楽のカテゴリなんでしょうけど敢えて皮肉で。
不健全…アウトロー…限りなくグレーといいますか…表現が難しい。
ですが、私も最後の一行に集約されてると思います。
裸と裸でぶつかりあい祭 みたいな、ね。
初めまして、コメントありがとうございます。
嬉しいですよねぇ…物どうこうじゃなくて、共感とか感謝の気持ちが嬉しい。
最近なんか目押し頼まれて揃える→会釈も何もなし とか普通にあるから怖い…
ちょっと昔を懐かしんで貰えたら、ディスる意味でなくちょっと今と昔の違いを考えて貰えたら
私としてはボソボソと書き綴った甲斐があります。
パチンコ始めた頃、チューリップ台を打っていたら、隣のおじさんが「お兄ちゃん若いのにこんな台打つの?」と話かけてきました。
そして私が「お金無いですし…でもこういう台好きですよ。」と答えた所、缶コーヒーを奢ってくれた事がありました。
嬉しかったなぁ(笑)
いやぁ懐かしい・・・。
そこまで言い切ると語弊がありますが、どこまで行ってもギャンブルの側面は無くならないし世間からの認識も変わらないと思うので。
だからこそ昔の人情と情熱の溢れるアウトローな雰囲気が懐かしい。