異国間交流ンキー

玉城マイさん会いたさに行った先日のホル調。


序盤から投資がかさみ、高設定濃厚のまど2を掴みながら大敗してしまい、こうなったらもうあれだよね、シンフォギアだよね(打ちたいだけ)とパチンココーナーへ。


かなり期待がもてる開脚具合のシンフォギアでしたが、この日はとにかく引けない引けない。

どんなに熱い演出がこようとも、その幻想をぶち壊す！とばかりに当たらない。ソゲブッ！


泣きながら(逆に少し笑いながら)打ち続けていると、隣にカップルが座った。

カップルが座っただと一緒に座ってるみたいだな。狭いわ。

眼鏡の女性が座り、後ろで体の大きい男性が立ち何か話してる。


話し声を聞いているとどうやら中国人観光客のよう。

僕知ってる。

疑問文の時、言葉の最後に「マ？」っていうの中国語。

　
どうやら初めてのパチンコらしい。


お金を入れて、貸玉ボタンを押すとこまでは成功。

ハンドルを捻る。

玉が出てこない。


中国人カップルはハンドルをグイグイ回すが出てこない。


たまーに数発出て右にいき、「左打ちして」の指示が画面に出る。

矢印の指示にしたがって左ボタンを押す男性。


音量が下がる。


もうパニックである。


自分が負けてるのもあってほっとこうと思ったが、やはり見ていて気になったので教えることにした。

まず飛ばない原因がアース(銀色んとこ)に触れてないから。これを説明した。

ジェスチャーを交えながら、ここをさわんないと出ないよ、と教えた。


理解が早く、玉がビュンビュン飛び出てきた。


ガッツリのゴム打ちで。

「左打ちしてください」


慌ててボタンを押す男性。


もう音量は0だわ。


ブッコミを狙うことを教える。

ようやく玉が入り始める。


よかったよかった。早くその1000円使って帰ってくり。


数回転後、なんでもないリーチがかかる。


よしよし。リーチが楽しめれば満足だろ。


すると後ろで見ていた男性が店員に何か言われていた。

通路で立ち見をするな、邪魔だ、と言われてるようだ。

仕方なく男性は一度店の外に出ていく。

玉を打ちきった女性は男性が外に行ったため帰ろうとしている。その時。


「ゴゴゴ、ゴールド！！！」

「！？」


すでに席から立ち上がり外を見ていた女性は画面に「222」と揃ってるのを気づいていない。


これワンチャン当たり拾えるんじゃね？と50000円負けてるわたしは一瞬、天使のような悪魔の笑顔になったが、彼女の腕を引っ張り座らせた。

画面を見ても当たりに気づいてない。


なんなら玉もない！！

すでに奈々さまの歌が流れてるので仕方なくわたしの玉を少しあげ、右うちをするように指示をだす。


飛ばない。


だから銀色のとこ触れやあああああ！！

ともしハリセンを携帯していたら彼氏の目の前でこの女をぶっ叩いていた。

国際問題である。持ってなくて良かった。


異変に気づき、男性が戻ってきた。

最終決戦。


もう疲れたからさっさとハズレて帰国してくれ響パネルあるやん。


赤文字やん。


ﾊﾞﾌﾞｯｼｭｳｱｰ！シ──────ンフォギアｧｧｧｧｧ！！
ｷｭｷｭｷｭｲﾝｷｭｷｭｷｭｲﾝｷｭｷｭｷｭｷｭｷｭｷｭｷｭｷｭｷｭｲﾝ

ﾄﾞﾌﾞｯｼｭｧ
ﾎﾟﾎﾟﾎﾟﾊﾟﾊﾟﾊﾟﾎﾟﾎﾟﾎﾟﾊﾟﾊﾟﾊﾟﾎﾟﾎﾟﾎﾟﾊﾞﾊﾟﾊﾟﾊﾟﾊﾟﾊﾟﾊﾟﾊﾟｰﾝ

二人とも口が開いていた。

この音は万国共通で「IQの下がる音(命名魚谷ぐぴこ)」なのは間違いなかった。

こっからはず────っと右打ちしろ、と指示。

ボタンを押して玉をドル箱に落とす男性。


なんでそれだけわかるんだよ。


やれやれと自分の台の装者リーチをちゃんと見てなかったわたしは台の震えを感じ画面を見た。

翼が奥から走って来て画面を切り裂き、未来がメジャー級の遠投でバビロニアの宝物庫への空間を閉じる。


となりと同じく222が揃う。


親切ゴト(*´▽)ノ♪


隣は順調に二箱出し、わたしは３連で終わり。なんでだよ！焼け石に水だわ！！

先に流した中国人カップルはレシートをカウンターに持ってけと店員に言われて去っていった。



やれやれ。




あいつら特殊景品の意味わからないんじゃね？？


…。


気になってカウンターのほうまで行ってみた。


案の定、手にした複数の小さい板を眺めて途方に暮れる二人を見つけた。


手を挙げながら近づくわたしに気づく二人。


「カモン！」
と倖田來未の疑似連ばりの発音で二人を秘密の小窓まで案内した。

無事交換出来たようでお礼を言われた。


ワンチャン謝礼に少し貰えるんじゃないかと54,000円負けているわたしは思ったがそんなこともなく二人は歩いていってしまった。

なんならあげた玉も返してもらってない。


中国人二人の歩いていった先に、携帯ゲームをしながら立ってる子供がいた。合流して再び駅のほうまで歩いていった。


子供待たせてパチンコしてたんか──────い！！！

メガホンをこの時携帯していたら間違いなくぶっ叩きながら突っ込みをいれていた。


たまたまハリセンもメガホンも持ってなかったから、国際問題には発展しなかった。誰だか知らないが外務大臣はわたしに感謝してほしい。

むしろ異国間交流を進んで行ったわたしに何かするべきだ。


50000円でいい。

そんくらいの金額、外務大臣なら出せるだろ。



誰だか知らないけど。

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