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パチ7演芸場その2
パチ7演芸場その2
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インプロレスGMさん
20年程打ち散らかしてまいりました。私は何を得たのか、そして何を失ったのか。そんな事を微塵も考えずに今日も打ちます。明日も打ちます。そして呑みます。 - 投稿日:2018/05/23 13:55
伊達「はい、どうもー。僕らサンドウィッチマンです。」
富澤「よろしくお願いします。」
伊達「世の中、興奮する事っていっぱいあるけどパチンコ屋さんができた時ほど興奮する事ってないね。」
富澤 「間違いないね。」
伊達 「あれ?昨日まで何も無かったのに突然パチンコ屋が出来てる。……興奮してきたな。はいってみるか。」
富澤 「いらっしゃいませ!こんにちは!いらっしゃいませぇ!!」
伊達 「うるせーし、ちけーよ。」
富澤 「あ、なんかすいません。」
伊達 「ここ、パチンコ屋さんでしょ?」
富澤 「はい!今日オープンしました!『パーラーBlue Ceiling』です!よろしくお願いします!」
伊達 「え?何?ブルー…何?」
富澤 「ブルーセイリング」です!
伊達 「なんか格好いい名前だね。どういう意味なのそれ。」
富澤 「青天井って意味です。」
伊達 「最悪だな。パチンコ屋に絶対着けちゃ駄目な名前だな。」
富澤 「あのう…?失礼ですけどお客様でよろしいでしょうか?」
伊達 「そりゃそうだろうよ、どう見ても。お客さんだよ。」
富澤 「あ、すいません。見た目『カバン屋』が来たのかなと思いまして。」
伊達 「なんでだよ。ていうか『カバン屋』に見えた方が失礼だろうよ。いや、そもそも『カバン屋』なんてもう40代かカタギリさん位しか分からないから。な、今そういうの言わない方がいいから。」
富澤 「あ、はい…。すいません。」
伊達 「いや、せっかくだから打ちたいんだけどさ。」
富澤 「え?打つ?…注射ですか?いや、そういうの当店ではそういうバージョンはけっこうですので。」
伊達 「だから、やめろ!そういうの。いつまで俺が『カバン屋』に見えてるんだよ。そもそも大丈夫か?この会話。何人がついてきてるんだよ。」
富澤 「だいぶ、減ったでしょうねぇ(笑)」
伊達 「何で笑ってんだよ。まぁいいや。とにかくさ何か打ちたいんだけどさ、ちょっと恥ずかしい話でさ。」
富澤 「はい?」
伊達 「いや、俺さ普段からパチンコやらスロットやるんだけどさ、いつも負けちゃってな。」
富澤 「あー、はいはい(笑)。」
伊達 「んで、かみさんがうるさくて小遣い制なんだよ。」
富澤 「ええ、ええ。」
伊達 「それがまた少なくてな(笑)。」
富澤 「あらぁ、はいはい(笑)。」
伊達 「しょうがないけどな。なんか分かるだろ?」
富澤 「ええ、それはもう」
伊達 「本当は荒いの打ちたいんだけどさ。」
富澤 「ねぇ(笑)。」
伊達 「だからさぁ、何かこう遊びやすいのない?」
富澤 「ちょっと何言ってるか分からないです。」
伊達 「何でだよ。」
富澤 「え?」
伊達 「お前、途中『それはもう』みたいな相槌打ってたじゃねぇかよ。」
富澤 「なんかすいません、流して聞いてました。」
伊達 「流すなよ。なんか色々失礼な奴だな。」
富澤 「えーっと嫁がうるさいから金が無いと。」
伊達 「人の奥さん捕まえて嫁ってなんだよ。」
富澤 「すいません!えーっと奥様でしたね。で、お小遣い制だから遊びやすい台が打ちたいと。」
伊達 「分かってんじゃねぇか。いや、それで何かオススメ無いの?」
富澤 「そうですねぇ。スロットなら『イミソーレ』パチンコなら『天龍』ですかね。」
伊達 「こえーよ。」
富澤 「はい?」
伊達 「なんで、そんなヤベーのオススメしてくるんだよ。少ない予算で遊べるかそんなの。ていうか『イミソーレ』あるんだ、ここ。』
富澤 「はい48台バリバリ稼働してます!」
伊達 「48台?『イミソーレ』が!?」
富澤 「はい!」
伊達 「すげーな。日本中の『イミソーレ』が集まっちゃってる感じじゃん。いや、とりあえず俺は遠慮しとくわ。何か無いのパチンコなら『海物語』とか。」
富澤 『ウニ物語?』
伊達 「『海物語』な。なんだよ『ウニ物語』って。ウニ揃って何が楽しいんだよ。あれか?甘デジなら『甘ウニ』とか言っちゃうのか?ヘッヘッヘ(笑)。こりゃいいや。」
富澤 「………。」
伊達 「なんか言えよ。」
富澤 「いや、何かすいません。こういう時どういう顔したらいいのか分からなくて。」
伊達 「笑えばいいと思うよ、って何言わせるんだよ。」
富澤 「いや、笑えないです。」
伊達 「正直か。まぁいいや。『海物語』無いの?」
富澤 「はい、無いです。」
伊達 「凄いな『海物語』無いって。」
富澤 「『海です。』ならあるんですけど。」
伊達 「だからそういうの止めろって。完全にオッサンしか分からない内容になってるから。まぁ『海です。』があるのも凄い話だけどな。逆に打ちたいもん、それ。」
富澤 「あの…手頃に打ちたいのならスロットのAタイプとか如何ですか?」
伊達 「あー、『ジャグラー』とかな。」
富澤 「『バーグラー?』」
伊達 「お前わざとだろ?『ジャグラー』だよ。『ジャグラー』」
富澤 「ちょっとそれは知らないですねぇ。
『バーグラー』なら知ってるんですけど。」
伊達 「いや、『ジャグラー』って図柄にピエロとかいてさ。」
富澤 「それ『バーグラー』じゃないですか(笑)。」
伊達 「ちげぇよ。で、ボーナスが成立すると告知ランプが光って…」
富澤 「ちょ!(笑)それって完全に『バーグラー』じゃないですか(笑)。」
伊達 「だから違うんだよ!『バーグラー』が『ジャグラー』なの!」
富澤 「お客さん『バーグラー』は『バーグラー』ですよ。そもそも台にも『バーグラー』って書いてありますし、『バーグラー』は『バーグラー』ですよ。」
伊達 「うるせぇよ『バーグラー』『バーグラー』って。バカじゃねぇの。」
富澤 「あ!一応新台もございますけど…。」
伊達 「お、いいじゃない。やっぱ新台って聞くとテンション上がるものな。で?何入ってるの?」
富澤 「まぁスロットもパチンコも同じシリーズなんですけど。」
伊達 「え?何だろ。ゴッドかな?」
富澤 「マイケル・ジャクソン」です。
伊達 「マイケル!?今?」
富澤 「はい。スロットとパチンコ60台ずつ入ってます。」
伊達 「バカじゃねぇの?本気でバカなんじゃないの?え?60台?」
富澤 「はい。」
伊達 「すげーな。てことはオススメなの?」
富澤 「いや…特には。」
伊達 「なんでだよ。じゃ何でそんな入れたんだよ。店長の趣味か?」
富澤 「あ、なんか店長が間違って発注しちゃったみたいで。」
伊達 「それでなに?パチもスロもマイケルが60台来ちゃったの?」
富澤 「はい、もう店内『ポーッ』とか『アオッ』とかスゲーうるさいんですよ。」
伊達 「まぁそりゃそうだろうけどな。」
富澤 「あ!(笑)でも超笑えるのが、店長って普段サーファーなのか知らないんですけど超顔黒いんすよ。だけどマイケル60台来たらスゲー顔白くなっちゃって(笑)。」
伊達 「…笑えねぇよ。」
富澤 「いや、もうマイケルだけに(笑)。」
伊達 「うるせーよ。」
富澤 「あれ?面白くないですか?」
伊達 「お前んとこの店の話だろ?大丈夫なのかよ。あー、何か打つ気無くしたわ。」
富澤 「そしたらここでバイトしません?」
伊達 「何でだよ。」
富澤 「いや、もう全然人いなくて」
伊達 「だろうな。さっきからパチ屋の入口でずーっとお前と喋ってる位だからな。」
富澤 「店長と僕とで2人しかいないんですよ。」
伊達 「2人!?なに2人で回すの?」
富澤 「はい、だからスゲー辛いんすよ。」
伊達 「そりゃそうだろうな。パチンコとスロットもあるんだろ。仮に俺合わせても3人だからな。」
富澤 「いや、2人ですよ。」
伊達 「何でだよ?」
富澤 「僕、今日で辞めるんで。」
伊達 「辞めんのかよ。もういいぜ。ありがとうございました〜。」
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このコラムへのコメント(16 件)
ありがとうございます!
脳内再生出来ましたか!
嬉しいです!
もともとサンドウィッチマンさんのお二人はキャラがもう確立されてますからね。
そういう意味では楽でした(笑)。
ありがとうございます!
いやいや当たり前なんですけど本家のサンドウィッチマンさんの漫才の方が数億倍面白い訳で。
書いた後、確認じゃないですがサンドウィッチマンさんのネタをいくつか見直したのですが足元にも及ばないと軽く崩れ落ちました(笑)。
わぉ!ストレートな感想ありがとうございます!
実はそういうのが凄く嬉しかったりします!
漫画も書いてみたいんですがスマホだとどうしたら書けるんだろう?という初期の壁にぶち当たっていまだ書けません。
その内ひっそりと漫画にも挑戦してみます。
絵心は膝から落ちるほど無いですが(笑)。
カバン屋や注射ネタはさすがに若い人はピンと来ないでしょうからねぇ。
失礼ながらそういうネタが伊達さんにはよく合うなぁと(笑)。
あ、お名前使わせて頂きました(笑)。
そうなんです。
サンドウィッチマンさんは書いてみたかったんです。
多分、ハライチさんよりも短時間で書けました。
そしてご指摘の通り、私は『バーグラー』を書きたかった!(笑)。
本当にあの台がネタそのものですからね。
さて、漫才シリーズ。
個人的には3部作を予定してるんですがラストが大変です。
絶賛難航中!
ハライチさんもそうでしたけどサンドウィッチマンさんもお二人ともキャラがたってますからね。
変な話書いてて自分でも
「あー、このツッコミ伊達さんしそうだわぁ」
とニヤニヤしながら書いてました(笑)。
本当ですよね。文章内では服装の想定はしてないんですが何を着ていても伊達さんは『カバン屋』に見えてしまうでしょうねぇ(笑)。
ありがとうございます!
もう当たり前ですけどベースになってるサンドウィッチマンさんの漫才が面白いので多少変えても面白くなっちゃうんですね。
なので書いてて楽しかったです!
個人的には『バーグラー』とたくさん書けたのでそれだけで満足です(笑)。
面白い‼︎
脳内再生余裕でしたw
面白かったです!