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岡井モノ：ライター兼パチ7編集部員(別館) オカイ☆サロンパチンコパチスロと依存問題関連記事まとめ

読者諸兄御機嫌よう、岡井です。

何らかの事柄について考えた時、パッとうかぶイメージはそれを判断するうえで大切な要素となります。考えた時に楽しい気分になったり、腹がたったり不安になったりもします。今回考えるのは『ギャンブル依存症』について。みなさんはどんなイメージをお持ちでしょうか。

『ギャンブル依存症』

この文字列を見ただけでも、多くの人がマイナスイメージを浮かべることでしょう。ここから連想される言葉をを尋ねてみると、「不幸」「判断力欠如」「借金」そうしたネガティブワードが出てきます。実際ギャンブルに熱中するあまり生活に支障が出る人もいますし、上記のイメージも間違いではありません。

でも『ギャンブル依存症』が具体的にどんな状態の事を指すのか、正確に理解している人はどれ程いるのでしょう。「日工組社会安全研究財団」や「久里浜医療センター」をご存じの方は?　そもそもギャンブル依存症は通称であり、医学的な呼称は『ギャンブル障害』『ギャンブリング障害』または『病的賭博』と言われます。

ここで例を出しましょう。

友人達と飲みに行った時に最近ぱちんこの調子はどうだと聞かれた。昨日はたまたま確率以上のハマりが多く負けていたが、それは言わずに全体的には好調だと答えた、すると今夜は奢りにしてくれと迫られ困ってしまった。

上記のエピソードをとある診断で答えると「依存症の疑いあり」と判断されます。これは当人が遊びの範囲でおさめ、金銭的に全く困っていないという状況でも同じです。意外に思う人もいるのではないでしょうか、ギャンブル依存症って借金まみれで生活に困ってて正常な判断が出来ない、いわゆる人格破綻者を指すんじゃないのかって。計画的な立ち回りで勝っている人も依存症。毎日の会社勤めで収入を得て、たまの休日に低レートをレジャーとして楽しんでいる人も依存症。資産家の石油王が日本観光でホールに入っても状況によっては依存症になりえます。

別にこの診断や基準がおかしいと言いたいのではありません、診断基準も複数あるので絶対的なものも存在しません。怖いのはこうしたレッテルが独り歩きすることです。

「日本には約530万人のギャンブル依存症患者が!!」

などとセンセーショナルに報じられれば、これは大変な問題だと多くの人が考えるでしょう。そしてその言葉が指す意味合いをよく理解せずとも、イメージだけで解釈されて広まっていきます。

「パチンコなんてとんでもない」と叫んでる人は実はパチンコの仕組みも知らないかもしれません。
「パチスロが存在するから景気が悪いんだ」と訴える人はホールに入ったことも無い可能性もあります。

「悪者のパチンコ業界を潰せば解決する!　みんな幸せになる!　これが正義だ!!」いつしかこうした考えが完成します。イメージ、あるいは先入観といった方がいいのかもしれません。何が問題になっているのか、解決すべきものは何なのか、どうなれば成功なのか、判断を鈍らせるのはそうしたイメージではないでしょうか。

私が小学校2年生の時、小学生の意識調査というようなアンケートがおこなわれました。自分の考えに近い物をYESかNOか、あるいはどちらでもないかを直感的に答えよというもので、当時の岡井少年は小学生なりの考えでマークシートを塗りつぶしていきました。

問1.好きな漫画やゲームには殴ったり蹴ったりするシーンが多い
YES
(バトルものは好きだし、友達との対戦も盛り上がるもんな)

問2.ひとをころしてもよいと思う
どちらでもない
(根本的に良い悪いの話じゃない、誰かに襲われたら身を守るために反撃することもあるだろう)

問3.ひとは死んでも生き返ることができる
YES
(昨日テレビで見た『九死に一生スペシャル』で心肺停止になったダニエルが奇跡的に回復したって話があったな、息を吹き返すって言葉も昔からあるし)

ひとが生き返る云々のくだりはテレビで見た次の日だということもあって「これゼミで出た問題だ!!」ばりのテンションでマークしてました。結果的にこのアンケートは担任教師と母親との面談にまで発展します。赤ペン先生じゃなく担任先生が出て来ました。
いくら私が「だってあの事故で生存を絶望視されたダニエルは……」「そこには元気に走り回るダニエルの姿が!!」などと必死で話しても、「かわいそうに、これは重症だわ」みたいな表情をして聞く耳をもってもらえません、暴力的なメディアに毒されて正常な判断ができなくなった子供が一人完成してしまったのです。

そして帰宅後に青ざめた顔をした母親がしきりにバーバ〇パの絵本をすすめてきたので、一時期はバーバ〇パを見るのも嫌になったし、反抗して「バーバ〇パが筋骨隆々になる薬を発明したバー〇モジャとともに湖にダイブ、素手でブラックバスを乱獲しまくる」という謎の漫画をノートに描いていました……心の病という意味では、このアンケートは正しかったかもしれません。

これと同様作為的なイメージによって、ぱちんこファンが心を無くした哀しきモンスターのような扱いを受けてしまうのです。

「おで　ぱちんこ　すき　おまえ　トモダチ」

みたいにカタコトで話す、現代に蘇った原始人のようなキャラ付けをされる危険性すらあります。

多額の金銭を消費する趣味は他にもたくさんありますし、それが好きで熱中していればもう依存症の出来上がりです。個人で折り合いをつけられるならば、アクセサリーやら鉄道模型やらに大金をつぎ込んでも、ほとんどの人は問題視しません。月収が100万円ある人がスマホゲームのガチャに10万円課金しようが、ずいぶん羽振りがいいなぁと思われる程度でしょう。しかし、これがパチンコ店に通って月10万円消費するとなると途端に社会問題になってしまいます。

生涯にわたるギャンブル等依存症の疑い数320万人と報道されることもあります。これはかつて疑いがあった人を含む数字の累積なので、その人が亡くなるか海外移住する以外に減少しません。ギャンブル依存症は不治の病みたいな言い方をされることも多いけれど、いわゆる(自然)回復率は80%程度と言われており、他国と比べてかなり高い数値です。

これまで数値の出し方に疑問を呈してきたので、この例だけを取り上げて大げさにするつもりもありませんが、少なくとも一度ギャンブルを覚えると破滅に一直線だというイメージは変えられるのではないでしょうか。

いずれにせよ昨今は外野がうるさすぎるきらいがあるので、そのあたりを真剣に考えて欲しいものです。パチンコを知らない人が考えた決まりに、パチスロをしたことが無い人が賛同して、当事者達が置き去りのまま決まっていくなんて恐ろしいことです。みなし機撤去が進み、新たな局面を迎えたパチンコ・パチスロ業界。遊技環境ももちろん大切ですが、さらに業界や市場への正しい理解が進むことを期待します。

そしてみんなで胸を張って言いましょう。

おで　ぱちんこ　すき。

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この記事へのコメント（8 件）

岡井モノ: 投稿日：2018/02/06; 銀チャさん

そうわるいところもある

まとめて愛せばいい

岡井モノ: 投稿日：2018/02/06; 元職長さん

たのしさにばいいいぞ

岡井モノ: 投稿日：2018/02/06; 一人さん

キリンさんとゾウさん
おでじゅうおううつ

銀チャ: 投稿日：2018/02/05; んだなー。

わたしはパチンコ、パチスロの良い所も悪い所も好き(о´∀`о)

元職長: 投稿日：2018/02/04; 両方好きデスが

一人: 投稿日：2018/02/04; ぱちんこがすきです。でもパチスロのほうがもっとすきです。

岡井モノ: 投稿日：2018/02/04; あきうめさん

おまえもトモダチ
リーチ目うれしい

あきうめ: 投稿日：2018/02/04; おでぱちすろすき

岡井モノ：ライター兼パチ7編集部員(別館): 代表作：オカイ☆サロン

学生時代友人に連れられ、はじめて『ジャグラー』を打って負けたその日、悔しくてなぜか『サバンナパーク』のゲームを買った異端の猛禽。パチ７自由帳において「何か変なヤツがいるな」と思われていたが、何か変なヤツのまま編集部に捕獲されたトリックプレイヤー。日本全国を旅する渡り鳥としての経験を活かしたコラムを、旅情たっぷりに綴るかと思わせながら特にそういうコラムを書いたりはしない。今日も今日とて奇策縦横。