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3への賛辞を燦燦と
3への賛辞を燦燦と
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たれめさん
ストップボタン押すために仕事してる - 投稿日:2017/11/14 13:29
11月3日8時20分、船橋に降り立つ。
武者震いと言うには些か臆病な笑い方をする足を必死に動かし、集合場所の公園に向かう。何度も来た土地、幾度となく歩いた道が少しだけ違って見えるのは、きっとそれだけ今日という日を楽しみにしていたということなのだろう。初めてのオフ会参加、聞いたこともない100人ノリ打ち、全てが未知の領域だ。
公園に着くと、既に多くの人が集まっていた。普段はそこまで利用する人もいないこの公園が、今日はパチンコパチスロ好きで埋め尽くされているのだと思うと、妙な感動を覚える自分がいた。其処彼処にマスクマンがいる。サッカーの練習に行くのであろう少年達が奇異の目を向けている。この光景を見れただけで、此処に来た価値がある。
受付の為スマホを取り出すと、編集長が電子スタンプのスクラッチを押してくれた。削るとレディース漫画家チームの画像が。「当たりだね」と編集長が呟く。画面の向こう、液晶上の平面、イヤホン越しに聴く声だった筈の存在を今、肉眼で捉えている。両足と共に心が震えた。
レディース漫画家(緑)チームの集合場所に行くと、ゴルシさおり先生とえいほん先生がいた。息をしている漫画家さんを見るのは人生初だ。初めてお会いするゴルシ先生は思いやりと慈愛に溢れた方と言った感じだった。えいほん先生は想像より3割り増しでパンキッシュな風貌であったが、言動から滲み出るパチンコ愛そしてルパン愛に、漫画のキャラクターそのものなのだと感動を覚えた。
周囲が談笑している様に一抹の寂しさを覚えた自分は、知っている存在を探し始めた。しかし、幾ら知っているとはいえそれは一方的な情報。決して不快感を与えぬよう気をつけねばならない。そんな事を考えていると、がっしりとした体躯の男性が緑チームの元へ現れた。書かれた名札と共に自己紹介をしたその方は「つーちゃん」さんだった。
その名前には聞き覚えもとい見覚えがあった。ポリンキーさんの描かれたオフ会参加者漫画で悪魔超人サンシャインの姿で描かれていた方だ。成る程、サンシャインさながらの逞しい体つきだ。逆鱗に触れる言動をしようものなら地獄の凱旋門で肋骨を粉砕される事になるだろう。気をつけねば。(注:つーちゃんさんは非常にお優しい方で、地獄の凱旋門をかけられるといった事案もなかったと此処に明記しておきます。)
徐々に緑チームのメンバーが集結し、今日の狙い台は何かといった話になった。奇しくも自分のお目当のエウレカセブンAOがメンバーの香瑩さんと被ってしまった結果、快く譲って頂ける事となった。こんな人見知りのクズにも優しい気遣いをしてくれる、素晴らしいメンバーが緑チームには揃っていた。
開会式を終え、パラッツォ船橋店に向かう。自分の人生の何かが確実に狂った場所、そこでオフ会が行われるという事に奇妙な巡り合わせを感じずにはいられなかった。実践の方は可も無く不可も無くどちらかといえば不可が多く、せっかくAOを譲って頂いたにも関わらず、最大で700枚程の出玉という不甲斐ない結果になってしまった。チームメンバーの中では大水さんが化物語で盛大に出していたのが印象的だった。大水さんは皆さんが描かれる絵に顔がそっくりだった。
自分の軍資金を使い果たし、チームメンバーのゆりあさんの余った二千円を借り受けに行く。事情を知らぬ者が見たら目を覆いたくなる様な最低の絵面、それすらも今日この日だけは許される。背徳感に背筋がゾクゾクした。折角だからバーサスで散ってやろう、そんな事を考えながら着席したにも関わらず、バケを蹴った形からのビッグバンで当たる。自分の懐は一切痛まない、他人の金でするリプレイ外しは、最高に痺れた。
連れ打ちを終え、二次会の会場へと向かう。緊張を紛らわせようと、噂のトルネードサーバーでビールを煽る。連れ打ちの結果発表の最中ふと横を見ると、ポリンキ→さんが立っていた。挨拶をしようか、しかし失礼ではないだろうか。暫しの逡巡の後、酒の勢いを借りて声をかける事にした。初めまして、何時もコラム拝見させていただいていますと。するとポリンキ→さんは明るく答えてくれ、しかも毒にも薬にもならない自分の文章を「おもしろい」と仰ってくれた。光栄な事この上ない。
更にポリンキ→さんは、自分が緊張から話しかけられないでいた岡井モノ先生に、気を使って声を掛けに行ってくれた。様々な人から好かれるポリンキ→さんの人望の所以を垣間見た。人混みの向こうからポリンキ→さんと共に、この日の為に作ったという黄色いパーカーを着て奇才が歩いてくる。初めて話した奇才は想像よりもずっと気さくだった。あんなに真面目そうな方があんなにエキセントリックな文章を書かれているとは。日本もまだまだ捨てたもんじゃない。
あまりの感動に呆けてしまい、少し冷静になろうと一人でいると、ゴルシ先生が気を使って話しかけてきてくれた。大丈夫です。顔が強張っているのは想像以上の感動と興奮に顔面が追い付かず処理落ちしているだけなんです。一人でいるのはテンパって変な事を口走ってしまうのを避ける為なんです。ゴルシ先生はそんなどうしようもない駄目人間にも優しい仏の様な方だった。
二次会の終盤、様々な景品の抽選会が行われた。緑チームはノリ打ちの順位が最下位であったにも関わらず、多数の景品獲得者を輩出した。「今日の出来を考えたら当たるわけないよね。」そう笑っていたカワチさんは見事、金のクオカードをゲットしていた。確率の収束・跳ねっ返りは有ると確信した瞬間だった。
3周年オフ会の参加者募集が開始された時、思い切って申し込みをして本当に良かった。良い人に恵まれたレディース漫画家チームで本当に良かった。あの空間で、あの時間を皆さんと共有することが出来て本当に良かった。
また何度でも何度でも参加したい。心からそう思える、感慨深い一日だった。
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たれめさんの
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このコラムへのコメント(20 件)
ありがとうございます!
気負う必要も無いはずなのにプレッシャーを感じてしまう…そんな不思議で新鮮な体験でした!
『他人の金でするリプレイ外しは、最高に痺れた。』って所が最高にカッコ良くて好きです
こちらこそ、素敵チームに所属出来て光栄でした!ありがとうございました!
自分なんかにそんなお言葉…恐れ多いです笑
お会いできて本当に嬉しかったです。
岡井が札幌でよくたれめさんの文が好きだと言っていました、会えて良かったなあ
お疲れ様でした!
初めましての方とでも連れ打ちって楽しいんだと新鮮でした!
またやりたいですね!連れ打ちゴト!
みんな個性溢れる打ち手でしたね!
また4周年でも連れ打ち出来たら楽しいと思います!ヽ(*´▽)ノ♪
いい線いってるんじゃ?からの最下位は衝撃的でしたね笑
勝手に名前を出してしまいすいませんでした。
お誘いありがとうございます!是非!
是非またお会いしましょう!連れ打ち・・いかがですか?
これからが始まりだっ
自分の様な若輩者に先生など烏滸がましいです。
岡井さんと会えたあの瞬間は、あの日幾度かあった「今日来て本当に良かった」と思った一つです。
編集長、岡井さんは日本が生んだ奇跡(個人的見解)ですよ?
たれめ先生にお会いできて感激です、私の存在から日本の未来に希望まで持っていただき嬉しゅうございます。
編集長が岡井を雑に扱うのでなんとか言ってやって下さい。