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斜陽を浴びて追懐せり ①.ジャッカスチーム
斜陽を浴びて追懐せり ①.ジャッカスチーム
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リッチさん
5号機後期からスロット打ち始めた新参物。 基本ノーマル機かまったり遊べるA+ART機打ってます。 アクロス島の住人。 引用や出典明示が多い文章ばかり書いてますが、ライトユーザーです。 - 投稿日:2022/08/13 18:16
※この記事に貼ってあるurlは参考にしたデータや公式のホームページへのモノです。
飛ばなくてもいいよう書いていますが、ソースは大切。
【第1章 ~出会い~】
前述した(https://pachiseven.jp/columns/column_detail/19298#contents)時代、ホールはAT/ART機全盛期であった。
自分の月に使えるお金と相談すると向かい風もいいところ、風速10Mは超えていた。
スロット人口が爆発的に伸びたのが4号機時代というのは耳にすることが多い。(https://web-greenbelt.jp/post-58704/)
その4号機時代人気を博した台の続編やリメイク機が増えた時代でもあったため、新規で入った私は「?????」という状態だった。
それも相まって”スロット”という遊びに対しての理解度の低さに腰が引けていた。
パチンコを打ちつつ、スロットの新台情報や動画を見ていた時、「新時代突入!」というフレーズが目に留まった。
そして近々導入されるジャッカスチームという台が新しい内規に対応している機種のようだ。
「それなら一回打ってみるか、キャラクターのデザインも好みだし」
これが今の私にも根付くスロットとの向き合い方を決める大きな”出会い”だ。
【第2章 ~台の説明~】
ジャッカスチーム(https://www.youtube.com/watch?v=HRIBmMgdg4k)公式映像。
[1.仕様]
大都技研より導入されたボーナス+ART機。メーカーはC+ARTという表現をしている。
└ ボーナスと疑似ボーナスとART(第3のボーナス)をループさせるという大都技研が得意とする
タイプの台。ジャッカスチームではBONUS on BONUS(BBonBB)が肝。これを指す
"ONしてみる?"が恐らくキャッチコピー。
設定6の出率が設定5と比較しても大きく上がり当時のフルスペックである119.2%。
└ 設定6はEX設定というのが流行りだったためそれに乗じた形。
個人的には失敗だったと思っている。
MB搭載機
└ 通常時ではコイン持ちの改善を、ART中では内部状態に応じてMBチェリーの確率が変わる。
ギャップMBといわれる仕様で、13枚の払い出しで終了するが、ART中は12枚→13枚という
出玉加速要素も兼ねる。
ART中のレア役上乗せの廃止
└ BBonBBが主な上乗せとなる。
押忍!番長2や押忍!サラリーマン番長(以下サラ番)ではレア役でのゲーム数直乗せがあった
が、ジャッカスチームでは存在せずレア役→本物ボーナス当選→ART中の本物ボーナスは
成立役に応じたゲーム数加算の抽選を行う。というシステムになる。
[2.ゲーム性]
元になっているゲーム性はサラ番が近い。
└ モードを本物ボーナスで上げ、疑似ボーナスは滞在しているモードによるマップ高確方式
ARTは本物ボーナス中or疑似ボーナス中の抽選により当選する。
ART中のMBチェリーによる疑似ボーナス抽選
└ ART中の疑似ボーナスの抽選は主にMBチェリーで行われるため、かなり大事。
ステージが変わり、帯にMBを引け!と書かれるため一種のCZっぽさがある。
[3.キャラクター性/デザイン]
大都技研オリジナルキャラクター。なんでも屋が色々する話。
└ 番長シリーズの2D/SDキャラと打って変わって全て3Dモデル。
激熱柄がアメコミ柄という名称らしく、演出やデザインなどから”米国っぽさ”を感じる。
[4.楽曲]
こちらも全てオリジナル。
└ 番長シリーズでは、ロック・ブラジル系(サンバ/ボサノヴァetc.)・POP'sが通例だが
ジャッカスチームでは、ロック・メタル・POP'sの楽曲イメージ。
【第3章 ~個人的な所感~】
[1.前書き]
印象深い勝ちや万枚、設定6も終ぞ引く事なく撤去になってしまったが、「あなたが一番好きな台はなんですか?」と聞かれたら私は少しの間をおいて「ジャッカスチームですかねぇ」と未だに答えるだろう。理由はいくつかある。
[2.遊戯性]
スロット機の遊戯性を語るのは難しい。
└ 結局の所レバーで抽選をして、リールを止める事で結果を見る。その繰り返しがスロットだ。
”リールを止める行為”が遊戯であるとして、ギャンブルではなく遊戯機となっているようだ。
バカラの”絞り”のようなプレイヤー側に与えられた”余白”を如何に楽しむかがスロットの遊戯
性の肝であろう。私がポイント加算型の通常時の台が嫌いな理由は、遊戯性の部分が欠けて
いる印象を受けるからであろう。
遊戯性と期待度の積み方のバランスが良かった。
└ 上記にある通り、ジャッカスチームの肝はBBonBBだ。重複がメインだが、どの瞬間
でも本物ボーナスを抽選しているので1ゲームの重みはある程度担保される。
ジャッカスチームに置ける最強の上乗せ特化は”疑似ボーナス中に本物ボーナスを引く”
(GLAXY BONUS)だ。疑似ボーナス中が一番の叩き所に見えるが、その疑似ボーナスをART中
に引くためには、MBチェリーを引かなければいけない。MBチェリーは内部状態が良い時に
MBを引かないといけない。最終目標までのハードルは多いが、一個一個のハードルはそこ
まで高い訳ではなく、段階を踏んで期待度が上がっている。
そこに私は遊戯性の高さを感じた。
[3.デザイン全般のバランス]
0からキャラクターを作るカロリーの高さ
└ 私も趣味程度だが、キャラクターを創作する事がある。個人と企業ではマンパワーが違うため
効率も速さも違うだろうが、0→1というのはかなりカロリーを使う。
オリジナルコンテンツを作り続けている大都技研のノウハウがあるのが作用してかは定かでは
ないが、ジャッカスチームのキャラクター達はデザイン性も高い。
統一性とそれを支える細やかなデザイン
└ 統一性というのは大局で判断されるものだ。
だがデザイン等の大局とは局所的なデザインの集合である。
比較的有名な格言に「神は細部に宿る」という言葉がある。
芸術/デザイン/建築界隈で度々語られるフレーズではあるが、その真意(諸説あり)は
「細やかな部分にまで気を配る事で全体の完成度が上がる」というだろう。[承諾を受けてない
ためurlを貼る事はしないが、"余白の詩学"さんのブログでこの言葉について考察されている]
私は「神は細部に宿る」の言葉を使う際は、標語として好んで用いていたとされる近代建築の
巨匠ルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエと分かりやすい例えとしてゲームの
スプラトゥーン/スプラトゥーン2を上げている。
上記の2つとスロットという影の遊びの1機種を比較してしまうのは少し憚れるが
私は確かにジャッカスチームに"神"を見たのだ。
気持ちを上げるBGMとSE
└ パチンコ/スロット機と切っても切り離せないのは、BGMとSEだ。
"脳が焼かれる"という表現は光がメインだろうが、スロット機は"音"の要素が大きい。
大都技研のオリジナルコンテンツの特色ではある、オリジナル楽曲の出来の良さもジャッカス
チームで遺憾なく発揮されている。
・楽園ロック( https://www.youtube.com/watch?v=IV6CsIhufXc )
・Hot Shot( https://www.youtube.com/watch?v=mVmEq9kV8Wk )
・貪欲DAYZ( https://www.youtube.com/watch?v=hCVjgMGvLTs )
個人的なピックアップではあるが、名曲と名高い。
特にHot Shotはチャンス演出の疑似ボーナス中に流れる曲だが、疾走感がありつつサビが
流れる時にはすでに何か起こっているか今から何か起こすか、それを適度に”煽る”良い曲
だと私は思う。
リール始動音/ストップ音/子役払い出し音、上記の「神は細部に宿る」ではないが
スロット機の大切な要素である事には変わりはないだろう。
ジャッカスチームでは、MBが出玉のトリガーになる。
通常時ではMBはリールが僅かに点滅し、成立音も静かだが、ARTのMBチェリー高確率中では
一転して甲高いキュピーン!!という音と共に成立する。1フラグに複数の成立音があるのは
割とあるが、やはり心地よいものだ。
[4.パーラーの状況]
そこまで良くはなかった。
└ 理由は明確で、前回の記事で書いた横比較(同時期に出たタイトル)が強すぎたこと。
5.5号機の移行期で5.0号機最後にして最強のビックタイトルミリオンゴッド-神々の凱旋-
すでに人気を博していたバジリスク甲賀忍法帖 -絆-
1月後に導入されロングセラーとなった北斗の拳 強敵、対抗馬が強すぎる。
設定の扱いづらさ
└ 設定5と6のPayoutが110%/119%と強めのイベント日でも使いづらく、設定1と2が辛く
メリハリが強すぎた。番長3や政宗2のような奇数は波乱/偶数は安定の仕様であれば、無理に
設定6を119%にする必要がなかったのではないかと思う。
覇権を握れた可能性は?
└ 個人的な感想、思い入れも込みだが”あり得た”と思っている。
台としての完成度は人気を博した他の台と引けを取らず、確定要素はないものの高設定の挙動
は分かりやすく、引き負けなければ出玉も伴う。
【終章 ~終わりに~】
私はスロット機は”たかがギャンブル”だと思っている。
だが、そこにある”遊戯性”に強く惹かれて未だにホールに通っている。
その"遊戯性"の真価をジャッカスチームで感じたのだ。
スロットの触り始めの頃にその"遊戯性"の高さに中てられた私は、楽しさを重視する立ち回りをしている。私という一個人の小さな尺度だが、それを決めているのは今まで長々と語った「ジャッカスチームというものさし」があってこそだ。
それほどまで私のスロット感ド真ん中にあるのだ。
"たかがギャンブル"だが、皆様にもスロット感ド真ん中にある機種はあるだろう。
人に対する愛は重いと一蹴されてしまうが、台に対する愛は重い方が”面白い”。
私のこの記事を”面白い”と感じてくれたら幸いである。
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リッチさんの
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このコラムへのコメント(4 件)
表現として結構良いですよ、”余白”。芸術系やデザイン系はこれに意味を持たせたりしますからね。
大都技研はありがたいことにサントラも発売しますからね、ジャッカスとSHAKEⅢ SideAは名盤だと思ってます。
あと提示してた3曲めっちゃ好きです。everybody heroesも大好き…
色々な要素を詰め込みながら綺麗にまとめた台だったなぁという思い出ですね。
1つ1つジグソーパズルのピースが埋まっていって玉が出る。
A+ARTの遊戯性という面でみれば未だにトップクラスの出来だと思っています。
残念ながら日本にいない時代で、一時帰国した時に、頑張って打ってたけど、それでも2-3万回転くらいか。
まあそれでも楽しいポイントはわかったつもり。
それにしてもこの台はシステムが秀逸でしたね。