深淵のディスクアップ

45000枚。



ディスクアップを、ビタ成功率やボーナス察知。稀に座る設定2以上を含め、102.5%で打てていると仮定すると、60万G消化した時点で［理論上プラスになっている差枚数］が、冒頭の45000枚。

では、ビタ率は9割前後といったところで、ボーナスもほぼ最速察知していると思われる私の60万G到達時の差枚数はどれくらいだと思いますか？



マイナス28000枚です。



──はい？


もう一度言おう。──はい？


悲しいけどこれ、現実なのよね……である。
欠損、実に73000枚。

いや、わかっている。世の中にはもっとひどい目にあわされている方もいるでしょう。
身近なとこでは、コンテストのコラムで登場いただいた某身代わり地蔵氏は、私の更に上をいくマイナス差枚を叩き出している。

それでも、だ。ひどくない？と。


Twitterなどを見るに、ディスクアッパーは常にメンブレとの闘い。
［全設定共通の同色確率］なため、［引ける者・引けない者］に選別され、後者だった時にそれが大きな挫折感や劣等感になるからだと思う。

思い返せば、私は似た経験をしながら人生を歩いてきた。


逆上がりが出来ない。
天パであだ名がチャパ王。
初恋の子に再会したら界隈で有名なビ○チになっていて燃えた…いや、悲しかった。
天パであだ名がミスターサタンに更新。
数年付き合った彼女にメール一通でフラれる。

それら全てをディスクアップは思い出させてくれる。まぁ、最後のは家の金を持ち出しパチ屋に行っていた私に問題があったかもしれない。


──それはともかく……
仮にディスクアップを打たない人でも「今日は設定狙いスカッたし、アクロスで少し負けを取り戻して帰ろう……」なんて座ったハナビやバーサスで負債を増やして、似た業を背負った経験があるはずだ。
履歴のいいジャグラーに座ったら、確率収束を担当してしまった経験があるはずだ。

この世の理不尽。そんな時に限って履歴は自分のほうがいいのに両隣が出すこと出すこと。人類みな兄弟と言うならば、私に少しわけてもらえません？

「たとえ設定1でももう少し引けませんかね？」という思考に陥る時はだいたい既に沼へ足突っ込んでいるんですが、これはディスクアップでは更に深刻。


だって、同色に設定関係ないんだもの。
ぐらを。

なのだ。これは精神的にキツい。
自分の耳を犠牲に音量5にして隣の好調ディスクアップに嫌がらせしたくなる気持ちが生まれるのも否めない。それほどまでに心を揺さぶるディスクアップ(世のアッパーさん。店が音量無調整のディスクは通常時音量2・ボナ中ART中は音量1にしましょうね)。

じゃあ、打つのやめたら？と思いますよね？


でもこいつ、メチャクチャ面白いのよ……

打ち始めた当初は制御もわからないから「強予告待ち」だったけれど、いろいろ理解して打ち始めてからはもう、

通常予告→左リチェリ→青上段で消灯

だけでも楽しめちゃうの。めっちゃ出るのに。

ちなみに上記の時点では、スイカ(種あり・種なし)or9枚(種あり・種なし)・特リプ含むボーナスという状況。右下段に黒狙って小役非テンパイで特リプとか、赤上段にスベって消灯せずとか、ステキスベりとステキ出目のオンパレード。


愛憎入り乱れってやつですかね？
ダイキライ、ダイキライ、ダイキライ、ダイスキッ！AH…

それが私のディスクアップ。


今も元気に同色間1500Gですよ、ええ。あまりに当たらないので筆をとりました──

って言ってたらラジカセ消灯ｷﾀｰ！

……ん？

…………あれっ？

…………あっ……


種なし9枚……


ディスクアップ、タノシーナー

5