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痛快冒険小説「勇者その時に」

★パチンコ関係ない話 | コラム

痛快冒険小説「勇者その時に」

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インプロレスGMさん
20年程打ち散らかしてまいりました。私は何を得たのか、そして何を失ったのか。そんな事を微塵も考えずに今日も打ちます。明日も打ちます。そして呑みます。
投稿日:2017/08/18 18:36

前回までのあらすじ~

何だか色々あって宿敵、偽ピンクレディーとの壮絶な「おでん対決」に勝利したハヤト率いる正義の名の元に集った何人かの戦士達は遂に大魔王の待つ神殿に辿り着いた。


「遂に…遂にここまで来たのか。」


ハヤトは伝説の剣
「伝説の剣」
を力強く握り締めた。


「ハヤトさん…世界に平和がもたらされるまで、後一歩ですね!」


仲間であり、リサイクルショップ「ガチ☆ムチ」の雇われ店長、小沢が興奮気味に言った。


しかしハヤトは、小沢を制する様に


「そうだな。ここが最後の砦だ。だが、ここは俺1人で行ってくるよ。お前はさっきの偽ピンクレディーとの戦いで、もう動ける身体じゃない筈だ。それに…小沢…判ってくれ…。」



ハヤトは小沢に精一杯の優しさと、少し上から目線で言った。

「ハヤトさん!何言ってるんすか!ここまで来てハヤトさんを1人には出来ないっす!」


声は続いた。


「そうだぜ、リ―ダ―」

「加納!」



やはり仲間の内の1人の加納が、しゃしゃり出た。

ハヤトは、加納のこういう感じが何か嫌だなぁ、と前から思っていた。

というか、あんま人間的に好きにはなれないタイプだった。


ていうか、死ねばいいのに、とさえ思っていた。
「ハヤト、俺達最後まで、いや死ぬまで一緒だぜ!」


加納は親指をあげて笑ってみせた。

ハヤトは間髪を入れずに
「じゃ、今死んでくれ」

さすがに加納も

「キクぜ!」


と言って、てへっと舌を出し右手の拳で自分の頭をコツンと叩いた。


その衝撃で加納は舌を噛み切って死んだ。



「加納―っ!」


あまりにも、あまりにもな展開に全員驚愕した。


涙もろい雇われ店長の小沢は泣きながら加納の名前を連呼していた。



「悲しんでいる場合じゃないわ!」


「マユミ!」


自称、魔法使いと萌え担当のマユミがその場を制した。


「今は加納さんの死を無駄にしない為にも早く大魔王の所に向かうのが先決よ!…あ、先決なのら!」



ハヤト含む他の仲間達も、こういうマユミの変に萌えキャラを意識した喋り方が、どうにも気に食わなかった。


というか、マユミはどちらかと言うと美少女萌えキャラよりは完全に阪神の真弓に酷似しており、彼女が何か言うたびに、今年の阪神のペナントリ―グの行く末を気にしてしまうのであった。



「そうだな、マユミお前の言う通りだな。」



ハヤトは目の前の門を見ながら言った。


(この先に大魔王がいるのか)


そう思った瞬間、ハヤトの背中に悪寒が走った。


何だ、この感覚…。


「フォッフォッフォッ、それが恐怖という物じゃよ、ハヤト。」



「ブラ爺!」


仲間では最年長のブラ爺が、ハヤトの肩を叩いて笑っていた。


ちなみにブラ爺はいつも上半身裸でブラジャーだけを付けている事から、皆にブラ爺と呼ばれる事になっていた。


ただ、何故こんな爺さんを仲間にしたのかは、ハヤトにはさっぱり思い出せなかった。


気がついたらいたのだ。


ブラ爺はハヤトの肩から手を放し、門の前に手をかざした。



「…やはりな。」


「ブラ爺、何が「やはり」なんだ?」


ハヤトはいつもと雰囲気の違うブラ爺に聞いた。

その瞬間ハヤトはハッとした。



ブラ爺のブラジャーが白から赤になっていた!。

…いつの間に。

ブラ爺の覚悟が表されているのか…。



「この門は強大な呪文によりロックされておる。いかなる力をもっても開かないじゃろう…。」



「そんな!ここまで来て!」


さっきまで死んでいた加納がたまらなくなって叫んだ。



「方法はある。大地の詩を聞かせれば、この門は開く。」



「大地の詩…。」


マユミが繰り返す。

「大地の詩…。何か聞いた事あるのよ。いや、あるのら。確か最古から伝わる奇跡を起こす詩だというのを…。ハヤト何か知らない?」


ハヤトは遠い記憶を呼び起こした。

(確か…あれは…父が代々伝わる古文書を一度だけ読んでくれた事があった。

…その時にそんな詩を聞いた記憶が…。)



「ワシが知っておるよ。」


あっさりとブラ爺が言ったので、ハヤトは「あ、そうすか。」と言いながら、軽く舌打ちをした。


それを小沢は見逃さなかったのだが、気付かない振りをしてtwitter上に
「門なう。」

とだけ書いた。


「下がっておれ。今から大地の詩で、この門を開けよう。」


と言ってブラ爺は門に両手をかざした。




「…スミナレタ」



「マチニ…」



「ハナノカオリヲ…」



「…ソエテ」


「リフォ…」



扉が完全に開くかと思われた時、異変が起きた。



ブラ爺が突如倒れた!。



「ブラ爺!」


ハヤトがブラ爺に駆け寄った瞬間、ハヤトは愕然とし、小沢はtwitter上に「終りなう。」と打ち込んで、マユミはここぞとばかりに叫んだ。



「らめぇぇぇぇっ!!」


彼らの見た物とは一体何なのか!?


次回

「降臨!ワンカップ姫!魚民で吠える!」


どうぞ御期待下さい。


…いやぁパチンコ関係ない話だとこんなにも駄文を書けるのか俺。

そして多分、次はまた全く関係ない話を書くと思います。

目指せ!パチンコと関係ない話で月刊賞!


…こういう人が1人くらいいてもいいですよね(笑)。

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インプロレスGMさんの

※本記事はユーザー投稿コンテンツです。

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このコラムへのコメント(2 件)

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インプロレスGM
投稿日:2017/08/19
あきうめさん

ありがとうございます!
本当にもうマニア気質なんですから!

あ、しれっと前回とかいってますが前回無いです(笑)。

いや、本当はパチンコやらスロットの話でも書けたらいいんですけどねぇ。

最近パチ屋行ってもなんとなく見渡して無料のお茶とティッシュを貰ってくるだけの日々ですから。
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あきうめ
投稿日:2017/08/18
前々からずっと言ってますけどね。
コラムの中でインプロさんのが一番好きなんですよ。
パチンコ関係ない話ってカテゴリーで、一番輝くのはプロさんです。

とはいえ、前回っていつだったのかすっかり忘れてますがね(苦笑)

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