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『せっかくフリーズ引いたのに』第5話
『せっかくフリーズ引いたのに』第5話
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かつてマスクド・モリタと呼ばれていた者さん
スーパー無職 Twitter https://twitter.com/maskdemorita_2 - 投稿日:2024/05/24 20:11
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https://pachiseven.jp/columns/column_detail/21236#contents
5話
◆骸
あっという間に残り枠数が5人となって、それからは阿鼻叫喚の渦。
『アイムジャグラー』を打っていた60代くらいのじいさんが2連続不正解となり、天井から降りてきた縄で首吊り状態に。
その亡骸が地上5mくらいで浮かんだまま、次の解答者へ。
『マイジャグラー』で小役カウンターを使用していたっぽい20代の男も連続で吊るされた。
ほんとに殺されるんだ──そう実感したオレたち。
「ふざっけんなよ! こんな悪趣味なことしてねえでさっさと帰せよ!!」などと泣き喚く連中もいれば、焦って解答ブースに走りむなしく吊るされるやつらも。
生き残り枠数5/90。
そんな中、目に入ってきたのは、黒の長髪にくたびれたジャケットを着る30代の男。
周りの様子には目もくれず淡々と『甲鉄城のカバネリ』を回している。
そこで目が醒めた。
そうだ、あまりの非現実感に喰らっている場合じゃねえ。
1ゲームでも多く回さないと設定推測のヒントすら掴めねえじゃんか。
小走りで『甲鉄城のカバネリ』を確保し、小役カウンターを置き、回し始める。
「なに悠長なことしてるんですか。俵積みとかバカがやることですよ。カズくんは男なんだから股の間にドル箱挟んで片手で回しながらコイン入れりゃあいいんです」
師匠の言葉を思い出していた──。
(続く)
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かつてマスクド・モリタと呼ばれていた者さんの
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