思い出ボロボロ12

馬鹿は馬鹿らしく

R次さんの指定された時間に到着

｢俺の車出すからよ、隣に置いとけ。直ぐに出るぞ｣

いったい何処へ?

言われるがままに連れ出される

｢お前力仕事やる気あるか?今から知り合いの所行くからよ
そこで面接受けろ。取り合えず事情は言ってあるからよ、な?｣

はぁ?って言うか何処に連れていかれるの?

『あの~すみません、力仕事って土方ですか？』

｢バカヤロー、土木って言え!土方は差別な言い方だぞ
って言ってもただの土木じゃないから｣

『はい、すみません、』そんな事いってっる間に到着

〇〇電気工事株式会社

いわゆる電柱に昇ったり、マンホールに入ったりして
皆さんの自宅や会社に電気を送る工事会社で
電力会社の下請け

再就職の面接

｢ある程度の事は聞いてるからよ、それで何時から来れる?
コッチは何時からでも良いぞ、作業服と安全靴、それと
ある程度の道具は用意する。あっウチは日給月給制だから
出た日数分の一日一万な。それで良ければ｣

と、その会社の社長さん

｢明日からはキツイだろ?来週からにしてもらえ。こんな条件
滅多に無いぞ、決めちまえ、な?｣




もう俺から出る言葉は｢はい、お願いします｣しか無い

半ば強制的な再就職決定で取り合えず生活費は確保

その後R次さんにお礼を言って解散、彼は誇らしげだった

何か物凄く疲れてそのまま帰宅

家族に転職することを報告、ビックリされたが元々営業職の

不安を聞かされていたから大問題にはならなかった

元カノにも伝えたかったが、もう関係ないだろうし

その日はそのまま就寝し次の日

朝刊チラシを見てまたまためっけた!

『新台入れ替え』

｢ホホ~ン、アレパチかぁ。面白そうじゃねえか｣

早々に朝食のパンをかっこみ、お出かけ

向かうは新装開店の新台

資金の余裕はそんなに無いが一度疼いた心は押さえられない

急いで急いで到着した店にはやはり沢山の猛者が

一人また一人とやって来ている、顔なじみもチラホラと

狙うは新台の、あの爆裂機

アイツだ･･･

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