ハナハナホウオウ～それは天を衝く～

それは夜勤帰りのある日、僕はハナハナホウオウという台を本当の意味で「知る」ことになる……。


眠い目を擦り、向かったのは某店。
なにやら今日はアツそう！
色々な理由を合体させ、ホールに足を運ぶことを決意する。

……抽選までトラブルもなく、数十人の抽選の中、おおよそ半分くらいの数字をひく僕。

狙い台は？

そう……ハナハナ。ハナハナホウオウ。
この店は何度か店内を見たことがあるが、
ハナハナホウオウの異彩な見た目がとても印象的だった。

そして他店でこの台をほとんど見たことがない。
この店はこの台を「大事に運用している可能性が高い」。
自分より経験がある友人のアドバイスを思い出し、意気揚々と入店。


さて入店して真っ先に目に入ったホウオウに座る。
パッて入った時に出玉感がある台が目に入れば途中参加の人も期待がもてる。
つまりここならワンチャンあるのでは？

そう思いつつサンドにお金を入れ、いざ実戦スタート。

2k分回したとき、ハイビスカスランプが光る。
早い！ 圧倒的速度！
わずか24ゲームでの出来事であった。

結果はバケ。でも全然OK。
バケは設定に差があったはず。
しかも早い段階での当たりだからなおよし。

そして100前に即座に光るランプ。
今度はBB。出玉も両立して良い感じ！

……そこからはまさに怒涛の展開だった。
ベル確立よし。
BIG中スイカも悪くない。
レトロサウンド確認。
BIG中上パネフラ確認。
BIG中純ハズレ複数確認。

ハマっても大抵400までには解消され、
そこを抜けるとご褒美のように連チャンしだす。
当たり前のように連チャンBGMが聞ける。

Aタイプとは思えない……そう、言うならばストック機のような異常な出方。

1/100付近の確率を5時間以上キープしている。


不意に光ったランプ。だがそれは……

あっつ！
点滅せず光っぱなし！！
あっつ！！


そのBIG消化後、即座に……

ひええ、なんだこの台……。
僕の脳内麻薬が……あひ、あひ……。


この時点で僕はこの台を半ば高設定だと確信し、
ギリギリまで打ち続けることを決意するのであった。


人の身である限り疲弊はするもの。
ましてや徹夜。
ズキズキする頭を抑えながらひたすら打ち続けた。

この際だから打ち尽くす。
そう固い決意を抱いた僕にしっかりと応えてくれる鳳凰。
早い当たりがひたすら続き……閉店20分前に実戦を終えた。


結果は4573枚。
20スロで生まれてはじめての別積み。

おぼつかない足取りで席を立ち、
僕は鳳凰にこう呟いた。
「ありがとう」と。

最後の合成確率は1/115だった。
Aタイプ、ハナの可能性を改めて感じた1日となった。


余談だが、ハナシリーズを打ったのはこれで2回目。
人気がある理由がはっきりと理解できた。
とても夢のある機種だと思う。

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