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久しぶりに思い出した!
久しぶりに思い出した!
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インプロレスGMさん
20年程打ち散らかしてまいりました。私は何を得たのか、そして何を失ったのか。そんな事を微塵も考えずに今日も打ちます。明日も打ちます。そして呑みます。 - 投稿日:2016/06/17 20:55
20年ほど前の話です。
埼玉の田舎に住んでた私は個人経営の小さいCD屋さんでバイトをしていました。
その隣がパチンコ屋さんだったのですが、まぁそこがお客さんのいない事。
一階がパチンコ、二階がパチンコとスロットという感じ。
そして私は一階、二階と合わせてお客さんが10人いたのを見たことが無い。
誇張があるかもしれない。
ただ、本当に普段はお客さんがいなく、店内に流れている有線の曲が終わり、次の曲が流れ始めるその一瞬の間に恐ろしい程の静寂がすうっと顔を見せる。
そんなお店に私はちょくちょく遊びに行っていた。
そんなお店に初めて入って初めて打った台が強烈に面白かった。
~道路工事~
羽根物です。
舗装した道路をたいらにするランマをもった加えタバコのおじさんがVの入賞と継続の要なコミカルな台でしてね。
ただ、時代はCR機が出始めてお客さんがどんどんCR機に行くんですね。
当時は黄門ちゃまとかF WORLD とかが流行っていたかなぁ。
私の通っていたお店は当然CR機は一台もなく、どんどん流れから遠ざかっていく一方。
でも私は道路工事が好きだったので、大して勝ててもないのに打ってました。
勝ってはいないけど大負けもしない。
2000円打って駄目ならその日はそれでおしまい、みたいな感じでした。
勝つとかではなくて道路工事を打っている一時が好きだったんです。
今、思い返してもどうかしていますが当時そのお店にいた店員さんだって、私をみてどうかしていると思ったんでしょう。
いつものように決して甘くはない釘、役物の磁石も弱っているそんなヨレヨレな道路工事を打っていたら店員さんが
「ちょっと打つのやめてもらっていい?」
と初めて声をかけてきたんです。
まぁ、ちょくちょく通っているので顔はしってますが、声をかけてきたのは初めてでした。
なんにも悪いことはしてないのですが内心物凄くビビりながら(またその店員さんが40代位で顔が無茶苦茶怖い)ハンドルから手を離すと店員さんは台を開け手入れで1チャッカー に玉を1つ、そしてV に玉を1つ。
始まる大当たり。
さっと台を閉め
「はい、どうぞ!」
訳がわからないまま、突然当たりをくれ店員さんがニコニコしながら別のシマへ。
びっくりしたわ、なんだか怖いわ、恥ずかしいわでオロオロしながらとりあえず大当たりを消化。
お礼を言わなきゃと思い自販機で珈琲を買い店内を探すがいない。
お客さんが一人もいないホールで珈琲もってうろうろする私。
お客さんが一人もいないどころか店員さんさえも一人もいない。
ガランとしたホールに私一人がいる。
なんだ、こりゃ。
初めて私は常日頃からなんて店で打っていたんだと気づいたのだが(遅い)、仕方ないのでまた道路工事を打つかと思った時、見慣れない場所からさっきの店員さんが出てきた。
事務所からだった。
私が、
「あ、あのう …さっきはありがとうございました!これよかったら飲んで下さい。」
差し出した珈琲をみて店員さんが
「そんなん、いいのに。でもありがとうな。あ、じゃこっちで一緒に飲むか」
と事務所を指差した。
私は訳も分からず初めて入ったパチンコ屋さんの事務所とやらでお茶を飲んでいた。
四台くらいのモニター、よくわからない機械の数々、あんまり整頓されてない感じ。
物凄く緊張していたのでどんな会話をしたかは正直はっきりとは覚えていない。
なんとなく
いつも打ってるねぇ。とかモニターを見ながら客いないよなぁとかを振られて、適当に言葉を返していたのが精一杯だったと思う。
そして
「今月で店終わるから。」
正直、驚きよりは納得の一言。
「だから、好きな台持ってっていいよ。」
そういうものなのか?と思いながらも私は迷わず道路工事をおねがいしました。
お店が完全に閉店して次の日私は道路工事を貰いに。
自転車の前かごに強引に台を斜めに入れ片手で押さえながら私は何度もお礼をを言いました。
家に帰って
玉がないや。
と気づいたけど別にどうでもよかったです。
自分の大好きな台が家にあるというのが何よりです。
色んな角度から役物を眺めたり、ちょっと釘を叩いてみたり(笑)。
そんな事があってかいまだに羽根物が好きだし、大型店よりはちょっと人の少ないホールが好きだったりするのは道路工事のせいですね。
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このコラムへのコメント(12 件)
パンチで加え煙草でって感じでした!
ドル箱を運ぶのも勿論、客の勤め。
またちっちゃい台車に箱乗せてみたいなぁ。
とにかくのんびりしてましたね(笑)。
俺もパンチパーマの店員だらけの頃にデビューしましたが、今より店員もお客さんも温かかった気がしますわー!
今では本当に考えられない話です。
大型店ばかりで妙に形式化された接客が当たり前の今、思い出すとなんとなく良い時代だったんだなぁと。
まぁ、昔の店員さんはみんな怖そうな人ばかりでしたし接客態度も酷いもんでしたけど、なんかそれで良かったんですよね。
ええ、この思い出はちょっとした自慢です(笑)。
ありがとうございます!
いえいえ、いつだってコメント頂けるとそれはそれは嬉しいものです!
んで、そうなんです。ヘルメット被ってましたよ、あのおじさん。
にしても、そんなあれですよ。いい話じゃないですって!
今、冷静に考えてみると私はあの店で幾ら負けたんだと。
恐らく道路工事の実機が20台は買えたのではなかろうかと。
ま、そこはプライスレスって事にしておきましょう(笑)。
道路工事ってドリル持ってるヘルメットのおじさんが役物の台でしたっけ(・ω・`)
うろ覚えながらですが、覚えてます。
こんな良い話を見過ごしてたらアホー!!自分アホーって頭にドリルの刑になりそうでした。
朝から涙腺うるうるでございます。良い話をありがとうございました┌(・∀・)┐└(・∀・)┘
今では考えられない話ですよね。
まぁ、昔でもかなりイレギュラーな話ではありますけど(笑)。
なんか今回のお題を書いていて色々と思い出しまして、なんだかしんみりとしながら酒を飲みました(笑)。
面白かった台、お世話になった台は数あれど、この台があったからあの人と出会えた、あんな思い出があった。
というのは本当に特別な一台ですね。
自分の人生と言いますかパチンコやスロットに対しての見方が変わった気がします。
道路工事大事にしてます。
古びた盤面を見てるだけで一晩中、酒が飲めます(笑)。
これ泣けるやつ(´;ω;`)
なんていい話なんだ(´;ω;`)
でも、ウチの家宝は、1年間通って打ち続けた新宿グリンピースさんからいただいた『コンチネンタル』のパネルです。
同じ機種じゃない。どこにあったものなのか。私は、空気を知っている人が持つことこそ大事だと思います。
単なる大好きな台ではなく、大好きなホールの大好きな台。大事にしてやってください(^^)