常連のカエルおじさん

初投稿、沢山の皆様に閲覧頂き感謝感激雨あられ。
その上暖かいコメントまで頂戴致しまして。

「なるほどここが天国か」

パトラッシュと共にお迎えされるところでした。
この場をお借りし御礼申し上げます。

パトラッシュと言えば、CRフランダースの犬と世界名作劇場(2008年/銀座）
ホールで普段は仏の顏で海を打たれてる常連さん達が、一心不乱にネロとパトラッシュの昇天を願う正に鉄火場でしたね（遠い目


「閑話休題（そろそろ意味を調べようと思います）」


以前キンパルでいろいろ学ばせて頂いたお店（T店）では、その後常連さんとも仲良くなり月20日稼働くらいで足を運んでいました。

結構昔の話なので今は時効だと思う。そんなT店の日常を投稿してみます。


---　暗転　回想　瞑想　--


当時のT店設置機種は、

ニューパルサー（5割）
キンパル(2割）
ジャグラー(2割）
謎のバラエティ（1割）

くらいの構成となっていました。
ボク達はいつも通りキンパルに座り煙草をふかしながら

「カエル5匹3連は7割で当たる」とか
「カエル4連でバウンド挟んでハズレるとハマる」とか

オカルトトークを繰り広げながらマッタリ稼働を続けていました。
そして、時折ニューパルの島からキャバクラのボトル入りましたコールのようにご指名が入ります。

「にーちゃん！パターン入った！パターン！！」
※当時の台は「リーチ目パターン表」というシールが貼り付けてあり、リーチ目を「パターン」と言っていました。ボクの近辺だけですかね？

最初はこちらまで来てボーナスを揃えてくれないか？とお願いされていた時が懐かしい。
最早、店員としてバイト代貰ってもいいんじゃないか？くらいの頻度で目押しのご指名があります。

崇高なオカルトトークを中断しニューパルの島へ行くと、カエルに恋してるんじゃないかと思うくらいカエル系しか打たない常連のおじさん（カエルおじさん）が腕組みをして待ち構えていました。

「カエルの匂いがする！」

ぱちすろはこうも人間を狂わせるものなのか。
そもそもチェリー付きカエル中段テンパイの時点でBB確定ですよ。野生児か。

ボクが颯爽と１枚がけで赤七を揃えると清々しい程に迷いの無い肩パンを頂きました。

「カエルで揃えないと連荘せーへんやろっ！」

酔ってるのかな？いつも顏赤いし。
奇数設定は七で揃えた方がBB連荘するらしいですよ！
と適当な事を伝えると、ご機嫌にボーナスの消化を開始されました。

T店の主任さんを見るとボクを指刺して爆笑してました。大らかな時代バンザイ。
キンパルの島に戻ると友人からBBはカエルで揃えないと面倒だぞーと。
早く言え。君達あれかグルか。

そんなこんなでキンパルを打ち続けていると、カエルおじさんが珍しくこちらの島へ来られました。

「どしたんすか？また入りました？」
「おう！にーちゃん揃えてくれてからすぐ次来たわっ！飯奢ったる！いくぞ！」

断定ですよ。断定。昭和の肉食系男子です。
ご馳走になるんですけどね。主任さんに休憩を伝えてお昼へ。

「あ、すいません。トイレだけ行ってきます！」

ちょっと別行動を伝えると、ホール目の前の居酒屋さん（お昼は定食を出している）を指差して

「おう！ここやで！ほな！」

と言って西濃運輸に匹敵する明朗回答で友人達とお店に入って行かれました。
トイレを済ませ、待たせているのも悪いと思い気持ち早足でお店へ。

「すいません。お待たせして！」
「かめへん！かめへん！日替わり頼んどいたで！」

既に注文が通されている世界。シュタインズゲートの選択怖い。
まあ、ご馳走になるので文句はないのですが。


「で、なんで人数分の瓶ビールがあるんですか？」
「飲むやろ？」
「昼間ですよ？」
「？飲むやろ？？」
「戻ってスロット打ちますよね？」
「？？飲まへんの？」
「...頂きます」


平日昼間からパチ屋で稼働し酒を飲む。あ、これはダメなやつかもしれない。


お昼をご馳走になってホールへ戻り、カエルおじさんのボーナスを揃えてキンパルの島へ戻ろうとすると主任さんに声を掛けられました。

「何食べて来たん？」
「ホールの前にある居酒屋さんですけど」
「お前飲んで来たやろ？」
「1杯だけですけどご馳走になりました。もしかしてホールに戻ったらマズかったですか？」
「いやホール内で飲んでないなら別に。いいなぁ、俺も飲みたいわぁ」

あなたたちは大らかすぎませんか？
流石に注意くらいされるかと思ったらただ愚痴られただけでした。


--　オチの弱い回想おわり　--


今なら確実に注意されるか入店拒否されると思いますが、当時は騒いだりしなければ多少飲酒してても打てたなーと思い出し筆を取った次第です。

昨今、大手ホールなどではコンプライアンス管理が徹底され、綺麗・安心・安全なぱちんこホールがほとんどです。

ただ...たまーに床張りの場末みたいな大衆遊技場としてのぱちんこホールを見かけると、懐かしさが込み上げて来るのは年のせいだけではないと思いたいです。

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