思い出ボロボロ14

馬鹿は馬鹿らしく

月曜日AM6時

気が重い朝

そう、新たな職場への初出勤の日

真新しい作業服に袖を通し

今まではいたことのない作業ズボン(脇にポッケがあるやつ)

｢あ～どんな事させられるんだ？気が乗らね～なぁ｣


取り合えず出勤、会社に到着する

ガラガラガラ

俺｢おはようございます、今日からお世話になる〇です
よろしくお願いします｣

社長『おう来たな、おいお前ら(社員に)新入りの〇君だ
指導よろしくな』

社員『わかりました、こちらこそよろしく』

｢お世話になります｣

社長『O田、今日はお前の現場で頼むわ、素人だから
一から教えてくれよな』

O田『ういっす、了解です。〇さん今日は一般家庭の
引き込み接続やるんで手元をやって下さい
んじゃ行きますか、高所作業車に乗って』

専門用語連発から始まった初日

取り合えず安全靴とヘルメット、軍手、安全ベルトを

持って車に乗り込む、行き先は不明

仕事内容ちんぷんかんぷん

車での移動中お決まりの質問が来た

O田『前の職業って何だったんですか？』

｢車の営業職でした。ですから力仕事は初めてで
かなりハードなんですか？｣

『ま、3日頑張ってみてくださいよ、それで体何でも無きゃ
続くと思いますよ。夜間作業も続くときはこたえますけど』

｢ 夜中もあるんですか？流石に昼間は休みですよね？｣

『ん～そうでもないんだよね、前に36時間勤務って
有ったからさ(笑)流石に次の日は休んだけどね』

おいおいそんなの聞いてねえぞぃ、ただの力仕事って
聞いてたのに・・・なんかヤバくね～か？

『今日の現場はここね、取り合えず車セットします
その後KYやりますからそれじゃまずこれを・・・』

初日からそんなに覚えられね～よ、と思いながら
ハイ、ハイ、と返事しながら作業は続いたが
俺の頭の中はもうパチンコ屋事だけしか無かった。
今日もあのエキサイトで連チャンの想像をしながら
ニヤついてたに違いない

今日の一日3～4件この仕事結構時間がギッシリ

昼の休みも短時間で移動して同じ事をやる

でも悪いことばかりじゃない

休憩が少ない代わりに早上がりが可能

次の日の段取りが終われば退社OK(但し３時半迄はいること)

この日も俺が初日と言う事で早く終わった




行くっきゃないだろ

と浮かれている

まだ初日なのにこの仕事を甘く見た

｢明日もこれで行ければ何とかなるべよ
さて今日も寄って行くかな｣

もう当たっている自分を想像しながら走り出した

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