青年の香り

去年の初夏の頃でしょうか。

仕事が早めに終わり、ちょっとホールを覗いてみようと寄ったところ、約3000G回ってもボーナス合算が明らかに良いマイジャグラーⅡが、真っ先に目に飛び込んできました。



「REG確率も悪くはないし今打つならこの台しかねーべ！そこそこ稼働している中、何故空いているのかは謎としてラッキーラッキー」



…と、それはもう疾風の如く台を確保したわけですよ。

メダルを入れて、さぁ打とうかという時でした。
何か臭うんです。
どこか嗅いだことがあるような無いような臭い。
そして間違いなく言えることは、かなり不快な臭いだということ。



「クッ…。こ、こりゃ結構きっついゾ。煙草でも吸って紛らわすか…。てか少しでも気を抜いたら意識が飛びそうなんだが…。これはドッキリか何かなのか？いやいやいや、んな訳あるかよ…」



半分白目になりかけながらも、打ち続けながら必死に考えました。

・おそらく過去に嗅いだことがある臭い
・何故か空いていた合算が良いマイジャグⅡ
・そしてその右隣には１人の青年
・んでもって青年の右隣がまた空台←



ん？えっ？

あぁ…、原因は右隣の君か？
君の香りか？
君の香りだよね間違いなく？
君、あれだよね？
多分、わ○がなんだよね…？

仕方ないよね…



２K使って限界でした。
その後は何も打つ気になれず、おとなしく帰宅しました。これがわき○の青年とのはじめての出会いでした。



さて、なぜ今さら半年前の出来事を書いてるのよと？

そうです。
再び出会ってしまったんです。
約半年ぶりにあの青年と。

なかなか打てる機会がなかった、ハナビのマットブラックパネルをようやく打って間もない時でしたよ。隣の旧パネルのハナビにスッと座った青年、正直顔は覚えていません。でもね、わかったんです。



臭いで



どこか懐かしさも感じる気はするが、苦いおもひでと共によみがえる危険な香り。



「僕は過去に２人の○きがの持ち主と出会ったことがあるのだけれど、どれも耐えられたんだ。でも君の持っているそれは、僕にとって格が違うんだ。別格なんだよ今までのとは。そしてなぜ君は大事なときに限っていつも僕の隣に現れる？確率どのくらいよ？僕は君に何も悪いことしてないよなっ？なっ？どうせならクソ負けしてる時のラスボスとして登場して来てくれよ。諦めつくからさ…」



ハナビのマットブラックパネル、打つのやめました。

投資３K

結構そのホールには行ったりするので、今後また彼と遭遇したりすることはあるのでしょうか？

あっ、でもこの青年がまた現れて僕の隣に座ったときに



「自由帳のネタになるな(確信)」



…って思いながら、心の中でガッツポーズしたのは内緒なっ！そういう意味では青年に感謝はしてます？

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