ダルシムのお時間

はいどうも。
よろしくお願いします。


牙狼でボッコボコにされて心が荒んでる者です。

そんな中で負けて帰ってくると友達から電話が…。

友達「今どこいる？」

俺「家」


飲みの誘いか？

友達「お前の家の近くの公民館来てるから来てよ」

？

市役所勤めの奴が何故公民館に？

理由を聞かずに行くと

友達「市役所の仕事でさー、ここでヨガ教室やってるんだよ。やってけよ」



頭に虫わいてるじゃねーのか？

こっちはパチンコで負けてんだよ！

んなもんやるか！

友達「そのだらしないボディー…どうにかしたくないか？俺らだってもう若くねーんだから。中性脂肪や肝機能…大丈夫なのか？それにお前昔から腰痛もちだったろ？ヨガは腰痛にいいんだぞ？」


それとなくそれっぽい事言ってるけど騙されねーし！なんだ？ナンチャラ真理教ですか？座禅組んでなんかするんですか？ダルシムですか？手足伸びてヨガファイア出せる様になりますか？
腰痛は確かに酷かったけど今なら子作りバンバン出来るまで回復したからいらねーわ！



数分後…私はマットの上で座禅を組んでいた…。

地元の地元だから子供の頃から俺を知っている熟女ばかりの中で座禅を組んでいた…。

「あんたまた体格良くなったね（笑）」
「タイルまん君見るの小学生ぶりな気がする（笑）」
「運動不足でしょ？（笑）」


色々ワーワーおば様方に言われるもお気づきの様に語尾に（笑）がついている。

帰りたい…けど座禅を組んでいるのだ…帰れないのだ…

おば様パワーと底知れぬ威圧感で部屋から抜け出せなくなったのだ…。

俺が今自由に出来ること…苦笑いのみ。

講師の方が
「それでは瞑想して下さい。体から力を抜いてー…今日の体と心の調子を確認してください。自分とゆっくり向き合いましょう」


………。


今日の心の調子…

あー…何故今日打ちに言ってしまったのか…


8回転でマクロス当てた所は最高の出だしだったのに単発。
地獄少女なんて回らなかった…。そもそもムナクソ悪い内容だから好きになれねーんだよ…。
その後ザルバで2000発…

それをルパンで溶かしきる所で当たるも単発。
甘の慶次も単発…！


単発王子かよ！

東北の単発王子です！こんばんは！

乙女フェスティバルの気になる台は案の定座られて万発出てたなぁ…気になったら座れよ！
何躊躇してんだよ！

最悪だ！最悪だよ！

あなたも僕も単発王子！こんばんは！

講師「はい。どうでしょうか？心は落ち着きましたかぁ？」




乱れました。


負の気持ちが僕を殺しにきました。

ヨガとは人の心を壊しにくるものなのでしょうか？

講師「それではまず…」

その後あらぬ格好を何度もさせられました。

講師「両手を広げてゆーっくり頭の上にもっていきましょう」


先生…僕右側がすぐ壁で伸ばせないんですけど…。
ズレるとマットの上から出ちゃうし…。

講師「はい良いですねぇ」

先生…右側が…壁で…。

講師「とてもいいですよー」

先生…見えてますよね？右側壁で伸ばせないんです…隣の人どうかズレてくれれば…

講師「ゆーっくり両手を広げて下ろしましょう」

先生…何故見えないふりをするのですか？だから壁で広げられなくて…後ろの人も俺が伸ばせないの分かりますよね？何か言って？あと隣の人…どうか左にズレて…

講師「はいもう一度ゆーっくり両手を広げて頭の上にもっていきましょう」

…こんなに人がいるのに…僕は孤独だ…。


講師「さあこのポーズは腰痛改善になりますねぇ。あと前向きな気持ちにもなります。」


先生…最上級の土下座の様なポーズでは前向きな気持ちにならないんですけど…。

講師「アゴを地面にくっつけたりすると効果アップです」

先生…僕の頭の中には屈辱という後ろ向きな2文字しか思い浮かびません。あとケツを突き出してる状態なので屁が出そうです。我慢という2文字も浮かびました。

講師「それでは今度は仰向けになって両膝を抱えてください。そこから足を広げて外側に回して骨盤を動かしましょう」

先生…屁が出そうです。今ならケツでヨガフレイム出来そうです。


当たり前なんですけど…普段の動きではあり得ないポーズさせられた結果、両腕の二の腕がつるという人生で初めての経験をしました。

しかしここまでやって辞めたら負けの気がする！

土下座の様なポーズをとり、屁を我慢して心のあちこちを痛めているのにここで辞めてなるものか！

誘った友達を見ると…

ん？顔面蒼白じゃねーか？

あいつ…

いつの間にか鈴木園子に憧れを抱いてたのか？


ざまぁねーな！このデクノボウが！ファックだ馬鹿！そして馬鹿！
確かにプヨプヨボディーになったが基本的な身体能力の高さと体力面では俺の方が上の様だな！

そんな事を思いながら背中がつって僕は悶えてました。

そうか…こうやってダルシムは手足を自在に伸ばせる様になったのか！



両腕と背中をもっていかれちまった…先生…俺はどうやらここまで…

講師「はいそれでは今度は仰向けになって両肘と頭のてっぺんを使いで上半身を反らせてください」

なにシレッとトドメ刺しにきてんだよ！！
やってやる！こうなったら体なんぞどうでもいい！やってやるよ！！

こうか？こうして欲しいのか！！？

講師「はい良いですねぇ。そのまましばらくそのポーズ維持してください」

先生…頭の中でハナミズキが流れてます…とてもとても切ない気持ちになってきました…謝るから…早く楽にさせて…。


こうして初めてのヨガを終えた。

途中色々精神的にも身体的にも苦痛を味わったがやり終えた充実感に満ち溢れていた。

友達には終わった後に無言で腰の入ったミドルキックを謝礼として送った。

爽やかな気分で2度とやらないと決意した。

ご静観ありがとうございました。

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