幸運のカチカチくん

１０月頭・・・

いつもどおりパチ屋に行く前にコンビニでセブンスターのメンソール１２ミリを購入した。
退店間際にまだ読んでなかったジャ〇プを立ち読みで消化しようとした時、ふと目に入った。

設定判別ツール！カチカチくん！

「あー昔はこれ使ってたなぁ。」と最初はスルー。
しかし、あらかた週刊誌を読み終えた後、もう一度考えさせられた。

「今の時代だからこそ、カチカチくん必要なんじゃないのか？」

新基準に移行、さらに規制規制でガチガチに苦しめられるメーカー側が最近Aタイプを数多く世に出してきている。そして新基準機は設定に素直。つまり高設定でなければ打ち続けても返しが来ないことが多くなっている。


ｽｯ・・・　

ﾗｯｼｬｾｰ

ﾋﾟｯ

２９８０円にﾅﾘﾔｰｯｽ


ｱﾘｶﾞﾄｳｺﾞｻﾞｰｯｼﾀｧ




久々に触るカチカチくん。
なんかボタン押した時にLEDランプが点灯するようになってた。


ﾌﾞｩｰｰｰｰｰﾝ・・・ﾊﾞﾀﾝ　　　ｽﾀﾀッ



いらっしゃいませー！ｼﾞｬｶﾞｼﾞｬｶﾞﾄﾞﾝﾄﾞﾝｼﾞｬｶﾞﾄﾞﾝﾄﾞﾝ！！！



「早速使ってみますか。んーじゃあクレアから行くか。」




それから３日間、勝ちに勝ち、プラス６０ｋくらいまでになった。

勝因は「辞める理由付け」であった。

如何に調子の良い台であっても時間が経つとガラリを豹変することもしばしばある。
それをカバーしたのがカチカチくんだった。
小役をカウントし、しばらく粘ることを覚えてから立ち回りが安定したのである。



「はーマジ楽勝だね。今のスロットってこんな簡単に勝てたっけ？ﾊﾊｯ！！」
※今年マイナス１２０万くらいの人間の発言です



しかし、そう続かなかった。







カチカチくんを購入してから４日目の朝。



「さーて、今日も勝ちに行きますかぁ！」


ノリノリで車を走らせ、ホールへ向かう。


「ﾌｯﾌｰﾝﾌﾌｯﾌｰﾝ♫さぁてカチカチくんを持っていざ・・・」



ん？


あれ？



カチカチくんがない。




そう、カチカチくんを無くしてしまったのである。



「・・・まぁいっか！無くても何とかなるっしょ！」




それから１０日間。









マイナス１６０ｋ達成。
（あまりパチ７に出没しなかったのもこれが原因）








調子に乗っていた結果、適当に座り、適当に新台を打ち、小役もカウントせずに大盤振る舞い状態でAT機を打ち倒してた結果だ。


「ちょーっとハマったくらいでなんぼのもんじゃい。天井まで行ったらァ！！」
とか脳内でアドレナリンぶっ飛ばしてサンドに諭吉をふっこみ続けてたのである。





今更になって思い出すと、カチカチくんがあったからこそ勝っていたことをようやく理解した。
リスク管理が出来ていない立ち回りを制御していたのがカチカチくんだったのだ。
小役をカウントし、台の知識と合算や確率を合わせて続行か否かを判断していたことをあの時の僕は知らぬ間に出来ていたのだ。

しかし、そのことを忘れて以前のように立ち回って適当に座ってるスタイルを戻してしまってから、結果は散々である。


たった一つのアイテムが、運命の分かれ道を示唆していたのかもしれない。



完

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