夢占い～パチ7落語会～

突然ですが皆さん、占いって信じてます？

今日は1位だったから打ちに行って負ける。

今日は最下位だから運気上がるはず！

そして負ける。

ラッキーアイテムはゴールドの物。

わざわざゴールドの物買ってつけて負ける。

色々やって負けるなら普通に行くわ！



やっぱり負けるんですけどね。


世の中上手くできてるなぁと思いますが

どうにもよくわからない。

そんな事も世の中にはあるのです。


「嫌な夢だったなぁ。」

枕元にある水を飲み干すと同時に

「親分！夢占いって知ってますか？」

子分の平吉が駆け込んでくる。

「なんでい？朝からそそっかしいな。

夢占い？そんなの知らねぇよ！」

「おや？知らねぇんですかい？

見た夢からこの先何が起こるか教えてくれる

そんな占い師がいるんすよ！

面白いから一緒に行きません？」


…自分の見た夢も気になるが、ちょいと

からかってやろうか。

寅吉は占い師の元へと向かいます。


「ずいぶん混雑してんなぁ」

「みんな不安なんでしょう」

「おっと、ようやく順番が来たな。

平吉、俺が先に行って占い師の鼻を折ってやらぁ」



館へ入ると、椅子がポツンと１つ。

椅子の前には占い師が座っております。


占い師は語りかけます。

「どんな夢を最近見ましたか？」

寅吉は茶化してやろうと思い

「有村架純が妹になる夢を見ました」

占い師は答えます。

「じゃあ有村架純が妹になります」

寅吉は怒り心頭でこう返す。

「だから信用できねぇんだよ！
やっぱり詐欺じゃねーか！」

占い師は話を遮って、こう言い出した。

「アナタが本当の事を言わないから

私だってふざけますよ？

夢占いは結構当たるんです。」

息を飲む寅吉に占い師は話し続ける。

「例えば、死神が出てくる夢は

自分の死期が近い事を現します。

もう目の前に来ているようなら

数日後、もしかしたら今日にも

アナタは死にます」


思えば数日、死神が夢に出てくる。

しかも、少しづつ近づいてる。

ふと思うともう目の前だったような……。


脂汗が止まらない。

動悸も激しくなってきた。

まさか？こんな所で！？

意識が遠退いていくその瞬間




はっと目が覚めた。

よかった夢か……。

寅吉は落ち着いて

枕元にあった水を飲み干す。

水を飲み干したと同時に

平吉が駆け込んでくる。

「親分！夢占いって知ってますか？」


信じるか信じないかはアナタ次第です！
（やや強引）

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