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大学生パチンコ店員バイト時代のお話 第3章 「年一イベント」
大学生パチンコ店員バイト時代のお話 第3章 「年一イベント」
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さる(差分)さん
やりたいことをやり、やりたいことに生きていきたいそんなわがままな人間です。 好きな機種 モンキーターン 新鬼武者 ダンバイン 牙狼金色 押忍!番長2 - 投稿日:2016/11/11 00:07
パチンコ屋のバイトを初めて約1年が経過した5月中旬。
この頃になるとホールの主戦力となり、自分自身でもスロットやパチンコを打ちまくってる時期でした。
常連客にも顔を覚えられ
客「よう、今日何かオススメ台あるかい?」
僕「んー牙狼っすかねぇ。牙狼フェアみたいなことやってますし」
客「えー牙狼ぉ?」
僕「まぁ嫌ならいいんすけどね。千円30回る牙狼なんか滅多にないのに」
客「・・・じゃあやるわ」
みたいな会話をするようになっていた。
そんな様子を見ていた店長が閉店後「ちょっと事務所で話がある」と言ってきた。
(あーやべーやりすぎたかなぁ・・・怒られるんかなぁ・・・でも若い客だけじゃなくておっさんおばさんにも良い台教えてるし・・・えーでもなぁ・・・)
とか思いつつ事務所へ。
Z店長「おう、ちょっと座れ。」
僕「はい」
Z店長「折り入って頼みがあるというか、指令を出したいと思う。」
僕「へ?なんですか?」
Z店長「おまえのおかげで稼働率が前年度より45%アップしてるんだ。回収率は別としてな。」
僕「ほーいいじゃないですか(ドヤ顔)」
Z店長「そこでだ。」
Z店長「6月6日にイベントやるから40人以上並ばせてみろ」
僕「へ?」
Z店長「スロットコーナーを満席にしろ。お前のおかげで主にスロットコーナーの稼働率は急上昇している節がある。ってことはお前が色々と客に打ち方教えたりスロットの面白い部分を伝えているからこういう結果になってるはずだ。」
僕「は、はぁ・・・」
Z店長「もちろん見返りはある。時給150円アップだ。どうだ。やってみる価値があるんじゃないか?」
僕「ま、マジっすか!?いいんですか!?」
Z店長「ああ、やれたならこの約束は守ってやる。」
僕「・・・やりましょう。乗ったりますわその話」
という感じで6月6日に40人(スロットコーナー全台分よりオーバーしてるけども)並ばせろってことになった。
イベント名はギガインパクト。超衝撃と言わせるくらい派手なイベントとして誕生した。
5月下旬から僕はスロットコーナーの客層、友人や後輩達を呼びかけ
「90%勝てるイベントがあるから6月6日に来ていただきたい」
と、各方面に伝令した。
しかしだ。
肝心の設定配分はどうなるんだろうかと冷や汗状態なのも事実。
高設定をどれくらい入れるのかが疑問だが・・・まぁなんとかなるだろう。
そして迎えた6月6日・・・
並んだ人数64人、最前列は前日の夜6時から並んでいた。
かつてない程の人数が並んだ光景を見たZ店長は
「ここまで来るか・・・よっしゃ!腹くくってやろうじゃねぇか!!」
と燃え滾って急いでスロットコーナーに設定キーを持って設定変更させていた。
ちなみに当時の設置台は
リングにかけろ1 2台
南国育ち 2台
新鬼武者 4台
蒼天の拳 4台
エウレカセブン 4台
エヴァンゲリオンまごころを君に 3台
エヴァンゲリオン魂の軌跡 3台
アイムジャグラーEX 5台
ラブリージャグラー 5台
初代バイオハザード 2台
うる星やつら2 3台
と当時の名機シリーズラインナップになっていた。
開店と同時に大学をズル休みした野球部やサッカー部、常連客が列を保ちつつもダッシュ。
僕は授業があった為朝だけ居たけども途中で抜け出して大学へ。
夕方5時頃・・・
せっかくだし、見学をしないとダメだよなぁ。と思い、どれくらい出てるか見に行ってみた。
僕「さぁてどうなってかなぁ~」
ウィーン・・・
バッキャーンドーンデレレレデレレレチャンスダウオオオオオオオビーッグボーナースチャーンスプイプイプイプイプイヒイイイイイイイイイイイイ!!!!!
客「おいコイン早く入れてくれ!!」
客「こっちもだ!!早くしろ!!」
バイオ「ズキューン!コングラッチュレーション」
客「しゃあああああああ!!5000枚ぃ!!」
エウレカ「アイキャンフライアーウェーーーイ!!アイキャンフライアーウェーーーイ!!ダレカガ」
客「オラオラオラオラ!!ペカれペカれ!!ガンガンガンガン!!」
遠藤さん「コイン足りねぇ!!洗ったやつもサンドの中も全部抜き出しちまえ!!」
吉川さん(初登場)「今やってますよ!!」
蒼鬼「ヴェアアアアアアアアア!蒼剣ラッシュ!」
エヴァ「わたしにかえーりなさーい~♫」
その光景はすざまじかった。
バイオ、りんかけ、うる星2は全台5、6000枚オーバー。
新鬼武者は1台4000枚。蒼天の拳は7000枚が1台3000枚が2台。
ジャグラーコーナーも全台2000枚オーバー。エヴァも3000枚クラスがほとんど。
その他もろもろ出るに出まくって店のコインが足りない状況になっていた。
僕「今日勤務日じゃなくてよかったー・・・」
とりあえず事務所へ。店長の反応見たかったし。
僕「お疲れ様です」
Z店長「おう!やってやったわ!はは!見てみろこの光景!4号機時代みたいな熱気だよ!これを待ってたんだよなぁ!」
どうやらウキウキなようだ。
僕「ちなみに今日ってどれくらい入れてるんですか?」
Z店長「は?全6だよ」
僕「・・・・・・・・・」
僕「・・・え。ちょっと待ってください ぜ ん ろ く ?」
Z店長「おう!・・・あ、ごめん新鬼だけ5入れてるわ。あの台奇数だと一撃あるし」
店長やりすぎ問題。
とんでもねぇイベントだった。全台56確定イベントで尚且つ設定6が8割という超絶イベントに仕上がっていたのだ。
お祭り状態の熱気で普段パチンコしか打たない客もスロットコーナーを観察する始末。
立ち見勢が多くて通路歩けないほど混雑していた。
閉店後・・・
Z店長「いやーやりすぎたわ。さすがにこれはなぁ・・・」
と出玉率表示を見てガックシきていた。一時的な熱気にやられるからこうなるのに・・・。
赤字300万以上 パチンココーナーもどこもかしこも出まくってとんでもないことになっていたそうだ。
結果的に一番出たのはりんかけ。10800枚くらいだったはず。
Z店長「年に一回だけだからな。まぁいいか・・・はぁ。」
遠藤さん「おめぇ事務所に居るなら手伝いしろや・・・」ヘロヘロ
僕「時給発生しないのでやりません。朝だけ手伝いましたけどもそれはそれで理由ありましたし。」
遠藤さん「現金なやつめ・・・」
そんなこんなで伝説となった年一イベントのギガインパクト。
ちなみに現在やってるかどうかはわかりませんが、交換率を6枚にした時でも全台456確定でした。(辞める前最後のギガインパクト時)
今でも大学時代の後輩から「6月6日千葉行きましょうよ!」と言われるのでまだやってる可能性は大。
もうこういうホールって中々ないんじゃないかなぁ・・・秋葉原の某ホールくらいでしょうかね?(笑)
完
PS、質問などあればコメント欄にて返答します。
時系列がズレにズレましたが、「年一イベントが見たい!」との声が一番多かったので書きました。
次回は「さるスロッター軍団誕生」を予定しております。なお突如変更もあるのでその場合は申し訳ありません。
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さる(差分)さんの
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このコラムへのコメント(6 件)
なんか続編を書くのがちょっと辛くて次回以降のおはなしはないかもしれません。。。
申し訳ない。
5号機だからこそやらないとダメだっていう方針だったようです。
5号機って基本的に4号機世代からしたらかったるいというイメージがあって出玉感も何もないという人がいるくらいでしたので店長はそのイメージを拂拭しようとしたんだと思います。
くどいようですが誕生日おめでとうございます!!('ω')
千葉県の南方面ですので予想よりも遠いですよ・・・(´・ω・`)
この日だけは前日並び組が出来上がるので大変です。
すげぇなぁ。5号機でこんなことできたんだ。
千葉かあ…。何かで遠征したときワンチャンですかね…。