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人生の転機その2
人生の転機その2
-
さん
- 投稿日:2015/07/03 12:27
※『18禁の話ではなく』、『青いのが見えれば大丈夫』、『人生の転機』からの続きです
(前回までのあらすじ)
初スロの帰りに初めてパチスロの本を買ったにーまるは、パチスロ自体の面白さと同時に記事や解析の面白さにも感銘を受ける。それから頻繁に攻略誌を買うようになったにーまる。その人生に、とある転機が訪れるのであった…。
こんにちは、にーまるです。
前回は初めてパチスロの本を買ったところまででしたね。
初めてパチスロ雑誌を買うときって、まずどれを買ったらいいか迷いますよね。
私も最初は、コンビニに並んでいる中で目に止まったものを適当に買うというスタンスでした。
そうして何種類かの雑誌を買ううち、私の心を強く魅きつける雑誌がありました。
他の雑誌が若くて茶髪のいかにもプロっぽいお兄さんが多いイメージ(※個人的イメージです)なのに対し、その雑誌は比較的おじさんが多く(※あくまでもイメージです)。
しかもそのおじさん達が凄く真面目に頭のおかしいことをやっている(例:鉄棒ハナビ)。
コラムはもちろん、読者欄、編集後記、欄外の柱、果ては無断転載お断りの注意書きにまであふれる遊び心。
「こんな雑誌があったのか……!」
と、強い衝撃を受けました。
時を同じくして、元来漫画好きだった私はパチスロ漫画にも手を出し始めます。
こちらも、いくつか読んでみたところ、わりと同じ人が何誌にも描いているせいか似たような印象のものが多い(※個人的な印象です)なか、圧倒的オリジナリティのある漫画誌がありました。
絵の上手い人ばかりが揃っているわけではないのに、不思議と読ませる力のある作品が多く、他の雑誌に描いていない人も多かったその漫画誌は、前述の攻略雑誌と同じ出版社から発行されていることが分かりました。
――よし、これからはここの本を買うことにしよう。
そうして、読者になってから数ヶ月経った頃。
その間に、東京で一人暮らしをしていた私は、母と父の立て続けの入院により福島へと呼び戻されていました。
幸い両親ともに軽い病気だったため、3ヶ月ほどで私の手は要らなくなりましたが、既に東京の仕事は辞めてしまいアパートも引き払った後。
このまま地元で就職するしかないのか……と、暗鬱とした日々を送るなか、パチスロ雑誌が私の癒しでした。
そんなある日のこと。
読んでいた漫画誌の、編集スタッフ募集の記事がふと目に留まりました。
履歴書とパチスロに関する作文5枚を送付してください、というその一文に、
「福島からではどうしようもないよなあ」
と思いつつも、仕事もなくひたすら暇だった私は、暇潰しのつもりで送る宛もない作文を書いてみたのです。
そしてそれは、雑誌に挟んだまま家の片隅に放置され、誰にも見られることなく捨て去られる……はずでした。
<<つづく>>
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