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パチスロ青春小説「マーベリック　─ホールの異端児たち─」

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パチスロ小説の世界にようこそ！

こんにちは、または初めまして。作者のじくです。

パチンコやパチスロを題材にしたマンガや映像作品は多数ありますが、小説、それもフィクション作品は多くありません。
もちろんそれは「ニーズが少ないから」「ジャンルがニッチすぎるから」など理由があり、小説という企画は挑戦でもあります。

今回は小説などあまり読まれない方も意識して、読みやすく楽しめるよう書かせていただきました。
また、ホールのリアルな風景を意識して専業・立ち回り・業界にまで踏み込んだ内容になっています。
その上で、フィクション＆エンタメの世界を楽しんでいただければ幸いです。

本記事では序章と世界観をご紹介し、以降2023/4/1から数日間隔で6章まで順次掲載（各日0時公開予定）していきます。

4/1：第1章　4/3：第2章　4/5：第3章　4/7：第4章　4/10：第5章　4/12：第6章

もし好評ならば7章以降も連載されますので、続きを読まれたい方は是非記事最後の★やハートマーク、TwitterでのRTやいいねをお願いします。

序章

お前らには“輝かしい未来”とやらがあふれているんだろう？
僕たちは違う。泥水すすって道端に落ちた小銭拾って生きているようなものだ。

今のこの世の中にそんな奴がいるのかって？
いるに決まってるじゃない！

いるさ……お前らはいつもそれを目にしている。
目にするのもおぞましい、汚物を見るような目でな……。

ただ、君たちは分かってない。
汚物は社会からの排泄物だ。
君たちが生み出したものなんだよ。

ただ、安心していいわよ？
汚物は汚物なりに何とかやってるんだから。
アンタたちが生きるのに困らない、退屈で安定した人生の邪魔はしないわ。

……見ていけばいい。
俺たちの生き様……ときに目をそむけたくなる現実を。

僕たちは100人のうち90人が金を失い、5人がトントン、1人が僥倖(ぎょうこう)に酔い、1人が堅く日当を得る、そんなホールで生きている。

じゃあ、残り3人はって？　それはねえ、ふふふ……

糞が糞をののしり、奪い合う、反吐の出るようなパチスロの世界で

「僕と」
「アタシと」
「俺が」

3人で勝ち取るから。

何を勝ち取るかって？

まあ、ぶっちゃけお金なんだけどね。

でも、俺たちにとっては……

それが“輝かしい未来”だ。

※本作品は2019～2021年のパチスロ業界、ホール状況を想定したフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。

※本作品に登場する機種仕様・機種解析・法律・条令・団体規則・業界規制等は、必ずしも実際の内容に即するものではありません。

それでは2019年～2021年、5号機から6号機にかけての時代を背景に描いたパチスロ青春小説「マーベリック　─ホールの異端児たち─」の世界観を少しずつご紹介していきます。

PV＆イラストで分かるマーベリックの世界

マーベリックを簡単に知っていただくために、ティザーPVを用意しました。

そして、本作のイラストはパチンコパチスロ業界ではおなじみのマンガ家・イラストレーターのイガワシゲルさんです！キャラクター・メインビジュアル・タイトルロゴなどを作成していただきました。

PV第1弾

マーベリックを読んでほしい方へのプロローグです。

人は言う
「ギャンブルは頭の悪い奴の遊び」
「朝から店の前ウロウロしてキモい」
「パチスロ？ああ、7狙うやつね」
お前らに用はない

スロ好きは言う
「またハズレだよ、遠隔してんだろ」
「設定6なんて都市伝説」
「スロで稼げるわけないじゃん」
もう少し勉強しようか

勝ち組は言う
「これは賭けじゃない、投資だ」
「専業を上手に飼うのが上手い店さ」
「期待値を詰め、感情は排除しろ」
そうだ、そういう世界だ

そして
「次のステップを考える時期だな」
「楽しんで勝てればサイコーじゃん！」
「飢え死にを…実感したことあるか？」
ようこそ　君らのための物語だ

PV第2弾

主人公の一人「エリート」をご紹介します。

ホールで異彩を放つ若き司令塔
「金をドブに捨てるのが趣味か？」
「上ブレも下ブレもある。確率なんて一生収束しない」
「次のステップを考える時期だな」

店のクセを見抜き　状況を瞬時に読み取る
「決めたよ、君に」
その名は　エリート

彼を中心に物語は動き始める

PV第3弾

主人公の一人「ヲタ」をご紹介します。

耐えること　勝ち取ること
それは　生きること
「金は……欲しい、死ぬほど欲しい」
「飢え死にって……実感したことあるか？」
「そうか…働くって大変なんだな……」

純粋な渇望は　青年を執念の獣に変える
「俺に……任せろ」
その名は　ヲタ

跋扈（ばっこ）はびこるホールで　最後まで立つのは彼だ

PV第4弾

主人公の紅一点「キャバ」をご紹介します。

自分の直感を信じて　思うままに楽しんで打つ
「ナンパにしては斬新じゃない？」
「アンタにあげるよ　あの打ち子君に打たせてあげて」
「ゴメンて、我慢できなかったの♪」

美貌と強運をあわせ持つ　麗しき女神
「か、かわいいなあ、もう！」
その名は　キャバ

花咲く陽葵（ひまわり）のように　彼女は輝き続ける

PV第5弾

最後は登場人物たちの会話シーンをご紹介します。

「いつもより軍団が多い」
「アタシも気付いてた。金渡してる親とか見かけたもん」
「奴らは割の高い台から埋める。むしろ……やりやすい」

時に認め合い

「勝つのが目標でも手段は“選ぶ”ってのがアタシたちの約束よ」
「だからと言って僕たちの利益が失われてはいけない」
「俺たちのやり方とキャバの言うことは……違う」

時にぶつかり合い　勝利を目指す

そして

「なるほどね──そう言えば面白いのを見かけたよ」
「面白い？お前が今どきの打ち手に興味を持つなんて珍しいな」
「ああいうの見るとウズウズしてくる。きっとお前もな」
彼らの輝きに　大人たちが惹き寄せられる

ようこそ　限られた者だけが楽しめる
二度と出逢えない物語へ

推薦コメント

今回事前に読んでいただいた方からコメントをいただきました。
長編ながら最後まで読んでくださり、感謝してもしきれません。

ぴぃさん（BBステーション日暮里店・店長）

ぱちんこ・パチスロを題材とした小説といえば、ビッグボーナス(ハセベバクシンオ氏　著)・回想列車（中武一日二膳氏　著）など名作がありますがが、題材としてはかなり難しいといいますか、一般的には日の目をみないモチーフではあります。

しかし、この小説が掲載されるのはパチ７。骨の髄までぱちんこ・パチスロを楽しんでいる方々が多いはず。（そうではない方もいるかもしれませんが…）
そんな方に是非読んでいただきたい。
普段小説を読まれる機会がない方にも是非読んでいただきたい。

本作を読み始めると貴方の脳内には貴方が好き・好きだったけどなくなってしまったホールがうかぶ事でしょう。
そしてそのホールではきっと、なさそうだけど、ありえそうなドラマが起こっているはず。

土方恵介さん（株式会社KhPS代表　元某大手ホール法人店長）

この小説を読んで、特に強く心に残っているのは……

「どんな事に対しても、“矜持”というものを忘るべからず」

でした。。。

とにもかくにも、まずそれが一番の印象として残っています。

古き良き時代のノスタルジーを感じさせる描写がありつつも、現代においてピシっと当て嵌まってしまうような状況や、個性ある登場人物それぞれが……話の展開をとても面白くしていると思いました。

→「うわぁ、わかる！そういうのってあるよね！」とか。
→「くっそ、なんだコイツ！！ふざけんなよ！！」とか。
→「キャー！なにその展開！え？どうなるの！？」とか。
→「こ、こいつ超かっこいいやんけ！渋過ぎる！」とか。

あと、「これ……もしかして作者の経験談も混じっているのか！？」とか思ってしまうくらいに引き込まれる展開でした(たぶん所々で混ぜてきてると思う！ガチスロッターなら「あるあるそれ！！」ってのが多いですしｗ)。

冒頭で言った事にも少し被りますが、この作品は「”矜持”という言葉だけは忘れずに生きてこう。そしてそれを踏まえた上で、周りに流されずに自分というものをしっかり貫いていこう」と感じさせてくれた作品となっています。

世代や立場によっていろいろな感じ方をするかとは思いますが、「真のスロット好き」であれば……きっと楽しんで頂けるかと思いますので、「漫画は好きだけど、文字しかない小説は苦手だよ！」って人もこの機会に一読してみてはいかがでしょうか♪

パチ7編集長

え？文章読むのが苦手？なに？小説って読んだことねーわ？

ご安心ください。この小説には『キャバ』がいます。

天真爛漫系女子スロッターキャバという絶対的な羅針盤に沿っていけば、読めます。大丈夫です。それくらいキャバは魅力的です。そもそも私は女子につく枕詞として大好きなのが「おてんば」と「天真爛漫」です。さらに言うと、その天真爛漫さに隠された理由があれば完璧です。数え役満です。

ほんの少しだけ私の気持ち悪い部分が出てしまいましたが、キャバはそのレベルです。文章が苦手な人も、小説が苦手な人も、とにかくキャバに付いていってください。気づけば小説の世界にどっぷりと入り込んでいるはずです。

またね、他の女性キャラもいい味出してるんですよ。とある奥様もいいし、とある演者さんもまたいい。あと清掃員の子もいいんだよなぁ。

こんな推薦文だと作者はもとより他の推薦者にも怒られそうですが、小説の楽しみ方なんか人それぞれ。どうぞ肩肘張らず、お気楽にマーベリックの世界に飛び込んでみてください。

天草ヤスヲさん（漫画家）

みなさんパチスロが大好きですよね？

僕はパチスロ台そのものも好きですが、パチンコ屋さんという空間が1番好きだったりします。

もちろん家スロやゲームセンターで打つパチスロも面白いです。

しかし、パチンコ屋さんという空間には台そのものの面白さに加えて、設定を組むホールさんとの駆け引きやドラマがあり、自分の狙いがピシャリと当たった時のカタルシス、高設定を打つ楽しさこそが僕のパチスロとの向き合い方の根源にあります。

さらには設定を掴む為の仲間やライバル、常連さんなど、ユーザーさんとの駆け引きやドラマもありまして、僕自身がパチンコ屋さんで出会い一生の友達になった人が沢山います。

この小説にはパチンコ屋さんを巡る駆け引きやドラマがあり、僕が専業をやっていた若い頃を思い出して胸が熱くなりました。

作者のじくさんの信念、矜持、カッコよさに対する考え方に共感する人も多いのではないでしょうか？

是非とも多くの方に読んで欲しい小説となってます！
一読して損はさせませんぜ！！