記念日なので

注意:はっきり言ってマジで長いです。
文才が皆無なので全くまとめられず、とりあえず殴り書きました。
よっぽどの物好きか、暇人推奨です。


みなさんは日頃、「常連だな」と思うホールはありますか？
また、そのホールが無くなってしまったらどうしますか？

1,どうでもいい？
2,毎日ボッタでざまぁみろ？
3,近場が無くなってめんどいな...？


2年前の僕なら恐らく迷わず2を選んでました。

そう、私の意識が変わったのはちょうど1年半くらい前の話です。

当時の私は、4号機→5号機の流れでスロットを見切り、興味無くし、たまに打ちたくなれば低貸行きそこで1万も負けようものなら腹を立て、必殺トイレットペーパー贅沢使いを発動してイライラ帰宅をするような人でした（笑）

そんな中、コスプレをしてスロット打つという動画で有名な人が、「百鬼夜行」というのがあり近くの店に来るという事で、なんとなく会いに行きました

思えばこの時が、全ての出会いの始まりだったと思います。

その店最初に思ったのは「ボロボロ」

店内はどことなく暗く設置台のラインナップは最新台もなくはっきり言って、よく言われる「田舎のボッタ店」のような佇まいでした。

しかし、その「潰れそうなボッタ店」と思われたその店はその日、伝説となったのです。

あくまでもいろいろな方の予想設定や軽い示唆での推測なのですが、116台しかないスロットはほぼ全台456で、店中のメダルを吐き出し、終いにはメダルが足りず、途中交換をお願いする事態にまで発展して、さらにあらかじめ用意していた特殊景品では足りず追加に発注するというお祭り騒ぎでした。

はっきり言ってあの規模の店でのあの出方は異常でした。

今でこそ「百鬼夜行」はパチンコ業界内でも注目のイベントでしたが、当時は全くの無名、並びも今の1000人規模なんて考えもしないイベントなのにそこまでの漢気を発揮した店に、通う事の出来る距離に住んでいた私の友人はしばらく通い、とんでもない事実が発覚しました。

なんの変哲もないド平日で、不二子に6確が出たのです。その友人は普段からノーマルタイプが好きで、判別しながら打ったりなどしてて、もともとベースが高く「下は使ってない」と言っていたのですが、まさかの6確にTwitterをみた友人たちも沸き立ち、ここからみんなが通い始める事となったのです。

いざ通ってみると本当に下が無いように思いました。
僕は判別は得意じゃなく、集中して打つと「あれ？今のベルって俺カウントしかたな？」っていうレベルであり、あまり信用出来る数値ではないですが、それ以上に出玉が付いていたので上と思って打ったりしました。

通ってるうちにいろいろな人と出会いました。
パチンコ屋なんて金を取りに行くから通うし、他の客なんかみんな負けて帰れば良いのに、なんて思ってた僕にその店ではいろいろな友人が出来ました。

狙い台も特になく、フラっと並び打ちで遊んだり、その中で演出のひとつひとつで一緒に一喜一憂して、友達が勝てば一緒に喜び、負けたら心配するような関係の友人とたくさん出会えました。
通っていた友人も様々で遠い人だと毎週わざわざ高速道路を使って遊びに来ていた友人までいました。

しかし遊んでいるうちに常連の間で、ひとつの疑問が浮かび上がりました。
みんな口を揃えて言うのが
「この店、どこで利益取ってるん。大丈夫か？」

スロットは平日なのに5,6がゴロゴロしていて、いつも人がいっぱいの1円パチンコはゲームセンターのような回転数を叩き出し、(過去に僕は餃子の王将2の5000で保留を3つ貯めました←)いったいどうやってやっていけてるのだろうか

まさか客側がお店の利益を心配になるなんて思いもよらず、今考えても不思議な店でした

みんなが集い、笑い、笑顔な店員さんも居た本当に楽しいお店でした。

でもそんな時間も長くは続きませんでした。



通い始めてから半年くらい経ったころ、常連内でも不穏な話が上がります。
「最近、ちょっと店全体が弱いね…」

もちろん、他の店に比べたら全然マシな方なのですが、全盛期を知ってる常連だからこそ気づく些細な疑問。

最初は、2月で辛い時期だから多少利益取ってなんかのイベントでもやるんだろうくらいに思っていましたがその予想は悪い方へと裏切られることになりました。

突然の店側から告知された「長期店休のお知らせ」
店休なんて書いてありますが事実上の閉店です。

まあ後から聞いた話ですが、実際には一番心配の種であった利益もトントンで取れていたが、建物自体の老朽化がひどく、立て直すお金までは捻出出来ないので閉店という結論に至ったようです。

そんなお知らせにもうグループLINEはお通夜状態。
あの時来たLINE瞬間は今でも忘れません。

閉店前のパチ屋なんて回収設定なのはみんな知ってるはずなのに、今まで以上に通い続けました。

閉店前は本当に遠方から様々な方が遊びに見えました。百鬼夜行でおなじみの1gameの方々やその他Twitterでそのお店の事を知って下さった方。

最後の最後のまでいろいろな人が笑顔で集う本当に良いお店でした。

そして去年、3月22日、閉店を迎えるのでした。


私ごとですが、普段からAT、ARTは全くと言って良いほど触らず、ジャグなどのノーマルしか座った事のない私が閉店最終日にズル早上がりで仕事を抜け出してまでやってきて座ったのは「GOD」でした。

迷わずGODのある島に行き1万円はお布施します！っていう勢いでサンドへ突っ込み打ち始める、ノーマルしか触らない私が。

騒めく常連、飛んでくるパチ屋の社員。
その社員さんが僕に放った一言は「え？え！！GOD！？大丈夫ですか！？」

最早店員さんに心配されるレベル。しかし、伝説の店での、伝説の最終に…やはり伝説っていうのは起こるんですね

投資5kからの遅れ
モードも通常っぽいし状態示唆っしょ

第一停止
「1」
ん？1？
当たったんか？

第二停止
「2」
そして店内に鳴り響くGODのテンパイ音
驚く常連、椅子から思わず立ち上がる俺、オーディエンスの興奮は最高潮

20スロのGOD初打ちで初GODを引く伝説
(ちなみにこの時、手の震えが止まらず記念の写メを6枚撮りなおしたのはナイショ)

結局、枚数は1200枚と大したことなかったですが、私の中では枚数以上の価値のある出玉でした。

それからはジャグシリーズ、アクロス、クレアなどを乱れ打ち閉店となりました。

初めの質問に戻りますが、常連のホールが無くなったらどうしますか。

僕はどれでも無くてただこの時、この場所が終わってしまう、そんな喪失感から泣いていました。そんな姿は僕だけではなく、他の常連も泣いていました。

つい数ヶ月前まではホールなんか金を取りに行くところだし、ましてや他の客や常連は期待値稼働の邪魔者でしかなく、負けて帰れば良いのにと思っていた男は、他の常連と共に涙を流し、ホールとの別れを惜しんでいる。

普通の人から見たらアホらしく、たかがパチ屋で泣くなんてバカみたいだと笑うだろう。

しかし、そこにはかけがえのない出会いや、店側からの最高のエンターテイメントがありました。

ホールで出来た友達にはろくな奴が居ない、って言ってる人も多いですが、そのホールで出会った友達はみんな店が無くなって1年経った今でも連絡を取り合い、休みが合えば一緒に遊ぶ仲で、さらにそのお店の店長さん、店員さんまで巻き込んで今でもみんな大切な友人です。

閉店から1年経った今でもふとみんな口にします思います。「はちはちがあればなぁ」
それだけそのお店は我々の伝説であり、またみんなの故郷であります。

パチンコ、スロットはいくら綺麗事を言っても「ギャンブル」である以上世間からの風当たりも悪く、規制に次ぐ規制で業界は衰退の一途をたどっています。
でも、問題になるようなホールや遊戯者ばかりでは無く素晴らしい出会いもある、そんな事がみなさんにも伝わり、そんな出会いを経験してもらえればな、と思い初めてのコラムを書きました。

長くなりましたがみなさんが笑顔で、ホールに通える日々が続いてくれる事を思いつつ初コラムとさせていただきます。

長い時間ありがとうございました。

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