新米編集長奮闘記「なぜパチ７を立ち上げたのか⑮」

うん、なんだか今日はゆっくり時間。

ベロンのついでに勢いで書いちゃお。そうしちゃお。

えーと、前回がどんな感じでしたっけ。

あー、そうだそうだ。編集部員をスカウトで集めなくちゃいけなくて、機種担当として右キモをゲットしたお話でしたね。となりますと、今回はもう一人の立ち上げメンバー、カモ原こと左キモの話となります。


カモ原はですね。

騙された男なんです(笑)

どういうことかと言いますと、パチ7編集部は営業企画開発部というなんかそれっぽい名前の部に所属しているんですね。で、この部署は『本社』に存在するわけです。

別に本社だから偉い、という会社ではないんですが、ある種の特殊技能を持った人間が集まってくるんです。特に営業企画開発部はそうです。

全国拠点のメンバーをバックアップしたり、新企画や新商材を開発したり、新しいメディアと窓口を作ったり。つまり企画立案に突出した人間だったり、媒体知識が抱負な人間が集まるエリート風部隊なわけです。まぁ、大概、私のように何か突出していても、等価交換よろしく、どこかが欠損している人間の集まりともいうわけです。

で、カモ原は本社在籍ではなく、全国拠点のひとつで働く社員だったんです。ここで覚えていて頂きたいのが、カモ原が『デザイナー』であったこと。

「なんかデザイナーなのにやたら企画力がある人間がいるぞ」

私はカモ原と会ったことはなかったんですが、そういう話は耳にしていましたので、名前は認識していたんですね。

そうなると、ウチの偉い人がスカウトに動いたりするわけです。実際にカモ原も「営業企画開発部でその企画力を活かさないか？」という話を受けていたらしいんです。らしい、というのは私も後から聞いた話なので。

当然、カモ原の心は華やぐわけです。自分の企画力を活かして業務遂行出来る、本社で全国的な動きが出来る、こんなところでしょうね。その心境は容易に想像できます。

私自身がそういう経路でスカウトされてこの部署に来ているわけですから、なおさら。……まぁ私の場合は、自分でゴリゴリアピールして無理矢理入れてもらった感が強いんですが(笑)

ここで時系列を少し整理します。

カモ原がスカウトを受け、ほぼ移籍確定となった時点では、パチ7の立ち上げが決まっていなかったんです。詰まるところ、カモ原はまさに企画職につく予定でのスカウトでしたし、本人もそのつもりビンビンだったわけです。

で、移籍となる日の1ヶ月前くらいでしょうか。パチ7の立ち上げが決まり、過去にも触れた自社で頑張る方針も確定となりました。

そう、そしてそれが私が動いていたスカウト期間なんですね。

前回触れたと思いますが、私がスカウトしたい人数は2名。内訳として、機種寄りの1名とデザイン寄りの1名を欲していたわけです。

もうお分かりですね。

企画職として活躍するはずであったカモ原を、直前で私がインターセプトしたんです(笑)

偉い人からカモ原の移籍を聞きつけた私は、数瞬も迷わずこう言い放ちます。

「くれ。そいつ、くれ」

「あ、それいいね！あいつパチンコパチスロ無茶苦茶好きだし！」

「おう、打ってつけじゃんか」

「んじゃ、本人に話してみよう」

数日後、偉い人と私に話を受けるカモ原。場は新橋のちょっと高めの飲み屋。今はそこそこ飲めるようになったカモ原も、この時は飲み会は年に2回くらいしか行かないという状態。

まぁ、飲め、と。偉い人と私のプレッシャーを跳ね除けるなんて当時のカモ原には土台無理な話。まぁ飲めと。

企画で勝負したい？ うんうん分かるよ、俺も企画屋だからね。まぁ飲め。デザインはもうやりたくない？ そうかそうか、デザイナーからジョブチェンするんだから、ケジメつけたい気持ち、分かるよ。まぁ飲め。広告会社のアドマンとして、クライアントに貢献したい？ おー、素晴らしい志だ。そうだ、広告屋はクライアントに貢献してナンボだぞ。まぁ飲め。

まぁ飲め、5セット後、

「お前がやりたいことは分かった！ その上で言う。俺とお前でパチンコ界を牛耳ろう！」

「ふぇっす！」

酒に弱いやつは簡単でいい。

こうしてカモ原はパチ7の立ち上げメンバーとして加入することとなり、ガッツリとサイトデザインに関わることとなる(笑)

しかもよく聞いてみると、パチンコパチスロは5年位打っていないらしく、僕、そこまで愛はないです、ということが判明する始末。

そのカモ原が今やパチ7コミックで大活躍。そして、未だにデザインはやらされている。

カモちゃん、お前さんが『パチ7に入って良かった』、そう胸を張って言える日まで、オジサンそれなりに頑張るよ。

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