カツアゲ

昔、昔のその昔～
新入社員の僕は地方の支店事務所へと武者修行に出された。



学生のころからパチスロをしていた僕は地方でもパチ屋はあるし
退屈もしないと思ってた。そして結構パチ屋もあったし当然のごとく打っていた。



ある日、4千円ぐらいしか財布に入ってなかったのだが
どうせ2千円も打てば当たるだろうと高をくくって車で颯爽とパチ駐車場へと
乗り込んだ。



するとどうだろう、どこから見ても堅気に見えないお兄さんが近寄って
いきなり仁義を切り出した　「手前生国を発しますは～」はぁ？？？
初めての事で面を食らったが、最終的にはお金に困っているから品物を買ってほしい
との事だった。



これからパチを打つのに一体何を買ってくれっていうの？
見せられたのは数枚ある長財布でどう見てもバッタもの数点、仕方なく
オーストリッチの財布を選び、恐々3千円を支払った。



頭の良い方はお分かりだろう現在の財布には残金が千円…
もう完全に意気消沈しそのまま帰宅した。



結論、もしあの場でカツアゲに会わなかったらもっとお金を使って
いたかもしれない。いやパチンコ屋があったからこそ人生の先輩から
若い時期に学ばせて貰ったといっても過言ではありません。

という事でパチンコ屋があって良かったというのは駄目ですか？（実話）

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